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海辺で拾ったビーチグラスを
地域通貨に。各地に広がる
「ビーチマネー」に込められた想い|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.090

Page 4

世界に広がるビーチマネー

2007年4月、まずは湘南エリアで独自の地域通貨として
ビーチマネーが42店舗でスタートしました。
その後、年々地域を拡大し、加盟店も徐々に増え、
現在アメリカや台湾も含め180店舗のお店がこの活動に協力しています。

ビーチグラス

世界的にもビーチクリーンという文化が大きく育ってきている一方で、
漂着するゴミも年々増え続けているという現実もあります。
今後の活動について堀さんにうかがいました。

「最近ではペットボトルやビニールなどの海洋プラスチックが
大きな社会問題となっています。
海でゴミを拾うことだけでなく、普段の生活で
ひとりひとりが“自然への心配り”をすることが大切なんです。

例えば家の排水は川、海へとつながっています。
油のついたお皿を新聞紙で拭き取って
排水溝へ流さないようなひと工夫とか、
いま使っている洗剤を見直してみることもそのひとつです。
ひとりひとりが普段の生活でできることを心がける、
それが海をキレイにすることにつながります」

娘がビーチグラスを手にする

ビーチグラスはそもそもまちや川や海に人間が捨てた瓶のかけら。「人間が捨てたものが自然の力であんなにもキレイなものに変わるのだからすごいですよね! けれど、いくらキレイと言ってもゴミはゴミ。ビーチグラスがなくなることが僕らのゴールです」と堀さん。

海洋プラスチックの多くは、実はまちなかで放棄されたゴミが川へ流れ、
さらにその先の海へと流入したものだそうです。
たとえば都会のまちなかでポイ捨てされたペットボトルや
弁当のパックだって、その後海へ流れる可能性があるのです。

浜辺にたどり着いたプラスチックごみ

世界経済フォーラムによると、2050年にはプラスチック生産量はさらに約4倍となり、海洋プラスチックゴミの量が海にいる魚を上回るという予測を発表しています。

7月1日から全国の小売店でプラスチックレジ袋の
有料化が義務づけられました。
それによって海洋プラスチックゴミが圧倒的に減少するかというと、
難しいのかもしれません。

けれど、レジ袋を通じて
「こんな問題がいま世の中で起きているんだ」ということを
大人はもちろんですが、一緒に買い物に行った子どもも
初めて知るかもしれません。

ビーチグラスを拾うことがきっかけで、ゴミにも意識が向くはずです。
そうしたら、下田の海にも都会のまちなかにも
ゴミを捨てる人が減るのでは?

わが家の暮らしももう一度見直してみよう、
そんなことを感じた下田の夏でした。

下田の海

『Beach Money Guide』の最後に書かれている一文です。

一人の一歩ではなく、一億人の一歩。
海がキレイになれば、ビーチマネーもキレイに無くなる。
それがゴール!

浜辺を走る我が娘

水面から見上げた太陽

information

Beach Money Guide

Web:ビーチマネー公式サイト

Webショップ:All things in Nature|スローヴィレッジ

入手したい方は、ビーチマネーのHPに載っている加盟店へお問い合わせください。または、洗濯用洗剤〈All things in Nature〉を購入する際に「ビーチマネーガイドをください」と備考欄に記入すれば、送ってもらえます。

文 津留崎徹花