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海辺で拾ったビーチグラスを
地域通貨に。各地に広がる
「ビーチマネー」に込められた想い|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.090

Page 2

短い夏休みは海へ。でもそこには……

年だと夏休みのうちの半分は
東京の実家に帰省するのですが、
今年の夏は下田でのんびりと過ごしました。
娘の夏休みが大幅に短縮されたことと、
新型コロナウイルス感染を考えると今年は難しいと断念。
「夏休みが短いなんてヤダヤダー!」と娘は何度も言っていました。

そりゃそうだよね、小学生にとって一番の楽しみと言っても過言ではない
夏休みがあっという間に終わってしまうんだから。
「本当にやだよね、寂しすぎるよね」と私も同調していたのですが、
あんまり同調してばかりいると
学校に行くのを嫌がるようになるのでは? と心配に。

中盤からは「学校ってほら、行けば楽しいじゃん!」と盛り上げ、
始業式にはモチベーションを保ったまま登校できたので、
ひとまずよかった。

下田の砂浜で遊ぶ我が娘

シュノーケリング中

地元でのんびり過ごした今年の夏、天気のいい日には海に行かないともったいないというくらい頻繁に海水浴に出かけました(夏休みが短いだけに)。娘の肌はすっかり小麦色(日焼け止め塗っても焼けるなぁ)。

海中を泳ぐカゴカキダイ

須崎恵比須島。海中にはこんなにたくさんの魚! 娘も夢中で魚を追いかけていました。

私たちの住む伊豆下田は、周辺にいくつも海水浴場がある観光地です。
今年の夏、海水浴場を開設するかしないか、
どの海水浴場も苦渋の決断を迫られました。
結局、一部の海水浴場は駐車場や売店などの施設は閉鎖しましたが、
過半数の海水浴場は開設。

そして、下田市は独自の取り組みとして「下田モデル」を打ち出し、
観光客にも意識を持って下田を訪れてほしいと訴え、
観光業に従事する地元民にも対策を呼びかけました。
例年より客足は少なかったものの、
海水浴場には色とりどりのテントがひしめいていました。

人でにぎわう白浜大浜海水浴場

白浜大浜海水浴場。

わが家がよく出かけるのは、自宅から自転車圏内にある外浦海岸と、
車で10分ほどの恵比須島です。
普段はとても美しい海なのですが、この時期になると
残念なことに海水浴客の残していったゴミの山ができます。
海岸に漂着してきたゴミとはまた明らかに違う、
さっきまで使っていたであろうペットボトルや遊具などの山。

そのゴミの山を見て、娘が
「なんでゴミ捨ててくの?」とシンプルに問うてきたのですが、
私も夫も答えが見つからず悩んでしまいました。
「なんでだろか?」

岩場で休憩中の子どもたち

小さなカニ

別の日にこんなこともありました。
近所の外浦海岸で、波に揉まれながら遊んでいたときのこと。
水面にキラッとひかる物が見えたので、
あれ? と思ったら、なんとガラスの破片。
それも結構な大きさでかなり鋭利に尖ったもの……。
それが無邪気に遊んでいる娘のすぐそばに流れてきたのです。

本当に何事もなくてよかった……
もう心臓がつかまれるような思いでした。

このガラスの破片、いったいなぜここに流れ着いたのだろうか。
ひょっとしたら、どこかの海辺で誰かが捨てた飲み物の瓶?

下田の海の綺麗な水面