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夫婦二人三脚で営む
小さなまちの豆腐屋。
「岩田屋豆腐店」

おでかけコロカル|岐阜編

posted:2013.7.23  from:岐阜県岐阜市  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

editor's profile

a un編集室

あ うん

岐阜市にて、岐阜まちなか再発見フリーマガジン『a un』を制作。名前の由来は、「読者のみなさんとあうんの呼吸で気持ちが通じ合えるように」との思いから。3・6・9・12月下旬の年4回発行。JR岐阜駅高架下アクティブG、まちなかの商店、公共施設などで設置・配布中。編集室おすすめのお店情報をまとめた可愛い本『岐阜さんぽ』(樹林舎)も好評。
http://aun-web.com/

早朝6時。開店を待っていたかのように、一人、二人と客がやってきた。
店先で親しげに言葉を交わし、出来たての豆腐や油揚げを買っていく。
一昔前の日常にあふれていた懐かしい光景が、静かな住宅街で繰り広げられている。

梅林公園から西へ向かうと、まもなく現れる小さな木の看板。
「岩田屋豆腐店」は、1950年(S.25)創業の昔ながらの豆腐屋だ。
小さな間口をのぞくと、岩田さん夫妻が穏やかな笑顔で迎えてくれる。

梅林公園西の路地の角に立つ小さな店。木の看板が目印です

深夜1時。勝治さんはもう作業場に立っている。
前日に仕込んでおいた大豆を機械にかけてすりつぶし、豆乳を搾取。
開店までに毎日200丁余りの豆腐を作る。
揚げ物は生子さんが担当。一つひとつ丁寧に手で丸める五目揚げや、
ふんわりと優しい食感の芙蓉揚げが評判だ。

「手間や時間がかかっても、自然のままの美味しさが
味わえる豆腐を作りたい」とふたり。
にがりの量は最小限に、各工程は可能な限り手作業で。
出来上がりを最も左右する水は、長良川の伏流水を井戸から汲み上げる。

「大豆はとても繊細で、長年作業を繰り返していても
決して同じようには仕上がらない。
難しいけれど、そこが面白いところかもしれないね」

昆布の入った昔ながらの丸揚げも人気です。

雪のように白くなめらかな断面、
口いっぱいに広がる大豆本来の風味と甘み、
舌の上でほろりと崩れる柔らかさ。
真心が込もった手作りの美味しさを求めて、
市内近郊はもちろん、遠方から車を走らせてくる常連客も多い。

30歳を過ぎ、商社勤めから一転、父の跡を継いだ勝治さん。
「ここまでやってこられたのは、ふたりだったから。
『ここの豆腐じゃないと』と言ってもらえる限り、
これからも作り続けていきたいですね」

支え合った33年間を振り返り、
生子さんとふたり、顔を見合わせて微笑んだ。

左から、からし豆腐 100円、芙蓉揚げ 150円、かご豆腐 350円、南京豆腐 350円

「二人がそろわないと豆腐作りができないですね」と岩田さん夫妻。

Information

map

岩田屋豆腐店
いわたやとうふてん

住所 岐阜県岐阜市寺町18-2
TEL 058-246-9515
営業時間 7:00~12:00
日曜・祝日休
駐車場 4台

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