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6年目の米づくり開始。
田んぼで培われた
人とのつながりと子どもの成長|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.142

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6年間の米づくりを振り返る

が家にとって、6年目となる米づくりが始まりました。
先日、例年どおり友人や知人に声をかけて田植えを行いました。
一緒になってどろんこになり、薪で炊いた同じ釜の飯を食い。
今年もすばらしい時間となりました。

参加者が横一列になって田植え開始

田んぼにしっかり植えられた苗

米づくりを始めたのは下田に移住して2年目、
娘が小学1年生のときでした。
その娘も今年で6年生になり、来年は中学校に入学します。

今年の田植えは私たちにとって、
ひとつの節目のように感じています。
もちろんこれからも続けていきますが、
中学になると部活などで
参加できなくなる子どもたちもいるでしょう。

娘が1年生から6年生になるまで毎年続けることができたこと。
いろんな仲間ができて、
みんなでワイワイ米づくりをできたことは、
私たちにとって大切な財産となりました。
写真を見返してみると本当にいろんな方の協力があり、
そして娘やその友だちの成長も目覚ましいものがあります。
改めて、この6年間を振り返ってみたいと思います。

稲架掛けして天日干しされている稲刈り後の稲

そもそも東京から地方へ移住した理由のひとつに、
自分たちが食べる米をつくってみたいという思いがありました。
移住してすぐには無理だろうと思っていたところ、
南伊豆で米農家を営んでいる中村大軌さんと出会ったのです。
中村さんは初心者でも米づくりができるよう、
田んぼの手配から重機での作業のサポート、
米づくりのノウハウの伝授などを行っています。

そのサポート制度を利用して、
わが家は人生初めての米づくりを始めました。
1年目はわからないことばかりで、
頻繁に中村さんに連絡をしては指導を受けていました。
娘は小学校1年生、泥に足を取られながらも、
小さい手で一生懸命稲を植えてくれました。
そうして初めて行った米づくり。
自分たちがつくったお米を初めて味わった瞬間、
それはそれは感動的で、
夫が天井を見上げて泣きそうに? なっていたのを覚えています。

田植えを手伝う津留崎さんの娘さん

娘にとって初めての米づくり。小学校1年生、小さい体で一生懸命、かわいい。

土鍋で炊いたごはん

稲を稲架掛けする津留崎さんの娘さん

初めての稲刈り。夕暮れまで頑張って手伝ってくれた娘からは、強さとたくましさが感じられました。

中村さんに3年間サポートしていただき、
その後は自力での米づくりをスタートしました。
といっても、わが家は重機を持っていません。
そこで、同じく米づくりをしている知人ご夫妻に相談したところ、
作業をサポートしていただけることになりました。

このご夫妻のお力添えがなければ、
ここまでやってこられませんでした。

羽釜でお米を炊いている土屋嘉芽雄さん睦美さんご夫妻

いつもお世話になっている土屋嘉芽雄さん・睦美さんご夫妻。重機を出してくださったり、田植えと稲刈りの際にはお米を羽釜で炊いてくださったり。何から何まで、本当に助けていただいています、感謝です。