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さて、その正月飾りも東京にいたときには
「いいのかな……」と思いながらゴミ箱へ捨てていました。
けれど、下田では“どんど焼き”が小正月(1月15日)前後に
各地区で行われています。
どんど焼きというのは、長い竹や木でやぐらを組み火をおこし、
お正月に飾った門松や正月飾りを集めて焼く火祭りのことです。
五穀豊穣や無病息災などの願いが込められ、
煙を浴びたり、残り火で焼いた餅や団子を食べると
健康でいられるといいます。
東京でも神社や山よりの地域でやっているようですが、
私たちの住む地域では馴染みのないものでした。
下田に来てから初めて経験し、それからは毎年出向いています。
正月月飾りひとつとっても、下田に住み始めてからは
少し変化があります。
昔ながらの暮らしが未だ残っている下田、
そうした環境がいままで気づかなかったことを教えてくれます。