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伊豆下田で初めての米づくり。
稲作支援制度を利用して
家族や友人たちと田植えに挑戦!|Page 5

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.037

Page 5

田んぼにも、わが家にも変化が……

翌日。

母と田んぼを見にきました。

実際に目の当たりにすると、自分たちのやりたいことを
何か感じとってくれたのか? まんざらでもなさそうです。

田植え後の田んぼを眺めるわが母

そして、この原稿を書いているいま、田植えから1週間が経ちました。
すでに稲の間からは雑草が……。
無農薬で、と考えているので、人力でこの草を取り除かなければなりません。
こうした苦労もやってみないとわからない、そう考えています。

手前にある道具が中耕除草機(通称「田車」)。田んぼの除草します

この手前にある道具、中耕除草機(通称「田車」)で除草します。この広さで半日ほどかかるそうです。

ところで……。

先にも書いたように僕は東京出身で実家は東京です。
なぜ、そんな僕の母が田んぼにいるのか? 
遊びに来ていたわけではなく、
実は1か月ほど前に下田に移住してきたのです。

父が亡くなってからは東京でひとりで暮らしていた母。
妻の「お母さん東京でひとりで寂しそう、下田に呼ぼう!」
とのひと言から、実現に至りました。

確かにひとりで暮らす老後は寂しい。
といっても、82歳で新天地というのもなかなか負担が大きそう。
なのですが、4月に1週間ほど滞在して、
わが家のすぐ近くの家を借りることを決め、5月に引っ越してきました。
わが母ながら、なかなかのフットワークの軽さです……。

孫と、祖母と過ごす時間。この日は下田の海へ

孫と、祖母と過ごす時間は、母にとっても娘にとってもかけがえのないものになっていると感じます。

米づくりを始めて、そして母が下田に移住してきて、
わが家の暮らしも随分と変わってきました。
母の移住についてはまた別の回で書こうかと思います。
わが家の「暮らしを考える旅」はまだまだ続く……。

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南伊豆米店

住所:静岡県賀茂郡南伊豆町下小野304

TEL:0558-62-2828

https://minamiizu-kometen.jp/

文 津留崎鎮生