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広島・尾道の御調町を
もっともっと面白くする。
まるみデパートからはじまる
町の『サイコウ』

コロカルニュース

posted:2013.11.25   from:広島県尾道市  genre:活性化と創生

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

広島県尾道市の御調町に2012年10月1日に誕生した
複合施設「まるみデパート」。
すごく味のある洋館のなかで、
ナチュラルコスメ屋さんの「もち肌化粧店」、
地元野菜や自家製メニューを提供する「cafeフローラ」、
地元のこどもが店長をする「駄菓子と茶の間」などがある、
貸アトリエやパン屋さん「ネコノテパン工場」の出張販売など、
いろんなことが起こっているにぎやかなところです。

まるみデパートの建物はもともと
大正7年に建てられた洋館作りの医院で、
空き家になって10年近くは経過していました。
ここを2年かけてセルフリノベーションし、
当時の建築の良さと趣を生かした建物に仕立てあげたのです。
ちなみに「まるみ」とは、御調町が尾道市に編入する
前に使われていた町章の「愛称」です。

みつぎさいこう実行委員会メンバー。水色の旗に描いてあるマークが「まるみ」。町役場で譲ってもらった、正式なもの。

「まるみデパート」のリノベーションと
運営を手がけるのは、「みつぎさいこう実行委員会」。
御調町を「再興」して「サイコー」にすると
いうことをコンセプトに、
町の魅力を生かした活動や魅力づくりを行う団体です。
地域が持つ文化・自然・ライフスタイルを
より魅力的にクリエイトしていくことをめざし、
2010年から活動を開始しました。

活動を始めたきっかけは、
町にある様々な魅力が最大限に生かせていないと感じたこと。
まちの魅力を再発見する「まち歩きワークショップ」を開催したり、
「みつぎさいこう座談会」と称して、語らいの場を設けたりと
地元を楽しくするような活動を活発に行っています。

地元のお店「近藤菓子店」で作っていた御調町の地図入り包装紙を、みつぎさいこうデザイン部が復刻。内容も更新し、ニューバージョンとして復活させた。

地元の農家さんが行う「アヒル農法」を見学。御調町周辺の農業や生物を研究する「御調・世羅の自然史研究会」主催のサイエンスカフェを開催。

みつぎさいこう実行委員会の願いは、
御調町を「観光地」ではなく「楽しい生活地」にしたいということ。

「いろいろな人の生活スタイルをアートやデザイン、
若者の遊び心などでアレンジすれば、
より面白く魅力的に発信できるのではないかと思っています。
本来、昔の田舎の暮らしは現代から見れば面白いことだらけ。
古いものの良さを復活させてアレンジするだけでも
ワクワクする田舎ライフスタイルが生まれると信じてます」(実行委員会談)

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滞在制作展開催中!

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滞在制作展開催中!

みつぎさいこうでは、アーティストを招聘して
町中をフィールドワークしながらの滞在制作も行っています。
外の視点で魅力を再発見する事がねらい。
ちょうど11月22日(金)から、
イラストレーターの神田亜美さんの作品展と、
新潟で活躍するクリエイト集団ヒッコリースリートラベラーズの
作品を展示販売する「新潟フェア」がスタートしています。
会期は12月29日までの金土日のみ。
お近くの方はぜひ遊びに行ってみてくださいね。

まるみデパート

みつぎさいこう実行委員会

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