Page 2
わが家が移住した伊豆半島の先端近くのまち、下田は
「黒船来航」の港、開港のまちとして知られています。
そんな下田では開港に尽くした人の偉業を称え、
毎年5月に3日間かけて
下田市最大のイベント「黒船祭」が開催されています。
盛大な花火にはじまり、パレードが商店街を練り歩き、
屋台が軒を連ね、大きな公園では
地域で有名なフラダンスチームのショウが披露される。
また、「開港」にちなんだ祭りということで
アメリカの方たちも多く招待されます。
普段静かなまちの商店街が、
その3日間はまるで原宿の竹下通りか上野のアメ横か?
というような賑わいっぷりになるという、
観光客だけでなく地元の人もとても楽しみにしている祭りです。
写真はコロナ禍ということで縮小開催となった昨年(2022年)のもの。普段は地方によくあるシャッター商店街なのですが、祭りの期間はこの賑わいとなります。
コロナ禍で2020年、21年は中止、22年は縮小開催でしたが、
今年は4年ぶりの3日間通常開催となりました。
そんな黒船祭の魅力、お楽しみといえば、
まちのあちらこちらでライブや大道芸が繰り広げられていること。
昨年の写真。こんな感じでライブやパフォーマンスが繰り広げられています。
今年の黒船祭では、私が拠点マネージャーとして仕事をしている
〈LivingAnywhere Commons伊豆下田(以下、LAC伊豆下田)〉の
外部デッキスペースをパフォーマンススペースとして
開放することにしました。
(LAC伊豆下田に関わるようになった経緯はコチラ)
さらに、それだけじゃ寂しいよね……ということで、
ビールやおつまみを出す「組み立て式屋台」を
DIYして出店することになったのです。
移住以来、毎年、一市民として楽しませてもらっていた黒船祭に、
こうしたカタチで関わり、
あらためて「場をつくる」ことの楽しさを感じることになりました。
どんな場だったのか? どんな屋台だったのか? を
振り返ってみたいと思います。
まずあらためてLAC伊豆下田の説明を。
ワーケーション施設などといわれることが多いですが、
「宿泊施設」にあたります。
月額制という独自のシステムがあることもあり、
一般の宿泊施設より長期滞在する方が多いのが特徴です。
そうした方が滞在しやすいように
コミュニティスペースやワークスペース、キッチンがあります。
そんな施設なこともあり、滞在している「LAC伊豆下田ユーザー」も
観光で来られる方以上の「地域との関わり」を持つことが多く、
それがLAC伊豆下田に滞在する魅力ともいえます。
こうして「関わり」を持つことで、
主に首都圏を拠点に活動するユーザーさんたちの
ITスキルだったりデザインセンスだったりが、
この地域にもたらすものも大きかったりもします。
ということで、運営側としては
地域とユーザーさんとが関わる場を
もっとつくっていきたいという思いがあり、
今年の黒船祭では祭の魅力でもある
まちのあちこちに点在する
「パフォーマンススペース」のひとつとして
LAC伊豆下田のデッキを地域に開放しよう!
どうせなら屋台もやったらより良い場になるのでは?
となったのです。
また、デッキで営業できる屋台があったら、黒船祭だけでなく、
その後のイベントなどにも何かと役に立ちそうだし、
自分だけでなくユーザーさんや地域の方で
「屋台をやってみたい!」という人に貸すこともできる。
いろいろと幅が広がりそうです。
ただし、屋台をずっとLAC伊豆下田のデッキに置いておく訳にもいきません。
自宅に持って帰っても置く場所がない……
ということで組み立て式屋台とすることにしました。