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南伊豆にゲストハウス
〈ローカル×ローカル〉を開いた
イッテツくんのこと|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.106

Page 2

大事なのは、「誰と何をするか」

年の4月、私たちの暮らす下田の隣町、
南伊豆町に〈ローカル×ローカル〉という
ちょっと変わった名前のゲストハウスがオープンしました。
宿を立ち上げたのは、元地域おこし協力隊の伊集院一徹さんです。

イッテツくんとはもともと知り合いだったこともあり、
新規に立ち上げるホームページの写真素材を
撮影をさせていただきました。

〈ローカル×ローカル〉の客室

エントランス

宿を立ち上げると聞いたとき、正直少し驚きました。
イッテツくんはもともと南伊豆には縁もゆかりもない鹿児島県出身です。
3年間の地域おこし協力隊の任期を終えたのち、
南伊豆にとどまってゲストハウスを開業するとは……。

同じ移住者としてどんな決意をしたのか気になり、
じっくりお話をうかがうことに。

宿主のイッテツくん

宿主のイッテツくん、ゲストハウスのエントランスにて。(写真提供:ローカル×ローカル)

イッテツくんに、どんな気持ちで南伊豆に
宿を立ち上げることを決意したのか聞いてみると、少し意外な答えが。

「移住して骨をうずめる! とかそういうんじゃないですよ(笑)。
南伊豆でも東京でも鹿児島でも、縁があったところで
仕事ができればいいなと思っています。
場所にとらわれるのではなく、“誰と関わっていきたいか”が
僕にとっては重要なので」

宿のフロントの前に立つイッテツくん

イッテツくんの奥に見えるのは、かなり変わったつくりの宿のフロントです。

南伊豆は伊豆急行終点の下田駅から車で20分~30分ほど、
南側は海に面していて、内陸にはのどかな田園風景が広がっています。
人口はおよそ8千人、高齢化率47.3%
(東京は22.67%、2021年4月時点)という、いわゆる過疎地域です。

そこに、地域おこし協力隊としてイッテツくんがやってきたのは
3年前、2018年のことでした。

弓ヶ浜

南伊豆には、白い砂浜が広がる「弓ヶ浜」など、海水浴客やサーファーなどに人気の海水浴場があります。

源泉から湯気が立ち昇る

源泉に恵まれた温泉地でもあります。日帰り入浴のできる施設も多く、毎日温泉三昧ができるという贅沢。