石川県は、日本海に面し、加賀百万石の歴史と文化、そして豊かな里山里海の風景が息づく土地です。海と山に育まれた自然の中に、城下町や温泉地、伝統工芸の産地など、多彩な景色が広がっています。古くから北前船の寄港地として人や文化が行き交い、多様な交流の中で独自の文化を育んできました。加賀と能登、それぞれ異なる風土と歴史が重なり合い、土地ごとに個性豊かな魅力が息づいています。
地震の前から、彼らはここにいた。豪雨が来ても、離れなかった。祭をつくり、居場所を守り、まちの記憶を撮り続ける——その行動原理は、災害の前後でぶれていない。ただ、内側には確かに何かが堆積している。言葉にならない強度のようなもの。似た志を持つ者たちが引き寄せられ、難しいはずのことが、気づけばかたちになっている。この土地が人を呼ぶのはなぜか。三つの現場から、その答えを探る。