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writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。
テレワークが浸透し、全国さまざまな場所で仕事ができるようになった今。
子育て重視で移住先を決めるなら、新潟県を候補に含めないなんてもったいない!
首都圏からのアクセスがよく、ほどよく都会で、山も海も近くて自然豊か。
さらに、子育てに関連するデータからもかなり優秀な
まさに子育てにも「つかえる」県なんです。
そんな子育て世代にぴったりの情報をお届けするポータルサイト
『にいがたのつかいかた for Family』から、新潟県が子育てに優しい
5つの理由を紹介します。
新潟県長岡市に本社を置く〈グローカルマーケティング株式会社〉は、
マーケティング支援事業や人財採用・育成支援事業を主軸にしながら、
県内の子育て家庭支援に力を入れている企業です。
2007年、代表の今井進太郎さんに長男が生まれたことを機に、
新潟での子育てをもっと楽しくできないか、と県内の協賛店と
『子育て家庭優待カード』をつくり始めたことがきっかけで、
子育て家庭支援サービス〈トキっ子くらぶ〉の運営がスタートしました。
「企業と子育て家庭」「地域社会と子育て家庭」「子育て家庭と子育て家庭」の
架け橋を目指し、優待カードの発行のほか、イベント開催など
子育て家庭に向けたさまざまなサービスを提供しています。
県内在住の0~18歳未満の子どもを持つ家庭であれば、
誰でも無料で入会できることもあり、現在の会員は
約8万3000世帯にも上るとか。
「にいがたの子育てをもっと楽しく、もっと笑顔に」という
〈トキっ子くらぶ〉のコンセプトは、社内の企業文化にも通じています。
新潟県をはじめ、隣県に住む44名の社員のうち約半数が子育て中の同社では、
2017年度からの育休取得率が5年連続100%に達しています。
取得者の男女比はほぼ半分で、部長職の男性社員も休みをとっています。
2023年7月末に約3週間の育休を取得した、営業部のプランナー・
小見恒介(こみこうすけ)さんは、育休をとると決めるまでは
仕事を離れることに戸惑いもあったとか。
しかし、情報共有を大事にする仕事の進め方によって、
不安はなくなっていったといいます。
3週間の育休を終えて、「子育て以上に大事な仕事はない」と
感じるようになったと話す小見さん。
2022年の法改正で1歳までの育休を分割で取得できるようになった今、
2024年春にまた1か月間の育休をとる予定を立てているそう。
新潟市内に、“日本最古の保育園”があることを知っていましたか?
それが、130年以上地域の子どもたちの成長を見守り、
これまで1万人以上の園児を送り出してきた〈赤沢保育園〉です。
新潟駅から車で約10分。
閑静な住宅街にある〈赤沢保育園〉は、1890年に誕生しました。
当時、小学校教諭をしていた創業者の赤澤鍾美(あかざわあつとみ)さんは、
戦後の貧しい最中に子どもたちの勉強を助けたいと私塾を開設しました。
すると、小学生の子どもたちの多くは小さな妹、弟たちを連れてやってきたといいます。
未就学児の彼らを保育する場がないことに気づいたことで、
自然発生的に保育園が誕生したのです。
現在、〈赤沢保育園〉には0~6歳まで、85人の園児が新潟市内から通っています。
3年前に改修された園舎の広々とした玄関では、毎朝晩、
送り迎えに来る保護者と保育士との会話が弾みます。
この新園舎には地域とのつながりや、保育士全員の思いが詰まっている、と
園長の小林恵さん。
保護者や近所の人からも園児たちの元気な様子が見られるようつくられた大きな窓や、
園児たちにミスなく安全に給食を配膳できるよう設計された調理場などがその代表例です。
そんなこの保育園の大きな特徴のひとつが、園出身の保育士が多いことです。
現在、調理師や保育士などを含め〈赤沢保育園〉で働くスタッフは26人。
そのうち6人が卒園生なのだといいます。
「当時お世話になった先生が、今では頼れる先輩であり同僚」というケースもちらほら。
勤続30年以上の経験豊富なベテラン保育士から新米保育士まで、
年齢層の幅広さも特徴です。
南北に細長く、海や山に広く接する新潟県は、
子どもとのびのび遊べるスポットがたくさん!
