Page 2
以前からお伝えしている
リノベーションに取り組んでいた古民家ですが、
12月上旬からいよいよ本格的に暮らし始めました。
こう書くと、まるでリノベーションが
完成したかのように思われるかもしれませんが、
全然そんなことはなく、未だに絶賛工事中ではあります。
というのも、引っ越しの直前になって、
トイレの排水に問題があることが発覚。
そもそも、トイレは予算や工期の関係から
そのまま使うつもりだったのですが、
急遽、配管をやり替え、トイレ本体も諸々の事情で
交換を余儀なくされるという事態になりました。
このままではトイレ難民になってしまう! ということで、
引っ越し前の何日間かはその段取りや工事に集中。
そのため、予定していた工事はできず、
洗面脱衣室の天井が一部仕上がっていなかったり、
つくるはずだったクローゼットも完成せず……で、
引っ越しを迎えることになったのです。
急遽対応してくれた業者さんの協力もあって、
引っ越し早々にトイレは無事に使えるようになりました。
あらためて、あたり前に使っている
水道設備の重要性を感じる出来事だったといえます。
でも、このトイレ、実はいわゆる水道管には接続されていません。
この古民家には、敷地内にしばらく使われていなかった井戸があり、
今回のリノベーションでは、宅内の水道設備のほとんどに
その井戸を使用したのです。
また、その井戸水を太陽熱温水器で温めてお湯にして、
お風呂やキッチン、洗面の給湯としています(のちほど説明しますが、
太陽熱で温めきられないときは給湯器で加温しています)。
井戸水利用と太陽熱温水器こそ、以前紹介した薪ストーブとともに
今回のリノベーションで最も取り入れたかった仕組みなのです。