menu
記事のカテゴリー

なぜ移住? なぜ下田?
若者に伝えたい
「東京ではできない暮らし」|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.143

Page 2

若者に「なぜ移住? なぜ下田?」
を話す意味は?

017年春に下田に移住してきたので、7年目の夏となります。
下田といえば多くの海水浴場を有する夏の観光地です。
海水浴、花火や祭などコロナ禍にあっては
いろいろと難しい対応を迫られていましたが、
やっと通常運営できるとあって以前の活気を取り戻しています。
(昨年、市内に数多くある海水浴場それぞれの特色を紹介した
記事
を書きました。
この夏、下田の海への旅行を計画されている方、
是非参考になさってください!)

という下田移住7年目の夏ですが、
最近あらためて、地元の高校生や下田を訪れた若者に向けて、
『なぜ移住したのか? なぜ下田なのか?
東京での暮らしと何が変わったのか?』
そんなことをお話しする機会が増えてきました。

多くの地方でそうでしょうが、
下田市も少子高齢化、人口減少に悩まされております。
とはいっても、ひと家庭での子どもの人数は
東京に比べると多いです。
(実感としても感じますが、
都道府県別出生率のデータを見ても明らかです)

でも、ひと家庭あたりの子どもが多くても、
子育て世代が少ないので
結果として少子化・人口減少が進んでいます。

廃校となった下田東中学校の教室

2021年に下田市に4校あった中学校は合併されて1校に(写真は廃校となった下田東中学校)。

なぜ、子育て世代が少ないのか? というと、
進学や就職といったタイミングで
東京などの都市部へ出た地方の若者が地元へ戻ってこないからです。
ではなぜ地元へ帰ってこないのか? というと、
地方は『仕事がない』とか
『社会的インフラの不備(交通が不便だったり
病院が少なかったり)』といった要因がいわれています。
確かにこうした要因もあるのかとは思いますが、
実際に地元に帰ってくる人も少なからずはいて、
そうした人たちに共通するのが『郷土愛』です。

あわびを獲る漁師の森英一さん

カメラマンである妻が、地域の海女さんや漁師さんを収めた写真展を開催した件はこの連載でもお伝えしました。その写真にも度々登場する漁師と電気業を営む森英一さんは、わが家と同時期にUターンで下田に戻って来られました。彼もやはりすごく下田愛にあふれていて、そして、下田での暮らしを楽しんでいます。

そうした状況から、
地元の若者にもっと地元を好きになってもらおう、
地元の魅力を知ってもらおうということで、
若者たちが目指す東京から下田に移住してきた
自分のような移住者にお声がかかるのでしょう。

実はこの連載でも、初期にそうしたことを書いてきましたが、
2016年に連載を始めてから随分と回数も重ねております。
そこで今回は、あらためて『なぜ移住? なぜ下田に?』について、
そして『移住して暮らしはどう変わったのか?』について
書いてみたいと思います。

移住を考えている方の参考にしていただくことの多い
この連載ですが、地方に暮らしていてあたり前に
『将来はこの不便な田舎から東京へ脱出するんだ!』と
考えている若者にも読んでもらえたらうれしい!!!です。