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「カメラマンときどきパン屋」
という働き方は実現可能? 
移住一家の1か月の収支から考える|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.029

Page 2

初めてのイベント販売「てつパン食堂」

年の12月、人生で初めて「パンを売る」という経験をしました。
友人が営む店〈Table TOMATO〉で、パンの販売と、
彼女の料理と合わせたランチの提供をするという
2日間のイベント「てつパン食堂」です。

パンを販売してみたいけれど本当に自分にできるのか、
続けられるのかわからない。
ならば、一度経験してみようということで、
友人の協力を得てお試しパン屋をやらせてもらったのです。
今回は、その経験を経て感じたことを書きたいと思います。

娘と夫がつくってくれたチラシ。このほか「てつパン」の判子入り紙袋も夫がよなべしてつくってくれました。家族が同じ目的に向かって一丸となるあの感覚は、なんだか心地よかったな。

〈Table TOMATO〉店主の山田真由美さん(右)。河津出身の料理家、大塩あゆみさん(左)も手伝いに来てくれました。

実際やってみてどうだったかというと、
まず真っ先に「楽しかった!」のひと言です。
たくさんの方が来てくれて、みなさんとても喜んでくれました。
パンの評判もよく、2日間続けて買いに来てくれた方もいたほどでした。

「こんなおいしいパン初めて食べた」

「やさしい味がするパン」

なんて言葉をいただき、それはそれはうれしかった。
自分がつくるものでこんなに人を喜ばせることができるんだ。
それを直に感じることで、
自分もいいエネルギーをたくさんもらうことができる。
そんなことを体で実感した2日間でした。

今後もパンの販売をやっていきたい、そう気持ちは固まりました。
けれどどういうカタチでやっていくか、そこは慎重に考える必要があります。

地元の友人や、娘の保育園のお友だちも来てくれました。

大人が食事をしているあいだ、子どもたちは好きに遊んでいました。子どもたちの明るい声がお店に響き渡り、アットホームないい雰囲気です。

イベントは前述どおりとても楽しかったのですが、
すごく大変だったのも正直なところです。
大量のパンを連日焼くという経験はとてもエキサイティングで
新しい発見もたくさんありました。
けれどこの方法は私には向いていない、そのことにも気づいたのです。