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伊豆下田へ移住した3人家族。
小学6年生の娘が語る
「移住と下田のホンネ」|Page 3

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.144

Page 3

海とお祭りの思い出

次に、下田での暮らしについて書いていきます。
私の下田での暮らしはとても充実していると思います。
たとえば、夏になると
家族でカップラーメンやおにぎりを持って海に行ったり。
私が下田で好きな海は、恵比須島と外浦海水浴場です。
恵比須島は須崎にある岩場の海で、
堤防から飛び込むことができます。
最初はとても勇気がいるのですが、
一度飛び込んでみると言葉には表すことのできない
気持ちよさがあって、何度も飛び込みたくなってしまうのです。

さらにスノーケルをつけて潜ると、
きれいな魚をたくさん見ることができます。
外浦海水浴場は砂浜で、魚はそんなにいないのですが、
夏には海に滑り台が浮かんでいてとても楽しいです。

下田の海でシュノーケリングをする子どもたち

そして、今年の夏休みは友だちと一緒にお祭りに参加。
お神輿を担ぐのは初めてでした。
思っていた以上に重くて、
肩にタオルを入れていたのですが次の日にはボコッと腫れ。
さらに、途中でお腹が痛くなって次に少し気持ち悪くなりましたが、
最後までなんとかやりきりました。

お神輿が重くてすごくつらかったので、とても達成感がありました。
「よくやったな、自分!」と自分自身を褒めてあげたいです。
また、休憩がたくさんあったので友だちと遊ぶことができたり。
休憩所にはジュースやお菓子、ハンバーガーなどもあったので、
その日はいつもよりもたくさん食べました。

けれど、運動もしたのであまり罪悪感がなかったです。
友だちと喋りながら楽しく食べたのでその時間はとても幸せでした。

子ども神輿を担ぐ大勢の子どもたち

防波堤に座って休憩中の子どもたち

我が家の米づくり

わが家はお米をつくっています。
稲刈りや田植えのときには、
同級生や友だちが手伝いにきてくれます。
みんなが持ってきてくれたお菓子やフルーツを食べたり、
一緒に遊んだりできるのでとても楽しいです。

毎日つくった米を食べているなかでも、
新米を食べたときが一番おいしく感じます。
新米だからおいしいということもあるのかもしれませんが、
家族みんなで「つくるの頑張ったね、楽しかったね」と
ワイワイ喋りながら食べているのでとてもおいしいのだと思います。

はさがけを手伝う娘さん

娘にとって初めての稲刈り、当時小学1年生。この6年間、一所懸命な娘の姿を見られたのは、この米づくりのひとつの大きな喜びでした。

田んぼではさがけ用の竹を運ぶ子どもたち

田んぼの周りで昼食を食べる子どもたち

今年の田植えでの昼食風景。仲良しの同級生たちとキャッキャ言いながら走り回っていました。

下田の暮らしは充実しているのですが、
「あったらいいな」と思うものがあります。
それは、いろいろなお店が入っているショッピングセンターです。
下田にもクレーンゲームと「プリクラ」と
「太鼓の達人」があるのですが、
スーパーの一角にしかありません。
しかも、置いてあるのは数台。

なので、私は友だちとたくさん遊べる
ショッピングセンターが下田にほしいのです。
だからといって、ショッピングセンターがたくさんある
東京に住みたいわけではありません。
なぜなら、今の仲の良い友だちと離れるのが嫌なことと、
幼稚園で友だちつくりに苦労したこともあって、
新しい環境がこわいのが1番の理由です。

東京にも、仲がいい同じ学年の従姉妹がいます。
けれど、従姉妹とは夏休みや冬休みなどの長い休みに会えるので、
そのぐらいがちょうどいいと感じるのです。
私はひとりっ子なので友だちや従姉妹でもずっと一緒にいると、
疲れたり、イライラしてきてしまいます。
私は東京の小学校に少し憧れもありますが、
中学生までは下田に住んでいたいです。
高校はどうなるのかはまだわかりませんが。

国立新美術館での展示を見学中

年に数回ほど、東京の実家に娘を連れて遊びにいきます。その際には、なるべく都会でしか味わえないことを体験させたいと、美術館に行ったり、映画を観たりしています。(国立新美術館にて)