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posted:2013.6.23 from:富山県高岡市 genre:ものづくり
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
富山県第二の都市、高岡市には400年の歴史を持つ、
高い鋳造技術があります。
高岡を作った前田利長が城下町へ7人の鋳物師を招き、製造を始めたのが原点です。
以来、作業工程の専門化などの効率化の工夫によって
安定して高品質の製品を作れるようになり、
1900年代には海外への輸出も行われるようになりました。
その高岡で大正時代に創業した「能作」は、
真鍮や錫の扱いに高度な技術を持つ老舗メーカーです。
もともとは仏具や茶道の伝統工芸品を作っていましたが、
常識を覆す「曲がる錫」やお酒が美味しくなる酒器を精力的に開発し、
全国的に知られる存在になりました。
目黒のデザイナーズホテル「クラスカ」の照明を手がけたり、
テーブルウェアや花器、風鈴などがインテリアショップで販売されているので、
ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。
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そんな能作さんが、東京・表参道のGYREにて「能作2013展」を行なっています。
今年で3回目となる能作展のテーマは「アップサイクル」。
展覧会のプロデュースは、スペースコンポーザーの谷川じゅんじ氏(JTQ代表取締役社長)。
インテリアスタイリストの長山智美さんが、
能作工場の倉庫で眠っていたおもしろいものを掘り出して
「食卓」をモチーフとしたインスタレーションをつくりあげました。
仏具の花入れを照明器具にリデザインしたり、
華器をキャンドルスタンドに生まれ変わらせています。
別室には能作の鋳物の動物たちによるシュールでキッチュな
展示「IMONO CHARACTERS」も。
ほか、会場では高岡で行われたクラフトコンペを
紹介する「TAKAOKA CRAFT MOVEMENT」や「幸のこわけ」もご紹介。
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