小池和也さんデザイン 「YOSHINO」。大阪発、 吉野杉を使った 洗練の徳利とお猪口

大阪を拠点に活動するプロダクトデザイナー、小池和也さん。
家具、雑貨、家電などのプロダクトを手がける
デザイン・スタジオ「Doogdesign.」を主宰されているクリエイターです。
コロカル商店」でも小池さんが携わるプロダクトが
販売されています。

さてこのたび、小池さんがデザインを手がけた、
吉野杉を使ったお猪口と徳利、「YOSHINO」が
海外のデザインブログなどで話題になっています。
このお猪口と徳利は、
吉野杉、陶器、ガラスという3種類の素材を見事に使い分け、
洗練されたシンプルなフォルムを実現。
熱燗用には陶器の徳利を
冷酒用にはガラスの徳利を。
それぞれに、持ちやすい直径約1.5寸の吉野杉製のお猪口が付いています。
円錐台の形状は下から杉の木を見上げた様子にちなんでいるそう。

ガラス。ガラス工房「fresco」さんが手がけています。宙吹きガラスで制作

陶器・黒。大阪府吹田市の「宮川陶苑」さんが手がけました。

陶器・白。こちらも宮川陶苑によるもの。

この大阪で開催されたアート・デザインイベント「ツムテンカク」
にて行われた、関西で活動する8名のプロダクトデザイナーが
お猪口と徳利のデザイン・試作をして発表する
プロジェクト「徳利とお猪口のデザイン展」で制作されたもの。
作品を展示もしながら、その作品でお酒を試飲してもらうという初めての試みでした。

お酒を注ぐとこんな感じに..!

「準備・制作期間が一ヶ月というとてもタイトなスケジュールでしたが、
何とか展示にこぎつけました。
今回僕は3種類の素材を使っていて、量産品でもそうなのですが、
異素材の組み合わせというのはとても難しいのです。
素材ごとに作る場所も性質も違うし、
実際に作ってみると思っていたようにならないこともあります。
どのような工程で作るかを最初に考えないといけません。
また、現場でのアドリブも必要になります」

写真提供 奈良県川上村 歴史の証人(下多古村有林)

吉野杉は密度が高く酒樽にも使われる高級木材。
しかし高度成長期以降、日本人の生活も西洋化が加速し、
生活道具の材料として使われなくなっていきました。
1980年頃からは、建材としても輸入材に押され、
いまは植林が放置され荒れた果てた山も少なくありません。
小池さんはそんな吉野杉を親しみやすいデザインプロダクトで
少しでも皆に知ってもらおうと思い、このプロダクトを制作。
いまはイベントのためのプロトタイプですが、
これをきっかけに吉野杉にまつわるプロジェクトが動き出しそう、とのこと。
新しいプロジェクトが楽しみです。

YOSHINO

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