menu
記事のカテゴリー

“釣りガール”が営むゲストハウス
〈Daja(ダジャ)〉に泊まる。
シュノーケリングも魅力の南伊豆の旅|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.065

Page 4

ゲストハウスオーナーの
“釣りガール”と釣りへ

ゲストハウスDajaに到着。
オーナーの松原叔美さんは、2014年に南伊豆町の
地域おこし協力隊として神奈川県より南伊豆町に移住してきました。
もともと“釣りガール”だった松原さんは
「釣りが好きなんだから、伊豆に住めば」
というお母様の何気ないひと言から移住を考え始め、
地域おこし協力隊に応募することになったそうです。

Dajaオーナーの松原叔美さん

釣り好きが高じて伊豆に住むことになり、その地でゲストハウスを開業。人生、どこに転機が転がっているか? わからないものですね。

3年の地域おこし協力隊の任期中は
「釣りガール倍増計画」を掲げて活動し、
南伊豆町の祭りや催しにも積極的に参加。
どんどんこの南伊豆町を、まちの人たちを好きになっていきました。

そして、任期が終了したあとには、空き家になっていた民宿を
ゲストハウスとして開業することを決意。
「過疎化が進む南伊豆を盛り上げたい、
自分の好きな釣りの楽しさをもっと広めたい」と、
借金までして民宿を買い取ったそうです。

子浦集落の路地

Dajaがあるのは協力隊のときから居を構えていた妻良の隣の集落、子浦。小さな漁村です。

さらには2018年に行われた地方創生ビジネスコンテストの
全国大会の場では、ファイナリストに選出されて、2000人を前に
「漁村再生釣りガール」による「釣りガール倍増計画」として、
漁村にゲストハウスをオープンさせる計画を語りました。

松原さんのこうした活躍は隣町、下田にも
「パワフルな移住者がいるらしい」と漏れ聞こえていました。

そして、2018年7月にゲストハウスDajaをオープン。

ウェルカムボード風になった壁

玄関を開けるとこんな壁がゲストを出迎えてくれます。

Dajaの室内

海をイメージさせるブルーを貴重とした色使いが特徴的なインテリア。まちの職人さんや友人たちとともにリノベーションしたそうです。

ドミトリールームの二段ベッド

子どもたちはドミトリールームの二段ベッドに大興奮。ドミトリータイプが2部屋、和室が1部屋。

そして、いよいよ釣りです。
宿近くの釣具屋で釣竿をレンタル
(道具を持っていない初心者も安心して釣りに挑戦できます)。

釣りの準備をする子どもたち

釣りガール倍増中!? 釣れるかな?

お店の方と松原さんとのやり取りで、
松原さんがいかに地域に溶け込んでいるか、
地域の方に大切にされているかを感じます。

しばし歩くと、子ども向けということで
松原さんが考えてくれていた堤防に到着
(事前に予約していれば釣船の予約もしてくれるそうです。
より本格的に釣りを楽しみたい方はぜひ)。

防波堤で釣りスタート

松原さんにコツを聞いて……いざ出陣!

海に竿を下ろす

海をのぞくと餌の周りに魚がうじゃうじゃ!
でも……なかなか釣れない……。

釣り上げた子ども

釣れた!

喜ぶ釣りガール

釣れた!!

釣れずに粘る母

あれ? ママ、釣れないね……。

なんとか天気ももってくれて釣りを満喫。
小魚ばかりでちょっとしたつまみにはなるけど、
総勢7人のおかずとしては寂しい……、そんな釣果です。

そんなこともあろうかと、松原さんはこの港であがった魚の
刺身盛り合わせを段取りしてくれていました(釣れなくても安心!)。
さらには釣具屋のおばちゃんが様子を見に来てくれ、
その寂しい釣果を見て釣れた魚を提供してくれました。

いただいた大きな鯖

いただいた鯖を手にして、まるで自分で釣りあげたかのようにうれしそうな子どもたち。