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連載

理想のライフスタイルを
追い求めて、選んだのは
西和賀町でした

岩手県西和賀町・ユキノチカラプロジェクト
vol.004|Page 2

posted:2016.12.29  from:岩手県西和賀町  genre:暮らしと移住

sponsored by 西和賀町

〈 この連載・企画は… 〉  岩手県の山間部にある西和賀町。
積雪量は県内一、人口約6,000 人の小さなまちです。
住民にとって厄介者である「雪」をブランドに掲げ、
まちをあげて動き出したプロジェクトのいまをご紹介します。

editor's profile

Tamaki Akasaka

赤坂 環

あかさか・たまき●フリーライター。岩手県盛岡市在住。「食」分野を中心に、県内各地を取材・原稿執筆。各種冊子・パンフレットの企画・構成・編集も行うほか、〈まちの編集室〉メンバーとして雑誌『てくり』なども発行。岩手県食文化研究会会員。

credit

撮影:奥山淳志(人物など)

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渡辺農園の主力は、西和賀町の特産品である切り花のりんどう。
そのほか農薬や化学肥料を使わないで米・にんにく・小麦・ブルーベリー・たらの芽もつくり、
主にインターネットで販売している。
それでもこれらの農業収入だけでは家族を養うのは難しいので、
冬は、県の機関で田畑の土壌の成分分析のアルバイトも。
「実は農協経由で出荷するりんどうは経営面では安定しており、
これだけに注力すれば所得を上げる効率性はいいのかもしれません。
でも農薬を使わない食べ物の生産部門は、
りんどうなどの季節を限定されるものと違って、
加工品をつくるなどして仕事のできる期間を延ばせるし、
私にとって『理想的な生き方』につながるものなので、なくすことはできません」と言い切る。

市街地店舗などへの直接配達が地理的に困難で、その都度注文に応じての遠隔地への個別宅配販売が主になるため、貯蔵できることが条件になる。そこでにんにく。導入した冷蔵庫や食品乾燥機も活用し、付加価値の高い「黒にんにく」「乾燥にんにく」の生産も始めた。

渡辺さんの自宅の周囲には、
低い山々に囲まれた1町歩(10,000平方メートル)余りの広大な田畑が広がる。
雪のない4月から11月の限られた期間に、
ここをほぼひとりで切り盛りするという渡辺さんだが、そこに徒労感や悲壮感はない。
むしろ、「この自然豊かな山間地で子どもたちが五感をフルに働かせて
のびのび過ごす姿を見て、西和賀に来てよかったと実感する」という言葉に、
人生の選択が正しかったことへの自信さえうかがえる。

にんにく植えも家族で。写真:渡辺さん提供

子どもたちも農に親しみながら育つ。写真:渡辺さん提供 

日本の農業は、集落営農組織化やTPPなど変化の波にさらされている。
そんななかで渡辺さんはいま、中山間地の小規模農業者ならではの農業スタイルで
波の中を生き抜く可能性を探る。
それは、西和賀というまちが生き抜く可能性とも重なるのでは、と渡辺さんは考えている。

自宅から見える山桜。写真:渡辺さん提供

information

渡辺哲哉さん

1962年広島市生まれ。信州大学卒業後、東京の出版社に就職して医学・看護学書の編集に携わる。1996年4月に西和賀町沢内に移住。2002年に結婚し、中学1年生・小学5年生・小学1年生の3人の子どもの父。

http://ouu-yamazato.com/

◎あなたにとって「ユキノチカラ」とは?

雪はやっかいな存在ではあるけれど、ほかのどことも違った個性あるここ西和賀がまさに西和賀たるあかし。人や土地の持つたくましさの源のように感じます。

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