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住宅街で畑つきの大きな家。
気になる物件の内見へ、
伊豆下田の旅|Page 3

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.014

Page 3

夢が膨らむ大きな家

中は想像以上に状態がよく、すぐに暮らし始めることができそうです。
元リノベ屋の自分としては直すところがなさすぎて少し寂しいくらいですが、
家族そろってすぐに暮らし始めることができるのはありがたいです。

昭和40年代に建てられたということで、
妻と僕がわくわくしてしまうような古民家の趣まではありませんが、
かといって最近の建売住宅のつくりほど面白味がないわけではありません。
建具はアルミサッシではなく木製、いい味を出しています。

南側に廊下がある昔ながらのつくり。太陽が高い夏には部屋に日が入らず、太陽が低い冬には部屋まで日が差す。内見したのは2月終わり。この時期は見事に部屋まで光が入っているのがわかります。それもあり部屋はかなり暖かい。

ただ10年ほど前に水まわりをリフォームしていて
新しく使いやすそうではあるのですが、
自分の好みでいうと少し残念な感じもあります。

家主さんに例えば洗面台とかつくり変えてもよいですか? 
と聞いたところ、よいですよとのご返事。
傷んでいる箇所の塗装もしてよいとのことで、賃貸物件であるにもかかわらず
多少の改装はできるというのもうれしいポイントです。

カウンターとキッチンの扉を変えるだけでもかなり雰囲気が変わりそう。そして奥の勝手口からは畑に出られます。

外観を見てわかっていたことではありますが、
かなり大きな家で3人で住むには部屋が多すぎるくらいです。

1階は3部屋とLDK、2階に3部屋。
この家を借りる条件で、ひと部屋は家主さんの荷物を
置いておく部屋となるのですが、それでも使える部屋としては5LDK。
これだけ部屋があれば、ここで民泊やゲストハウスもできてしまうかも……
と妄想が始まってしまいます。
(これにはもちろん家主さんの許可、必要な認可をとらなければなりません)

立地としては下田の駅からもおおよそ2キロとぎりぎり歩ける距離です。
そして家族連れに人気という外浦海岸も徒歩範囲。
近くには幕末の開国の舞台となった玉泉寺、
また下田漁港直送ということで評判の寿司屋のある道の駅もあります。
親戚の家を訪ねて下田に来ていたときから行っていた
干物の店も近くにあります。
民泊、ゲストハウスを始める立地としてはよさそうです。

また、家主さんは少し離れたところにも畑を持っていて、
やるのであれば貸していただけるとのこと。
敷地内の畑で足りなくなったらステップアップできるわけです。

敷地内の畑。田園風景の中で畑を耕したい気持ちはありますが敷地内にあるというのは日々の手入れのことを考えるとありがたいのかと。また、住宅街であるので獣害はあまりないようで、これも初心者にとってはありがたいです。

僕らが内見している間、娘は庭で土いじりを楽しんでいます。
物件内見の時はつまらなそうにしていることが多く、
ここまでリラックスしていることはないのでは? というほどです。

きれいだから花を摘んだけどかわいそうになったのでお花のお墓を掘っているのという娘。土いじりからいろいろと感じ、学んでくれそうです。パパが野菜つくるの手伝う! と楽しみにしています。

1階は8畳と6畳の和室がふすまで仕切られています。開け放てば大宴会ができそうです。以前はここで冠婚葬祭をしていたそうです。風が抜けるので夏も意外と涼しいらしくほとんどの部屋にクーラーがありません。