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まず、ひとつ目。
山本さんの幼なじみで親友の梅田直樹さんが
コミュニティマネージャーを務めるワーケーション施設
〈LivingAnywhere Commons IZU-SHIMODA〉
(以下、LAC伊豆下田)が昨年秋に立ち上がったことです。
こちらはいま注目を集める
多拠点居住サブスクリプションサービスの施設です。
LAC伊豆下田ができたことにより、多くの若い世代が、
それも場所に縛られないライフスタイルを持つクリエイターや起業家が
このまちに滞在することになりました。
山本建築としては、梅田さんとのつながりもあったことから
LAC伊豆下田の諸工事を担当。
そして、LAC伊豆下田に出入りしているうちに、
滞在するクリエイターや起業家との交流が増えていきました。
そして、流れの変わる出来事のふたつ目が、
「建材店の空き倉庫を山本建築で利用してみないか?」
という話がきたことでした。
実際、山本建築の倉庫は足りていました。
でも、山本さんはこの倉庫に違う可能性を感じたのです。
この倉庫を買い取り、LAC伊豆下田に出入りする
若い世代のクリエイターたちと共にリノベーションしていくことで、
まちににぎわいをつくれないか?
そうしてできあがった空間がこのまちの魅力となり、
若い世代がこのまちに戻るきっかけにならないか?
そして、この空き倉庫をリノベーションする過程で
関わった人が「ものづくりの魅力」を感じ、
建築の仕事、大工の仕事に興味を持ってもらうきっかけにならないか?
そんな思いが発端となりプロジェクトがスタート。
まずは、LACに滞在するクリエイター、起業家が中心となり、
市内外からこのプロジェクトに興味のある人を集めて、
この空き倉庫をどう生かすか? アイデアを模索する
ワークショップが企画されました。