北海道虻田郡ニセコ町
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イベントに欠かせないニセコの“顔”
あちこちで、ひっぱりだこです。
じゅうごばぁの活動は、
自分たちの勉強だけに留まらない。
「なんだか
面白いことをしている」
という空気に惹きつけられて、
さまざまな人が集まってくる。
最初に参加したイベントは、
2004年にニセコ町で
まちおこしのために開かれた
「食の展覧会」。
この展覧会のテーマは次の通り。
「あなたの家庭に伝わってきた、
母からの、祖母からの味を
持ち寄ってみましょう」。
「私たちが料理を出すだけでなく、
町民の方々にも
“料理を持ち寄って”と
呼びかけたんです。
どれだけ来るかと思ったら、
合計で120品にもなった。
当時のメニューは、
本にもまとめたんですよ」
(菊地さん)
その後もイベントで
「じゅうごばぁに参加してほしい」
という依頼が
頻繁に来るようになったという。
2008年には、
洞爺湖サミットでのケータリングを
担い、あるときは、
地元・羊蹄山のふもとで行われた
イベントで、10人のメンバーで
150人分もの料理を作った。
「そうしたら味が良い、
プロにない味だって言われてね」
顔をほころばせながら、
菊地さんは語る。
地元の食材のおいしさ、
そして手料理の大切さを伝えるなら
まずは「食べてもらうこと」が
必須なのだ。