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月刊特集・ふたりのコンランが愛したジャパン・ローカル

Quality of Life in Japan

海外のセンスが、
日本のローカルに新しい視座を与える

東京、京都、大阪、福岡……。大都市圏を中心に、
日本を旅する海外の旅行者の姿、もう見慣れた風景になりました。
その一方で、なぜ、こんなローカルな場所に!
と思うようなところでツーリストを見かけることがあります。

日本人の私たちが海外を旅するとき、
現地に住む人も気がつかない(それは彼らにとって当たり前のことだから)、
宝物を見つけることがあります。

その視点は、日本を旅する、そして愛して住むようになった
海外のクリエイターも持っているようです。

日本に上陸して今年で30年を迎える、〈The Conran Shop(ザ・コンランショップ)〉。
現在のライフスタイルショップの祖となった、
このショップの創始者である、テレンス・コンランさん。
その孫で、デザイナーでありアーティストであるフィリックス・コンランさんが、
奈良の東吉野村に移住したと聞いて、お話を聞きに行くことにしました。

ニューヨーク、ロンドン、シドニーと、
最先端のカルチャーが集まるまちから、東吉野に住もうと思ったきっかけは
「ストレスフルな都会の生活から、自分の人生の主導権を取り戻したかった」から。

村の人々にも支えられ、パートナーとともに充実したジャパン・ライフを楽しみつつ、
古民家をリノベーションしたり、家具をつくったり、
三重県多気町の〈HACIENDA VISON〉の1室を手がけたり。
ごく身近に美しい自然がある今の環境が、おもしろくて愛おしいのだと話します。

そんな彼が見つめる日本のローカルの魅力や、小さな村の未来とは。