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posted:2023.7.25 from:福岡県福岡市 genre:ものづくり
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
日本最大級の登山・アウトドアプラットフォーム〈YAMAP〉を手がける
〈株式会社ヤマップ〉が、
福岡県八女市に拠点を置く地域文化商社〈うなぎの寝床〉、
伝統工芸の商品開発やブランディングを多く手がける〈TIMELESS〉と手を組み、
博多人形、八女提灯、八女福島仏壇の技術を生かしたプロダクトを、
2023年6月27日より発売しました。
これまでにヤマップは、
「日常にある道具を山と結びつけ、違う視点で昔からある道具の良さに光を当てる」
をコンセプトに、うなぎの寝床とラボレーションし、
風呂敷や山食器といったプロダクトの開発・販売を行ってきました。
今回発売されたプロダクトは、
2021年度から始まった「福岡県伝統的工芸品新商品開発事業」および
「山×ものづくり」プロジェクトの一環として、
新たにTIMELESSとの協働で生み出されたもの。
「山」という切り口から、福岡県の国指定伝統的工芸品である
博多人形、八女提灯、八女福島仏壇の技術を生かした新商品の試作開発に着手し、
このたび商品化されました。ラインナップは以下の3つのプロダクト。
博多人形師・小副川太郎が造形した
「オニ」の頭が頂部にくっついたアルミ鋳物ペグ〈オニペグ〉。
赤・青を対でテントの前室部分に使うことで、厳しい自然と、
身体を守り休めるテント内との間に結界を張るという、
博多人形のもつ「魔除け・縁起物」の伝統をも息づかせた商品です。
室内空間で鑑賞する置物である博多人形を、
山道具に転用することは難しいことから、博多人形師の卓越した造形力に着目。
異素材であるアルミ合金鋳物を採用し、軽量でありながら
耐久性、機能性を兼ね備えたプロダクト開発に挑戦したといいます。
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肉付きがよく丸々としたフォルムのヒグマをモチーフとした博多人形「クマ」。
博多人形の写実性を活かし、生態をリアルに表現できるぺたん/すてんの2ポーズを制作。
畏怖や憧れの存在でもあるクマを、愛らしい姿の人形に再現されました。
自宅にいながら、山へ思いを馳せることができる、
今までの山道具とはちょっと違ったしつらえとなっています。
制作は、博多人形師・松尾吉将。
いくつもの工程のなかで多くの職人が分業制で制作に携わり完成する、
八女福島仏壇の分業技術のひとつである、木工技術によるミニテーブルを開発。
仏壇の引き出しの装飾部分をくり抜いた際の端材に着想を得た雲の形を天板に採用。
足の部分と分離し、持ち運びやすく、日々の暮らしにも馴染む山道具です。
購入は、YAMAP、うなぎの寝床のオンラインストアなどでどうぞ。
information
YAMAP STORE
Web:公式サイト
*価格はすべて税込です。
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