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仕事の面でも、観光地下田ならではのワーケーション施設の運営や
地域の関係人口創出事業などに関わらせてもらって、
ある程度の収入を確保できています。
もちろん東京で会社員をしていたときに比べると収入的には激減、
半分以下ではあるのですが、
ローンも家賃もないし、
休みの日には近くの海で遊べば十分すぎるほどに楽しいし、
米づくりをしているので米を買わなくなったし、
誰かにちょっとした手土産というのは
だいたい米や庭でとれる果実を渡すようになりました。
ただ、米づくりに関しては経済的な負担減というより、
充実感を味わえる点にメリットを感じています。

こちらは自宅から車で10分程度、景勝地としても知られる爪木崎の海です。シュノーケリングが楽しめます。近所のこの美しい海でシュノーケリング……なんとも贅沢です。

自家製米は手づくり〈つる米〉スタンプを押して渡しています。これほど手間と愛のこもった、そして誰もが消費するので邪魔にもならない手土産はない! と自信をもって渡せるのがうれしいです。手土産のために何かを「買う」というのがほとんどなくなりました。

田植えも稲刈りも草取りも手作業。無農薬の米づくりではかなりカラダを酷使します。もうすぐ50になるのですが、そんなカラダの使い方をしていることもあり体型はキープしています(髪の毛はどこかにいってしまいましたが……)。都市部の暮らしだとお金を使ってジムに行き体型をキープしたりするそうですが……まったく無縁の世界です。
そんなこんなで、下田に移住してきて
「消費するだけの暮らし」から「つくる暮らし」へと
シフトしています。
でも「つくる暮らし」というにはあまりに中途半端かもしれません。
米をつくってはいても、
野菜や肉・魚、卵などは基本的に買っています
(野菜や魚はありがたいことによく頂きます)。
『疲れた……今日ご飯つくるのめんどくさい』って日には
近くの牛丼チェーンで食事をすませることもあります。
エネルギーに関しても、
薪ストーブや太陽熱温水器で家庭で使用するエネルギーの
ほんの一部をまかなうことができるようにはなりましたが、
自給しているわけではないです。

当初目指していた、ストイックな「つくる暮らし」には
ほど遠いですが、これが自分たちらしい、
下田らしい「つくる暮らし」だと感じています。
ということで、最近、若者たちに向けてお話させてもらう、
「なぜ移住? なぜ下田?」について書いてみました。
これを読んで、都市部から移住したくなっちゃった人、
Uターンで地元に帰りたくなっちゃった人がいたらうれしいです!