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仕事を決めずに移住してどうなった?
「関係人口」を増やすための
新しいナリワイとは|Page 3

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.089

Page 3

小さなナリワイを複数持つという働き方

そして、実際に移住してからあちこちに顔を出していると、
こんな経歴を持ったやつが仕事を決めずに移住してきた……
という話がまわるようで、
出会った方々にいろいろと仕事を紹介していただきました。
そんななかで、いまも続ける仕事に就けたのです。

いまの状況としては、メインとなるのは
この連載でも何度か紹介している「養蜂場」と「工務店」の仕事。
ほかにも単発で、個人的に頼まれて図面を書いたり、
工事をしたり、文章を書いたり。そんな感じです。

そして、基本的には平日午後は家で仕事をしています。
娘の学校に学童保育がない、ということで
家で仕事をする態勢を整えたのでした

相変わらずこの連載も続けさせてもらっています。
こうした暮らし方に興味を持っていただいて、
講演をしたこともありました。

自宅でのパソコン作業に娘も参加

家で仕事してるとこんなことになることもしばしば。これもまた家仕事の醍醐味? ちなみにいまは学童保育が整備されました(結局行っていませんが)。

思い描いていた“3万円ビジネス”が5個、10個というカタチとは
だいぶ違いますが、いくつかのナリワイを持って
暮らしているという点では近いものがあります。

そんなこんなで移住して4年目に入ったこの春、
またひとつありがたいお声がけをいただきました。
それは、わが家が暮らす下田市の「関係人口創出」のための
Facebookページの運営チームへのお誘いです。

下田市は、ほかの多くの地方自治体と同じく
人口減少・少子高齢化に悩まされています。
さらには主幹産業が観光業であり、
このコロナ禍の影響をもろに受けています。

クラウドファンディングのメイン画像

5月には影響を受けて危機的状況にある地域の有志がクラウドファンディングを立ち上げました

そんな状況で重要なのが「関係人口」を増やすことだといわれています。
「関係人口」……??
なんとなく知ってるというようなこの言葉、
定義をあらためて調べると……。

「『関係人口』とは、移住した『定住人口』でもなく、
観光に来た『交流人口』でもない、
地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します」
総務省「関係人口」HPより)

なんだか余計わかりにくいですね。
シンプルに言ってしまうと「まちのファン」ということのようです。
つまり「下田ファン」を増やすための
Facebookページ「WITH SHIMODA」の運営業務に
お誘いいただいたのです。

移住先として決めたこのまちで、何かしら自分に合った仕事を
いくつか見つけたい、そんな考えでいた自分が、
こうして市が力を入れる下田ファンの創出に協力できるというのは
本当に光栄なこと。ありがたくお誘いをお受けしました。