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カメラマンひと筋だった妻の
移住後の変化とは?|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.063

Page 2

移住カメラマンとしての仕事も

日、初めてお会いしたある方に、こう言われました。
「今日は謎の奥さんはいないのかい?」

ん? 謎の奥さん? 妻のこと……?

どの辺でそんな呼ばれ方をしているのか詳しくは知りませんが、
下田の一部の人にとってはどうやら妻は「謎」の人らしいのです。

何が謎なのか?
本業はカメラマンですが、そのほかにもいろいろと活動していて、
はた目にはその活動に一貫性がないと感じられるからかもしれません。

移住前にはカメラマンひと筋でした。
「謎の奥さん」ではなかった。
でも、移住して2年、気づいたら「謎の奥さん」と
呼ばれるようになっていました。

確かに身近で見ていて「暮らす場所よって
人ってこんなに変わるんだな~」と感心することもあります。
今回は身内ネタになりますが、移住によって
わが妻にどんな変化があったのか? についてです。

海からあがってきた漁師さんを撮影する妻

海からあがってきた漁師さんを撮影する妻。このように食の生産現場に出くわすとスイッチが入ったかのように撮影に没頭します。下田は海にも山にも恵まれて食の生産現場が身近にあるのでスイッチ入りまくりです。

経歴を少し。
大学を卒業後、出版社マガジンハウスの社員カメラマンとして
数々のタレントや料理などを撮影してきました。
40歳のとき、自分に合った育児と仕事のバランスを考えて独立。

そして、2年前に念願の移住が実現。
移住後も都内へ出向いてのカメラマンの仕事は続けています。

雑誌『anan』の誌面

移住後の仕事はこんな感じです。料理写真がメインではありますが、ときにはタレントの撮影も。

そして、最近の仕事としては雑誌『クロワッサン』(5月25日号)の記事
「伊豆下田は採れたて海藻天国!」にて
6ページにわたり妻の写真が掲載されました。

雑誌『クロワッサン』の誌面

こちらでは企画の段階から携わり一部の文章も担当。
都内の出版社との仕事と下田移住がリンクした
「移住カメラマン」ならではの仕事ともいえ、
本人もかなり気合をいれて取り組んでいました。

83歳にして現役の海女さん

掲載された写真の一枚、最高の笑顔です。「はんば海苔」の作業をする82歳にして現役の海女さん。仲良くさせていただいている方のお母さまで、下田に住んでいるからこそ撮れた写真かと。

そして、その掲載写真を中心に、
下田のまちなかにあるレストラン〈Table TOMATO〉
写真展『海と暮らす/海藻と人』を開催(8月まで開催予定)。

写真展の様子

家族4人で記念撮影

母と娘と共に。写真展開催を記念しての一枚。(撮影:山田真由美)

実は、本人はいつか写真展をやりたいと思いながらも、
「これ!」という題材に巡り会えなかったそうなのですが、
移住した下田には妻が「これ!」と思う被写体が多いのでしょう。
移住した下田で初の写真展開催となりました。

写真を見るお客さんたち

「普段食べている海藻がこんな工程を経て食卓にのぼるなんて知らなかった」と下田の方からもうれしい感想をいただきました(下田でも海に関わりのない人もいます)。写真展はTable TOMATOの営業に合わせて8月まで予定。写真展に関する問い合わせは妻、津留崎徹花まで。

天草(てんぐさ)の出荷準備の共同作業風景

写真展でも展示していた天草(てんぐさ)の出荷準備の共同作業風景。実はこの写真は取材に行ったのではなく、家族でお客さんを連れて海に出かけたときに偶然出会った風景です。あれ? いない? と思うと、こうしておもしろい現場を見つけては撮影に没頭してる……ということが下田に移住してから日常になってきました。

また、知り合った下田の方々からご依頼いただいた撮影もしています。

果物を家族で収穫中

こちらは我らと同じく下田に移住した農家の松川さんご一家。開設予定の作物販売サイトに使う写真を撮影させていただきました。