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Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
コロナ禍で健康や自然への関心が高まっている現在、
農家と畑をシェアする「シェア畑」をよりアップデートした“シェア農家“サービス
〈畑あそぼ村 FARMY in 信州(以下FARMY)〉が今春始動しました。
サービスの内容は、信州にある農家・田畑のオーナーになり、
農家と一緒に農作業を楽しみながら、
無化学肥料・無農薬の野菜を定期的に購入できるというもの。
月に1回、5〜8種類の野菜の配送があり、
秋口になると1世帯当たり30キロのお米(11月以降予定)の配送があります。
一般的なシェア畑は、畑の一部の区画を個人利用者に解放・シェアし、
利用者自身が栽培・管理するシステムですが、
管理が難しく、効率さを求めて化学肥料を使用したり、
隣の区画からの作物や雑草・散水の侵入、農薬・肥料など害虫対策・農法の違いなど、
他の利用者とのトラブル発生といったさまざまな課題があるといいます。
一方でFARMYは、利用者複数人でひとつの農家を間接的に所有し、
日々の畑の管理をプロの農家に委託することでそういった問題が回避できるのだそう。
このシステムは「地域支援型農業/CSA(Community Supported Agriculture)」
と呼ばれ、消費者が農家に一定額を先に支払うことで、
農家から農作物を直接定期購入でき、
生産者は安定的な収入を得て、収穫量と収入減少の防止をはじめ、
少量多品目の生産、フードロス抑制などのメリットが生まれるというもの。
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その上FARMYでは、農作物の種まきから収穫、
作物を使った料理教室や宿泊体験などの定期的な移住体験イベントを開催し、
利用者との交流を通じた“地方と都会を繋ぐコミュニティ”としても機能。
ユーザーになると、イベントへ無制限に参加が可能です。
もちろん、好きなタイミングで農場へ足を運び、農業や現地の人との交流も楽しめます。
基本的な農作物のケアは現地の農家にお願いでき、
好きなタイミングで農業を楽しめるというのはまさにいいとこどりのサービス!
名前のFARMYは、Farm+Familyの造語。
「目には見えないけれど、人生に必要な大切な価値を、
家族で体験して一緒に育てていける畑でもあってほしい」という想いから。
都会での生活の隙間で農業を楽しんだり、
定期的に届く野菜や現地での滞在・調理イベントを通じて、
農業や農作物の素晴らしさを実感したり。
FARMYは、まさに食の営みを実感したいと望む都市生活者を満たしてくれるサービスであり、
農家にとっても現代的な農業のあり方として見逃せないサービスと言えるでしょう。
申し込みはこちらのサイトから可能です。
information
畑あそぼ村 FARMY in 信州
Web:公式サイト
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