colocal コロカル マガジンハウス Local Network Magazine

連載の一覧 記事の検索・都道府県ごとの一覧
記事のカテゴリー

連載

笠山プロジェクトを振り返って

HAGInnovation
vol.004

posted:2012.10.18  from:山口県萩市  genre:活性化と創生

〈 この連載・企画は… 〉  俳優・映画監督の伊勢谷友介率いるリバース・プロジェクトと山口県萩市がコラボレーション。
萩から日本を元気にするプロジェクトを追います。

writer's profile

Masayuki Sawada

澤田真幸

さわだ・まさゆき●東京生まれ。幼少期より国内外を転々とし、現在は東京在住。ジャンルはとくに問わず、面白ければオールOKのスタンスでライター稼業を邁進中。旅好き。仕事でもプライベートでも、ここではないどこかに行けるならどこへでも。

credit

撮影:Mitsutaka Yokota

笠山プロジェクト、ついにお披露目。

約2か月の準備期間を経て、ついに本番を迎えた笠山プロジェクト。
8月26日にプレイベントが開かれ、リバース・プロジェクト代表の伊勢谷友介氏と、
音楽プロデューサーのYANAGIMAN氏が、
萩市の音楽を志す青少年にエールを送るイベントを実施。
リアルな音楽シーンなどを紹介しながら、地元バンドへの音楽指導やトークショーを行い、
萩市の未来を担う若者と夢を語り合った。
そして翌27日の本番。より良いイベントにするために何度も意見交換を行い、
入念に準備してきた企画がお披露目された。以下、各チームの取り組みを紹介する。

チーム「笠山JAM」
「笠山JAM 2011 ~band of ◊◊◊~」
夏の笠山から萩の若い力を発信することを目的とし、
日頃から音楽やダンスなどの活動をしている萩市や萩市近隣に住む中高校生に、
椿群生林の広場特設ステージにてパフォーマンスを披露してもらった。
観客の投票によるアンコールイベントなども企画。

チーム「萩Loview」
「笠山Loview ~笠山の愛すべき眺望をスペシャルなドリンクとともに~」
笠山の自然・素晴らしい眺望を満喫していただき、身も心も癒してもらいたい。
充電できたなら、明日への力に、そして子どもたちへの希望を抱いて帰ってほしい。
越ヶ浜漁協婦人部の方々とともに開発したスペシャルドリンクなども販売。

チーム「明神池ボラーズ」
「笠山自然探険クイズラリー ~毛利家の秘宝を探せ!~」
笠山にまつわるクイズを楽しみながら、自然も学べるクイズラリーを開催。
マップを手に各ポイントで写真を撮り、世界に一つだけのファミリーフォトマップをゲット。
家族の夏休みの思い出づくりに。

チーム「DonDom」
「Only one view ~おしゃれな漁師の部屋から~」
笠山から見える景色は世界で唯一の景色。
そこでゆったりとくつろいでもらえるように、萩に伝わる民具やアンティークの家具を使って、
癒しの空間を演出。来場者につかの間の休息タイムを提供した。

もちろん伊勢谷代表をはじめとしたリバース・プロジェクトのメンバーも駆けつけ、
各班の取り組みを見てまわるとともに笠山に訪れた人たちとも積極的に交流。
ツイッターやブログで会場の様子を情報発信するなど、一緒となって現場を盛り上げ、
夏の笠山を楽しんだ。その模様と感想を、
伊勢谷代表はリバース・プロジェクトのブログでこんなふうに綴っている。

「今回は世界最小の休火山口を有し、日本海の小さい島々を望む笠山に着目し、
維新塾生のアイデアで萩の素晴らしさを紹介しました!!! 
家族を対象に行われた『笠山ウォーク』は約4キロの道のりを2時間半かけて歩いていただき、
風穴や、椿の群生林など、萩の風土を楽しみながら、
子供達も楽しめるオリエンテーションも用意してありました。
参加してくれたご家族の笑顔や、炎天下にも関わらず汗をかきながらはしゃぐ子供達が
僕を元気にしてくれました。それから笠山の野放しになっていた展望台は、
維新塾生たちのアイデアで憩いの場所になり、
絶景と共に、オリジナルのドリンクが展望台に登った方々の喉を癒していました。
展示されていた民具も非常に興味深く、趣がありました。
そして、萩からライブハウスが消え、音楽を志す若者の“輝く”場を提供する為に
『笠山Jam』が開催されました。初回の今回は18歳以下のダンスチーム5組、バンド5組が
カンカンに照った太陽のした、汗だくで弾けてくれました!!!  
そこには涙があり、友情が生まれました。僕にとっては感動の嵐でした」

笠山プロジェクトが盛況のうちに終わってから約3週間後。
9月17日に行われた《ハギノベーション「論」》の第5回目は、
「笠山プロジェクトを振り返って」というテーマであった。
第一部では、よかった点や課題点などを発表しあい、
どのように次に生かしていくか議論した結果、
笠山プロジェクトから誕生した企画や製品は、次のように展開することに決定。

・笠山JAMは、2012年も開催する方向で予算要求。
・笠山Loviewのドリンクは、萩セミナーハウスなどで提供。
・笠山自然探索クイズラリーは、来年の椿祭りでアイデアを取り入れたウォークを開催。
・Only one viewは、癒しの空間の演出を渡邉蒿蔵旧宅の一角で活用という方向性で継承する。

あわせて今後の維新塾のあり方についても意見交換を行い、
各自が思い描くまちづくりのヴィジョンとアイデアを持ち寄り、
よりよいかたちでそれらを実現するための場とすることを確認しあった。

続く第2部は、作家であり、環境&メディアコンサルタントとして活動する
谷崎テトラ氏をゲストに迎え、
「今世界で起きている変化」「Gov.2.0の考え方を用い、萩市を活性化するには?」
をテーマとした講義を開き、
インターネットなどを活用したまちづくり・国づくりについて意見交換を実施。

ラスト第三部では、《ハギノベーション「論」》の第2回目の際に宿題として提出していた
まちづくりのアイデアを、今回の笠山での活動を踏まえ、さらに発展させたかたちで発表。次回以降の取り組みに向けて、塾生のモチベーションはより一層高まることとなった。
その後はリバース・プロジェクトの展覧会イベントとして、伊勢谷代表と谷崎テトラ氏、
そしてスカイプで萩市市長に参加してもらい、三者によるトークセッションを開催。
インターネットを通じた市政と市民によるまちづくりの可能性を探った。
その後も市長と市民によるツイッター上でのまちづくりに対する対話が行われ、
タイムリーに投稿される市民からの提案に市長がダイレクトに返答。
来年度から始まる萩の新たなまちづくりの可能性を大いに予感させる、
そんな充実した回となった。

伊勢谷友介氏と、音楽プロデューサーのYANAGIMAN氏によるトークセッション。

中高生バンドが出演した「笠山JAM」。熱気が会場を包む。

開催は8月。猛暑のなかでの開催だったが、「笠山Loview」のオリジナルジュースがお客さんやスタッフの喉を潤してくれた。

Feature  これまでの注目&特集記事

    Tags  この記事のタグ