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多拠点居住のサブスクリプション施設
〈LAC伊豆下田〉と
空き倉庫のリノベーションプロジェクト|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.087

Page 4

若いクリエイターたちと
プロジェクトスタート!

まず、ひとつ目。
山本さんの幼なじみで親友の梅田直樹さんが
コミュニティマネージャーを務めるワーケーション施設
〈LivingAnywhere Commons IZU-SHIMODA〉
(以下、LAC伊豆下田)が昨年秋に立ち上がったことです。

社員寮の外観

造船会社の社員寮をリノベーションしてレジデンススペースに。

〈LivingAnywhere Commons IZU-SHIMODA〉内観

〈LivingAnywhere Commons〉は、自宅やオフィスなど、場所に縛られないライフスタイルを実践するためにつくられたコミュニティ。会員になると、全国7か所(2020年7月現在。今後も各地に展開予定)のLACの拠点を利用することができるというサブスクリプションのサービスです。(写真提供:國部華奈)

こちらはいま注目を集める
多拠点居住サブスクリプションサービスの施設です。
LAC伊豆下田ができたことにより、多くの若い世代が、
それも場所に縛られないライフスタイルを持つクリエイターや起業家が
このまちに滞在することになりました。

梅田直樹さん

梅田直樹さんは、現在はLAC下田のコミュニティマネージャーを卒業して、全国のLACの拠点立ち上げに関わっています。2023年までに100拠点を計画しているそうです。(撮影:藤井瑛里奈)

山本建築としては、梅田さんとのつながりもあったことから
LAC伊豆下田の諸工事を担当。
そして、LAC伊豆下田に出入りしているうちに、
滞在するクリエイターや起業家との交流が増えていきました。

空き倉庫

そして、流れの変わる出来事のふたつ目が、
「建材店の空き倉庫を山本建築で利用してみないか?」
という話がきたことでした。

実際、山本建築の倉庫は足りていました。
でも、山本さんはこの倉庫に違う可能性を感じたのです。

この倉庫を買い取り、LAC伊豆下田に出入りする
若い世代のクリエイターたちと共にリノベーションしていくことで、
まちににぎわいをつくれないか? 
そうしてできあがった空間がこのまちの魅力となり、
若い世代がこのまちに戻るきっかけにならないか?

そして、この空き倉庫をリノベーションする過程で
関わった人が「ものづくりの魅力」を感じ、
建築の仕事、大工の仕事に興味を持ってもらうきっかけにならないか?

そんな思いが発端となりプロジェクトがスタート。
まずは、LACに滞在するクリエイター、起業家が中心となり、
市内外からこのプロジェクトに興味のある人を集めて、
この空き倉庫をどう生かすか? アイデアを模索する
ワークショップが企画されました。

倉庫内でのワークショップ風景

撮影:土屋尊司