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伊豆下田で初めての米づくり。
稲作支援制度を利用して
家族や友人たちと田植えに挑戦!|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.037

Page 4

家族で、家族の食べる米をつくる

そして、きつかったであろう小6男子君からは、こんなうれしいコメントが。
「田植え、誘ってくれてありがとう~!」

そして妻が「がんばってくれたから、大好きなアイス買ってあげる!」
とごほうびのお誘いをすると
「田んぼでできるご飯でいい! 楽しみ!」
と言うではありませんか。
彼にとっても、いい経験になったのかなとうれしくなりました。

植えた苗

子どもも苗も環境が大切なのでしょう。

決して米どころではない伊豆下田。
地元の人でも、家が農家でなければわざわざ田んぼを借りて
米づくりをするということはないそうです。
都会育ちのわが家だからこそ、そんな下田で米づくりに挑戦してみたい! 
という発想があったのかもしれず、そんなわが家に巻き込まれた友人家族も、
新鮮な体験として喜んでくれました(と思います……)。

そんな意味でも、この田植えはとてもいいものだったのではと感じています。

田植えをしたみんなで記念撮影

大人も子どもも一緒になって泥んこになる! 年に1日くらい、そんな日があってもいい気がします。来年またやりたい! と。来年またやろう~!!

人数に関していうと、この人数より少ないと、とても1日では終わらず、
逆に多すぎると「田植え体験」になってしまう気がしました。
そういう意味では、ちょうどいい人数だったのかもしれません。

田植え翌日、中村さんに田んぼの管理方法のレクチャーを受けました

田植え翌日、中村さんに田んぼの管理方法のレクチャーを受けました。

「家族で家族の食べる米をつくる」
これはわが家が移住して、まずやってみたいことでした。

といっても田んぼをどう借りる? 機械はどうする? 
家族だけでつくれるの? そもそもつくり方が全然わからない……。
そんな状態だったのです。

でも、南伊豆米店の稲作支援制度という仕組みを知り、
そして、友人たちの協力を得て、
米づくりのスタートを切ることができました。
まだ始まったばかりですが、本当にこの一歩を踏み出せて
よかったと感じています。

そして、この田植えをやり切ったことで、家族の絆、
友人たちとの絆がより深まった、そんな気もしています。

田んぼにいたカエル

 

田植えのあと、腰を痛めた僕を見て僕の母はこう言いました。

「何も田んぼなんかやらなくてもいいじゃない。
父親らしくちょっと落ち着きなさいよ」

40代も半ばになって、母親に怒られるのはなかなか情けないものがあります。

確かにスーパーに行けば安く米を買えます。
経済的に考えれば、苦労して米をつくる、
さらには手で植える意味は「まったく」ありません。
腰を悪くするリスクもありますし……。
腰は自分の責任としても、台風などで
うまく収穫できなくなるリスクもあります。

でも、自分たちの食べるものを自分たちの手でつくって、
初めてわかることがある、そこに意味がある、
そんなふうに思っているのです。

わかってくれ、お母ちゃん。