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思い起こせば1年目、初めての田植えということで
不慣れで手つきも悪く苦労しました。
1反弱の田んぼを手植えするのに、
どれくらいの手間と時間がかかるのかもわからない。
とりあえずやってみよう! と大人5人で挑戦しました。
朝から始めて終わったのは日が沈む直前。
日が傾き始めた頃、
「これ、今日中に終わらないかも……」と
全員の胸に不安がよぎりながらも黙々と作業を続けた記憶。
なんとかその日中にやり遂げたときは、
ちょっと涙が出そうな感動がありました。
昨年は人数が増え、「去年に比べて早いねー!」と驚きました。
そして今年、なんと昼前におおかた植え終わるという
かつてないスピード感。
人が集まるってすごい力を生むんだ……とあらためて実感しました。
今年は余裕ができた分、私は写真をたっぷりと撮影させてもらい、
みんな焦ることもなく終始なごやかな時間でした。
若干の辛さを感じた1年目の田植えも、
自分たちにとっては経験できてよかったと思っています。
手で植えていくことの苦労を実感することができたからです。
そして年々仲間が増えていき、
みんなで和気あいあい楽しみながらする田植えも
やはりとても楽しいものです。子どもたちも成長して、
かなり働き手として活躍してくれるようになったり、
米づくりを通じて自分たちの歴史が刻まれていくんだな~と、
感慨深いものがあります。