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井戸水と太陽熱温水器を
暮らしに取り入れるには?
リノベーションで実現したシステム|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.118

Page 2

リノベーションで最も取り入れたかったもの

前からお伝えしている
リノベーションに取り組んでいた古民家ですが、
12月上旬からいよいよ本格的に暮らし始めました。
こう書くと、まるでリノベーションが
完成したかのように思われるかもしれませんが、
全然そんなことはなく、未だに絶賛工事中ではあります。

リノベーションしたリビングとキッチン

薪ストーブ周りも仕上げがっていないところがあるのですが、この時期なので使わないわけにもいかず、とりあえずの状態で使っています。

というのも、引っ越しの直前になって、
トイレの排水に問題があることが発覚。
そもそも、トイレは予算や工期の関係から
そのまま使うつもりだったのですが、
急遽、配管をやり替え、トイレ本体も諸々の事情で
交換を余儀なくされるという事態になりました。

このままではトイレ難民になってしまう! ということで、
引っ越し前の何日間かはその段取りや工事に集中。
そのため、予定していた工事はできず、
洗面脱衣室の天井が一部仕上がっていなかったり、
つくるはずだったクローゼットも完成せず……で、
引っ越しを迎えることになったのです。

トイレの床が抜けている

引っ越し前々日にこんな状態……。果たして間に合うのか?

設置されたトイレ

こちらは引っ越し当日の様子。タイルは自分で張ろうと思っていたのですが、引っ越しの様子を見に来てくれた職人の友人が張ってくれた。ありがたすぎます……。

急遽対応してくれた業者さんの協力もあって、
引っ越し早々にトイレは無事に使えるようになりました。
あらためて、あたり前に使っている
水道設備の重要性を感じる出来事だったといえます。

でも、このトイレ、実はいわゆる水道管には接続されていません。
この古民家には、敷地内にしばらく使われていなかった井戸があり、
今回のリノベーションでは、宅内の水道設備のほとんどに
その井戸を使用したのです。

また、その井戸水を太陽熱温水器で温めてお湯にして、
お風呂やキッチン、洗面の給湯としています(のちほど説明しますが、
太陽熱で温めきられないときは給湯器で加温しています)。

井戸水利用と太陽熱温水器こそ、以前紹介した薪ストーブとともに
今回のリノベーションで最も取り入れたかった仕組みなのです。

もともとあった庭先の井戸

工事前の状態。井戸ポンプが設置してありましたが、だいぶ古いもので壊れていました。