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海と山に囲まれた下田は、心地のよい秋風に包まれています。
わが家の田んぼも黄金色に輝き始め、
今年も無事に収穫を迎えられそうです。
この稲刈りの時期になると
「今年ももう、残すところあとわずか」という感覚になります。
稲刈りのほかにも、年内にやるべき大仕事がまだ残っています。
春に購入した新居のリノベ工事を終えて、
年内にはいま住んでいる賃貸物件を完全に引き払う予定なのです
(現在は行ったり来たりしながら2拠点で暮らしているのですが)。
もともと大広間だった部屋の床をはがし、フローリングに。
今回のリノベーションは、わりと大規模なものです。
例えば大広間だった部屋の畳をフローリングに変えて
キッチンを新設したり、洗面所も一からつくり直します。
もしリフォーム会社に依頼すれば設計士がプランを考えてくれて、
その後の発注や段取りは現場監督が仕切り、
あとは大工さんが仕上げてくれるはず。
けれど、もともと建築畑で長く仕事をしてきた夫は
「自分でやる!」と決意し、設備や電気などを除いた部分を
すべて夫が担っています。
洗面台はこんな感じでいい? と、さらさら絵を書いて説明してくれます。
夫が書いた設計図。
そうして6月中旬から始まったリノベ。進行具合はというと、
「うーん結構焦ってきた、年内までに間に合うかな……」
と夫が呟くような状況に。
「いや間に合わないと困るでしょー!」と言いながらも、
仕事をしながらで大変なのも、考えることもやることも
多すぎるのはわかっている。
さらに、私が迷いすぎて決められないことが
大きな原因となっていたのです。