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writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。
和歌山県有田産の柑橘「最大82種類」を食べ比べできる定期便〈Mikan Mania〉が
農家の課題解決を支援する地元のソーシャルスタートアップ企業〈Farmer’s Manager〉の
取り組みによって登場しました。
現在、お得に購入できる先行予約販売がMakuakeで受付中です。
「よりおいしい柑橘を食べてもらいたい」という想いから、
日々の品種改良などによって、温州みかんだけで35種類もの品種が
生産されているという有田市。
その一方で、流通システムの都合から、これら多数の品種が
「温州みかん(有田みかん)」とひと括りで販売されている現状があるといいます。
そこで、〈Farmer’s Manager〉の代表・吉田亮さんは、全国の人に
それぞれの柑橘の個性や魅力を伝え、農家さんを継続して応援してもらうことで
柑橘と農家の多様性を守り、よいかたちで産地を次世代に継承したいと考え、
この定期便を考えました。
現在、Makuakeで取り扱っているコースは、2kg箱(約15~25個)が届く
「お試し1か月コース」をはじめ、2か月、3か月、6か月の4種類。
今後は12か月コースの取り扱いも始める予定ということで、
「最大82種類」の柑橘が毎月数種類ずつ楽しめるような仕組みになっています。
19年連続生産量日本一、また400年以上の歴史を誇る有田から直送される
みかんは、もぎたてのおいしさを味わえるよう、収穫後1~2日以内の発送を
目安にお届けするといいます。
さらに、みかんを詰める箱にもこだわりが詰まっています。
パッケージに描かれているのは、江戸時代に有田のみかんを船で江戸や全国に
運び売り、巨万の富を築いた商人の紀伊國屋文左衛門(きのくにや ぶんざえもん)。
直近の温州みかんの国内消費量が最盛期の1/5と年々減少しているなか、
「みかんを食べる食文化・風習を次世代に継承したい」「2025年の大阪万博を
きっかけに、和歌山県有田の柑橘のおいしさを世界中に伝えたい」という想いから、
彼の浮世絵をモチーフにデザインが制作されました。
また毎月、柑橘とともに江戸時代の地誌『紀伊国名所図会』に描かれている
和歌山の名所のオリジナルポストカードも届きます。
定期便の売上の一部は、2023年6月の線状降水帯豪雨で被災した農家や
新規就農者の方々に寄付していくことも発表されており、同社を中心に
有田みかんの新しい未来が切り拓かれていくことが期待されます。
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Mikan Mania
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