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まずは、これ。
自分や妻もそうですが、移住した人たちの話を聞くと、
みなさん収入が下がっています。
下がることに加え、先がどうなるかわからないという不安もあります。
やはり移住で一番ひっかかるのはそこかもしれません。
地方に移住してもブログなどで稼ぎ続ける方もいるようですが、
実際そんな人はひと握り、特殊な例です。
実は僕もブログで収入得られないか?
とちょっとかじったことありますが、とても厳しい世界。
すぐに手を引きました。
そして、まっとうに仕事をしようとしたら、まっとうに収入が下がりました。
基本的に都会より稼げません。
下田の場合はさらに困ったことに、ひとりの収入が下がるなら
共働きで、と考えても、子育て中であればそれもまた厳しいです。
娘が春まで通っていた保育園の帰りのバスの時間は16時(保育園ですよ!)。
そして、春から通っている小学校には学童保育がありません。
昼過ぎには子どもが学校を終えて帰ってきます。
地元の方はおじいちゃんおばあちゃんに預けて
共働きしている方もいらっしゃいますが、移住者は厳しそう。
もちろん暮らす地域によって違うとは思いますが
(下田でも学童保育がある地域はあります)、
この環境の違いは都会とは大きく異なる点です。
でも、収入は下がったけど暮らしは豊かになった、そう感じています。
収入以外に価値をおけるか? そんな暮らしを楽しめるか?
その辺は大事なことかと思います。
とはいっても実際、収入や将来のことで不安になることもあります。
でも、どうにかなる! 何かあったらそれはそのとき対応する!
とポジティブに考えてやりすごしています。
無計画といわれればそれまでですが、それくらいでないと
移住は難しいのかもしれません。
移住、特に温暖で自然豊かなところでの田舎暮らしを考えるなら、
虫嫌いはかなり厳しいです。ちなみにわが家は
ダンゴムシ、クモ、ムカデ、ゲジゲジなどなどと共生しています。
「共生」というのもたまにお目にかかるというレベルではないからです。
ヤモリ、トカゲも遊びに来ます。
こんなヤツが天井に貼りついているトイレで用を足せないと、
田舎暮らしは厳しい、そう思っていいかもしれません。
ちなみにわが家の場合、最初かなりビビってた娘もだいぶ慣れました。
子どもは順応が早い!
収入の話もそうですが、ほかにも心配しだすときりがないという点が医療面。
多少の差はあれ、地方は都会ほど医療機関が充実していません。
ちなみに下田でいうと総合病院はありますが、
難易度の高い治療や手術は車で1時間以上、
峠を越えて病院まで行かなければなりません。
救急車も峠を越えていくことが多いようです
(天気のいいときだとヘリが飛ぶので、
倒れるなら天気のいいときがいいよと言われました……)。
何かあったらすぐにでも設備の整った病院で治療を受けたい
という発想の方は、都会の大病院の近くに住むべきなのでしょう。