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下田が最も熱くなる黒船祭で、
組み立て式のDIY屋台デビュー!
熱狂の場づくりを終えて。|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.141

Page 4

黒船祭、当日の様子は?

黒船祭初日は強い雨が降っていたので何もできず。
2日目、3日目はLAC伊豆下田前のデッキを開放して、屋台を出しました。

屋台組み立ての様子! 10分もかからずに組み立てられます。バラした部材は軽自動車のワンボックスに入るので、持ち運びも簡単です。

屋台の前で注文するお客さん

屋台営業スタート! 3月の妻の写真展の食堂でもキッチンに立ちましたが、すぐにこんな機会がやってくるとは……。

デッキスペースでライブ演奏が始まる

店を開けると、間もなくミュージシャンたちがやってきて演奏をはじめてくれました。手前の屋台は同じくLAC伊豆下田スタッフが手がけるコーヒースタンド。コーヒーにビールにライブ! いい場になってきました〜。

屋台の営業を手伝う、奥さんの津留崎徹花さん

写真展を手伝ってくれたから、ということで屋台の営業を手伝う妻。東京でふたりともが会社員をしていた頃には、仕事でのこうした関わりはなかったのですが、下田に移住してきてからは何かとお互いの仕事で助け合っています。

屋台営業を手伝ってくれる友人

遊びに来てくれた友人も手伝ってくれました。妻とふたりでは全然回せない状況だったので、本当に助かりました。

フライパンの上に並ぶ自家製米の焼きおにぎり

自家製米の焼きおにぎりの注文も続々と! その場でカセットコンロで土鍋炊飯というのはやはり無理があった! 屋台でビール注ぎながら土鍋でご飯炊くのに想像以上に手こずってしまい、提供までに随分と時間がかかってしまった。まあ、スロウな屋台もあっていいではないか。

デッキスペースに到着した法被を着た太鼓チーム

2日目夜には祭りといえば……と太鼓チームがデッキで演奏してくれることに。その前に駆けつけ一杯!

四方を観客に囲まれて太鼓の演奏がスタート

太鼓の演奏がはじまると多くの人が足を止めてその演奏に聞き入っていました。祭りの夜、まちに響き渡る太鼓の音。とても印象的な時間でした。

打ち上げられた花火

当初、初日に予定されていた花火は雨で2日目に。これまでだったらよく見える場所でビールを飲みながら見ていた花火も、今年は屋台を片づけながら横目に見るコトに。そんな花火もまた良かったです。

屋台の前で注文する津留崎さんの娘さん

3日目の昼にはだいぶ落ち着いてきました。ひと通り、祭りを楽しんできた娘とその友だちが焼きおにぎりを食べに。ちょうどこれで売り切れとなったので最後のお客さん(?)です。「黒船祭」は下田の子どもたちにとっても特別な日、いい思い出たくさんできたかな?

場づくりを終えて、うれしかったことは?

滞在していたLAC伊豆下田ユーザーも
パフォーマンスに屋台に楽しんでくれていた。
LAC伊豆下田に行ってみたいと思ってたけど、なかなかキッカケがなくて、
という地域の方にも来ていただいたり。
移住してきました! コロカルの連載読んでます!
そんな人も来てくれました。(ありがとうございます!)

そして、うれしかったのが、LAC伊豆下田の近隣の方が喜んでくれたこと。
実は、LAC伊豆下田のある地区は祭の中心地から少し離れているので、
ほかには屋台もなければパフォーマンススペースもないのです。
パフォーマンスでは音がそれなりにするので、
ご迷惑でないかな? と心配していたのですが、
「地域を盛り上げてくれてありがとう!」と
逆に感謝されてすごくうれしくなりました。

近隣の人も太鼓チームのパフォーマンスを鑑賞中

祭の中心からは少し離れているけど、祭の特設駐車場から中心地への通り道にあたるので人通りは多い。そんな立地ということもあり多くの方に寄っていただけました。

そして、素晴らしい音楽を奏でてくれたミュージシャンの方たちにも
とても喜んでいただけたのもうれしかった。

ギターを演奏する下田市市議会議員の中村敦さん

「演奏してて気持ちよかった〜」と評判だったとか。手前の方はLAC伊豆下田にもよく顔を出してくださる下田市市議会議員の中村敦さん。祭りの実行委員も担っていて、しかもミュージシャン! 今回、この場ができたのはこの方のお陰といってもいいほどにお世話になりました。

そんなこんなで集う人たちの
素晴らしいバイブスが幾重にも合わさり、
想像の何倍も素敵な場となってくれた気がします。

昔々、20年ほど前。
20代の終わり頃に東京の江古田という小さな学生街の片隅で
〈coffee,beer,used clothing RAIDOGS〉という店を
自営業で始めました。
(RAIDOGSというのは
アメリカのミュージシャンTOM WAITSのアルバムタイトル。
あの世界観が好きすぎて、店名にまでしてしまったのでした)

店名の通り、コーヒーとビールと古着と音楽が好きだから……
という当時の思いだけで始めたその店でも、
よくライブをやっていて。

やはり集う人たちのバイブスが最高で。
想像の何倍も素敵な場となってくれたことがありました。

あれから20年たって、場所は違えど、
当時と同じように生ビールを注ぎつつ、
そこで演奏される音楽に耳を傾けつつ、
人と人が関わり、場を楽しむ。

今回のこの「場づくり」は、
20年前の自営業で飲食店をやっていた経験、
建築畑を寄り道しながらも歩んできた経験がなかったら
できなかった気がします。
人生、無駄なんてないんだなあ……そんなコトも感じた時間でした。

屋台に立ちお客さんと談笑する津留崎さん

この夏のうちに何度かは、またこのようにしてLAC伊豆下田ユーザーと
地域の方との交流の場をつくりたいと思っています。
予定はLAC伊豆下田のFacebookやTwitterを
チェックしてみてください。
また、この屋台をつかって露店営業してみたい!
そんな相談にも乗りますよ〜!