都会にはない、広々とした自然豊かな環境があるのが魅力です。
新潟県長岡市にある〈国営越後丘陵公園〉は、面積約400ヘクタールもの敷地に
白い山型の巨大なトランポリンや、ローラーすべり台をはじめとした26種類の
大型アスレチックがある「遊具エリア」など、子どもたちが楽しめる遊び場がたくさん!
冬期はソリやスキー・スノーボードなどができるゲレンデ、
夏期はウォーターマシンガンや人力水車といった水遊び広場が
利用できるなど、季節に合わせた遊びもできるので、1年中楽しめます。
また、柏崎市にある宿泊型の大型児童館〈新潟県立こども自然王国〉は、
宿泊しながら豊かな自然のなかで季節に合ったプログラムが体験できる、
まさに“子どもが主役になれる”施設。
屋外には大型アスレチック遊具を備えた広場、屋内施設には絵本と
おもちゃのある幼児ルームや工作ルームなどがあり、時間を忘れて
遊べること間違いなしです。
子どもの雪山デビューなら、JR越後湯沢駅から徒歩10分の場所にある
〈湯沢高原スキー場〉の「湯沢温泉ゆきあそびパーク」がおすすめです。
施設では、スノーチュービングやスノーストライダー、エアーすべり台、
ソリなど、子どもと一緒に遊べるアイテムが無料で貸し出しされているため、
手ぶらで行けるのがうれしいポイント。
4〜11月のグリーンシーズンは〈湯沢高原パノラマパーク〉として営業され、
ジップラインやゴーカートなど、爽快なアトラクションが登場します(すべて有料)。
新潟県は「教育」「子育て」「文化・自然」「家庭環境」「女性活躍」の分野からも、
暮らしやすく、子育てしやすい環境であることがデータに裏づけられています。
たとえば、「教育」。
新潟県の総務部統計課が出している「新潟県あれこれ全国ベスト5」によると、
新潟県の高等学校等への進学率は、全国の都道府県のなかで1位です(2022年度)。
実は東京都は下から8番目。新潟県のほうが、高等学校等進学率が高いですね。
また、気になる高校卒業後の進路は、専修学校(専門課程)、いわゆる「専門学校」に
進学している割合が2022年度に26.7%で、新潟県が全国1位となっています。
新潟県内には地域子育て支援拠点が239か所あります(2023年度)。
2022年度の調査では、0歳~4歳人口1000人あたり3.6か所と、全国1位の多さ。
全国平均が1.9か所ですので、新潟県は子育てに手厚いといえるでしょう。
「女性活躍」の面で見ると、新潟県の女性の育児休業取得率は、2022年度で91.5%
(厚生労働省「雇用均等基本調査」、新潟県しごと定住促進課「新潟県賃金労働時間等実態調査」)。
全国平均の80.2%と比べると、11.3ポイントもの差があります。
育休取得率の推移を見てみると、2011年(92.3%)以降は2019年(88.9%)を除いて
すべての年度で90%以上。
最も取得率の高い年は、2016年の99.5%でした。
全国平均は90%を超えたことがないので、新潟県ではかなり多くの方が
育児休業を取得しているようです。
子育ては、さまざまな節目でお金がかかるもの。
そこで、新潟県は独自の子育て支援事業として、
「新潟県こむすび定期」を始め、2023年10月から申請受付を開始しています。
2023年4月以降に生まれた全ての子どもを対象に、入園前と入学前に
それぞれ5万円が給付されます。
また、新潟県が協定を結んでいる30(2024年3月現在)の金融機関からも金利の上乗せや
商品券、ローンの金利優遇といった特典が用意されているとのこと。
1歳の誕生日の前日までに申請が必要なため、対象となる方はお早めにご確認を。
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