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日常的に自然の中に身を置くようになると、
いままで気づかなかった「季節の変化」に気づくようになってきました。
東京で暮らしていたときに感じていた季節の変化といえば、
「桜」の次は……なんだったかなあ……、「あじさい」かな……?
という感じでした。
日々のことに振り回されていて、自然を感じる余裕がなかったのです。
そんな僕でしたが「桜」と「あじさい」の間には
いくつもの変化があるという、当たり前すぎることを
下田に移住したこの歳になって知りました。
例えば、「桜」と「あじさい」、その間を埋めるものとして
知ったもののひとつに「もみじの花」があります。
もみじの花は桜が散る頃に咲き始めました。
たまたま蜂の羽音が妙に響いていたので、見上げてみると、
この1本のもみじの木にどれくらいの蜂がきているのか?
というほどの多くの蜂が集まっていました。
そして、もみじの花が散ると藤の花が咲き始めました。
また、養蜂場には冬は見なかったさまざまな昆虫、動物の姿を、
春になってから日々、目にします。
こんな迫力満点の蛇から……
こんなかわいい仲良しカップルまで。
また、自宅には暖かくなってきて、招かれざる客がやってきました……。