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梅雨入り間近という時期になると、
忘れてはいけないのが年に一度の梅仕事。
梅仕事というと梅酒や梅シロップなどいろいろありますが、
わが家が仕込むのはもっぱら梅干しです。
梅酒も何年もつくり続けていましたが、
夫も私もビールと日本酒が好きなので
手つかずのまま残ってしまう。
昨年からは梅干しだけにしぼり、
傷んでいて梅干しに使えないものを
シロップに使うというスタイルが定着しました。
今年いただいた梅を追熟中。追熟するときにはカビないよう浮かして通気を確保。傷のあるものはより分けてシロップに使います。
梅干しの仕込みは手間がかかりますが、
そのおいしさと充実感を味わうためならと10年以上続けています。
下田に移住してからは、仕込む量も増えました。
というのも、この時期になると直売所に
おいしそうな梅がずらりと並び、
さらに値段がとてもお手頃なので
ついつい持ち帰りたくなってしまうのです(お店の方によると、
農薬も使っていない、いわゆるほったらかし栽培だそう)。
昨年は塩分濃度を変えて仕込んでみたり、
青梅と完熟梅の両方を試してみたりしました。
そんな試作のでき栄えや、
自分なりのちょっとした工夫を今回ご紹介したいと思います。