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REBIRTH PROJECT Part1:
人類が地球に生き残るための
プロジェクトとは。

貝印 × colocal
ものづくりビジネスの
未来モデルを訪ねて。
vol.017

posted:2013.9.3  from:東京都青山  genre:ものづくり

sponsored by 貝印

〈 この連載・企画は… 〉  「貝印 × colocal ものづくりビジネスの未来モデルを訪ねて。」は、
伊勢谷友介さんがパーソナリティをつとめ、谷崎テトラさんが構成作家をつとめる「KAI presents EARTH RADIO」と連携して、
日本国内、あるいはときに海外の、ものづくりに関わる未来型ビジネスモデルを展開する現場を訪ねていきます。

editor profile

Tetra Tanizaki

谷崎テトラ

たにざき・てとら●アースラジオ構成作家。音楽プロデューサー。ワールドシフトネットワークジャパン代表理事。環境・平和・社会貢献・フェアトレードなどをテーマにしたTV、ラジオ番組、出版を企画・構成するかたわら、新しい価値観(パラダイムシフト)や、持続可能な社会の転換(ワールドシフト)の 発信者&コーディネーターとして活動中。リオ+20など国際会議のNGO参加・運営・社会提言に関わるなど、持続可能な社会システムに関して深い知見を持つ。http://www.kanatamusic.com/tetra/

photographer

Suzu(Fresco)

スズ

フォトグラファー/プロデューサー。2007年、サンフランシスコから東京に拠点を移す。写真、サウンド、グラフィック、と表現の場を選ばず、また国内外でプロジェクトごとにさまざまなチームを組むスタイルで、幅広く活動中。音楽アルバムの総合プロデュースや、Sony BRAVIAの新製品のビジュアルなどを手がけメディアも多岐に渡る。https://fresco-style.com/blog/

現代におけるクリエーターの能力の最大化。

「人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?」

環境や社会への影響を見つめなおし、
未来における生活のなかに新たなビジネスモデルを創造すること。
俳優・伊勢谷友介のこの課題に、
さまざまな才能を持ったアーティスト・クリエーター・プロデューサーが集結した。
それが株式会社リバースプロジェクト(REBIRTH PROJECT)だ。
「衣」(HATCH YOU)「食」(HOUSE475)「住」(THE SPIKE SHOW)
それぞれの領域で商品企画を行っている。

伊勢谷友介にリバースプロジェクトの「ものづくり」について聞いてみた。

「地球と人間のバランスがとれている、そういう商品開発をしています。
現在を良くしていくための消費活動の提案です。
なによりも大事な指標としては、地球を長期的な視点で見つめたうえで、
現在がどうあるべきかのクリエイティビティを提案しています。
ヴィジョンとしての未来を描き、そのプロセスとしての現在があると思うのです。
資源を使いながら物をつくることができた時代もあったけれど、
ここからの時代はそういうことは存在しない。
そういうことがわかってしまっている世代なんです」

リバースプロジェクトはまず、2009年にオーガニックコットンの商品を手がけた。
さらにコットン農家がオーガニックコットン栽培へ移行するための
支援を行う活動POC(プレオーガニックコットン)の商品展開を行った。

伊勢谷友介さん

オーガニックコットンを使ったシャツ。

HATCH YOUの8つのミッション

リバースプロジェクトにおいて、衣食住の「衣」の部門を担うのが「HATCH YOU」。
8つのミッションを掲げて活動している。

1. 天然素材のサステナブルな供給を創出

2. エシカルな新素材の市場進出を手助け

3. リサイクル素材利用の活性化

4. 日本が誇る伝統技術・工芸をサポート

5. 雇用の創出につながる、ものづくりを推進

6. 廃棄処理される素材に、新たな価値を付加

7. 環境負荷の少ない、ものづくりの場の拡大

8. MADE IN JAPANのブランド力の強化

リバースプロジェクトは選択肢をつくることを大切にしている。
HATCH YOUの商品はこの8つのミッションのどれかが必ず表現されている。

LeeBIRTHPROJECT

Leeが保管していたデッドストック生地を用いたデニム。LeeBIRTHPROJECT(写真提供:リバースプロジェクト)。

Page 2

廃棄される素材を使い、ドライブに連れていけるものに蘇らせる。

この秋、新たな商品ラインナップが登場する。
自動車関連の素材を使った「D-LIVE (ドライブ)PROJECT」だ。
テーマは「移動-transfer-」。

廃棄された車の97%は再び資源として再利用される。
しかしエアバックやシートベルトなどは素材が頑丈なゆえに再利用が難しく、
これまで処分するしかなかった。
だが、強い素材だから再利用できれば丈夫で長く使える。
そこにリバースプロジェクトは目をつけた。

若い人を中心に人気のアパレルメーカー「JOURNAL STANDARD」と
中日本高速道路株式会社と協働し、
高速道路上で掲示され使用済みとなった「横断幕」(ターポリン)や
廃棄されたエアバック、シートベルトなどを再利用し、
スタイリッシュに商品化した。
車に乗せてドライブに連れていけるものに蘇らせるという試みだ。

高速道路の横断幕が素材

高速道路で使用され、廃棄される横断幕(ターポリン)を再利用。

エアバッグ、シートベルトも再利用

ドライバーの安全を守るエアバッグ、シートベルトが再利用され商品として蘇る。

クリエーターにとって商品づくりにおいての制約は
チャレンジのための大きな目標となる。
リバースプロジェクトは廃棄物をいかに美しく見せるかにこだわったという。
廃棄物素材がさらに使いこまれ、
雨や水滴に触れることでさらに味わいが深くなるような仕上げ。
そのこだわりがひとつひとつの商品に個性を与える。

「D-LIVE(ドライブ)PROJECT」第一弾の商品

「D-LIVE(ドライブ)PROJECT」第一弾。ピクニックバッグ、エンベロープケース、バニティーケース、フラットポーチ、ペットボトル保冷ケースの5アイテム(写真提供:リバースプロジェクト)。

エンベロープケース

エンベロープケース。タブレット端末や書類、小物などを入れて持ち歩ける封筒型のバッグ。大サイズは、B4までの書類を収納でき、MacBook Air(13インチ)もすっぽり入るサイズ(写真提供:リバースプロジェクト)。

伊勢谷友介は語る。

「意識あるクリエーターにとって
資源の限界がわかってしまっている時代。
リミテッドがある時代、それをレギュレーションととらえて
社会のシステムとともにつくっていくこと。
それが現代におけるクリエーターの力の最大化なんじゃないかと思います。
それをやるのがリバースプロジェクトの原点なんです」

次回は実際にリバースプロジェクトの商品を製造している工場で
「ものづくりの未来形」を取材します。

「KAI presents EARTH RADIO」
伊勢谷友介がパーソナリテイ、谷崎テトラが構成を務める「貝印 × colocal ものづくりビジネスの未来モデルを訪ねて。」と連動。「ものづくりビジネスの未来形」をテーマに地域から生まれる商品、未来モデルなどを番組で紹介している。
毎月第4火曜日 22:00(~23:00)インターFM76.1で放送。

http://www.kaitouchearth.jp/radio/
オンタイムでWEBでも聴けます。http://radiko.jp/

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