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沖縄県那覇市

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3 Report 挨拶は「おかえり」と「ただいま」。

帰ってくるほうも、迎えるほうも、
誰もが笑顔の盛大なセレモニー。

かえりなさい!
沿道に集まった人々から大きな声がかけられる。
普段は大勢の観光客で埋め尽くされる国際通りが、
今日だけは、車の通行も止められて、
各国のカラーに身を包んだウチナーンチュたちが
誇らしげに歩いていく。ハワイに暮らす人々は、
穏やかなメロディに乗って、フラを披露している。

涙が出そうになってしまうほど心が動くのは、
その歴史に思いを馳せてしまうからだろうか。
フラは、その動きひとつひとつで魂を伝えていく踊りだ。

ザンビアで暮らす高良初子さんが、こちらを見て、
にこやかに手を振ってくれた。出会ったばかりなのに、
親戚のような気分になってしまう。
遠くから軽快なリズムが響いてくる。
派手な衣装に身を包んだ、
今回最も参加人数が多いブラジル隊だ。
陽気にサンバを踊りながら、ハイタッチを交わす。
「世界ウチナーンチュ大会」は、
国際通りのパレードによって幕を開けた。

「ただいま!」「おかえり!」と、
初めて会った者同士が心の底から
挨拶を交わすことのできるイベント。
移民資料展やワールドバザールなど、
那覇のそこかしこで行われたイベントは、
チャンプルーと呼ぶにふさわしい、
異文化交流の場となった。誰もが笑顔なのは、
「いちゃりばちょーでー」の精神が、当たり前だから。
地域ごとに行われた親睦会でのエイサーも、
琉球空手の奉納演舞も、あるいはビジネスフェアでさえ、
根底にあるのは「いちゃりばちょーでー」

こうやって、沖縄のカルチャーは、
世界へと広がっていくのだろう。