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未来をつくり、支える
10のコト・場所づくり

貝印 × colocal
これからの「つくる」
vol.046

posted:2015.3.24   from:全国  genre:ものづくり

sponsored by 貝印

〈 この連載・企画は… 〉  プロダクトをつくる、場をつくる、伝統をつなぐシステムをつくる…。
今シーズン貝印 × colocalのチームが訪ねるのは、これからの時代の「つくる」を実践する人々や現場。
日本国内、あるいはときに海外の、作り手たちを訪ねていきます。

“場づくり” “サービスづくり” “プロジェクトづくり” のキーパーソンに出会う

「貝印×コロカル これからの『つくる』」では、
この1年でさまざまな分野の「つくる」のキーパーソンと出会ってきた。
これからの日本を牽引していくキーパーソンたちの言葉は実に力強い。
2014年度のまとめの後編では、
「場づくり」「サービスづくり」「プロジェクトづくり」など、
ものづくりの枠を超えた多角的な試みをピックアップした。
挑戦を続けるキーパーソンたちの言葉からヒントを得てほしい。

「食べ物と暮らす場所」をつくる。「KYOCA FOOD LABO」

「KYOCA FOOD LABO」のロゴ

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140506_32395.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140513_32759.html

全国からの食材が集まり、京都の食を支える京都中央卸売市場第一市場。
鮮魚・塩干・青果、京野菜を中心に小売業者や料亭の求めに応じ多種多様な食材が集まる。
東京において築地が日本を訪れた外国人にも注目される観光スポットであるように、
京都の「市場」も「食」を体験するワンダースポットに変わろうとしている。
その中心となるのが、2014年7月にオープンしたKYOCA。
京都中央卸売市場に隣接した京果会館がリノベーションされ、
食とデザインのラボラトリーとして生まれ変わろうとしている。
新しい京都を「つくる人」として、
KYOCAの企画・運営をする株式会社ウエダ本社の岡村充泰社長にお話を伺った。

伝統に培われた日本の職人の 技術や芸術性を世界へ伝えるプラットホーム。 studio「仕組」

studio「仕組」が手がける靴型

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140603_33436.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140610_33588.html

studio「仕組」は工芸家、大工、グラフィックデザイナー、
映像制作者からプログラマーまで、各業界の職人たちからなる、
ものづくりに関わる人たちのための「職人組合」。
原宿の一角にヘッドオフィスがあり、
埼玉県朝霞市に、アーティストや職人たちが共同で運営する工房
「studio u5(スタジオ ユーゴ)」がある。
アーティストや職人に場を提供し、
作品制作支援や海外などに作品販売のマーケットを開拓することで、
伝統工芸職人や美術作家の制作支援を行っている。
「日本の技術を守る。それがスタジオ仕組の理念なんです」
とstudio「仕組」代表の河内晋平さんは話す。

関西から福井県に移住してきた20代による デザイン+ものづくりユニット。「TSUGI」

「TSUGI」のスタジオ

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140715_34653.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140722_34764.html

TSUGIとは関西から福井に移住した20代7名による
ものづくりとデザインのユニット。
木工、眼鏡づくり、デザイン、地域活性や自然環境NPOなど
それぞれが地域で仕事をしながら、
ものづくりをテーマとしたイベントの企画をしている。
河和田の「食」と「暮らし」の魅力を広めるべく、
鯖江の若者コミュニティづくりやコラボレーションに奔走する
若者たちの活動を追った。

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温泉地熱食品と地熱たべもの研究所。 「山口怜子さんの衣・食・住」

山口怜子さん

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140729_34982.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140805_35229.html

熊本と大分の県境にある岳の湯温泉。
ここは地熱の里と呼ばれ、集落一帯は、湯煙と蒸気に包まれている。
この温泉の地熱を利用した食品づくりをしている山口怜子さんは、
福岡県久留米市の山口酒造所の十代目女将。
世界的なパッチワークキルトの作家としても知られており、
まさに暮らしのエキスパートだ。
現在、熊本県阿蘇郡小国町の岳の湯温泉で地熱を利用した
「地熱たべもの研究所」で、蒸気を利用した食品の開発を進めている。
「食」と遊び、雄大な自然の中で、太古の湧水を飲み、ゆっくりと時を過ごす。
そんなコンセプトでつくられた滞在型食体験施設を訪ねた。

鹿肉をカレーとして活用する& 琵琶湖のブラックバスを食する。 「滋賀県の獣害利用」

ブラックバスのフィッシュカレー

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140923_37104.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140930_37442.html

全国にチェーン展開しているカレーショップ、「CoCo壱番屋」。
滋賀県のココイチでは鹿肉カレーを販売。
長いこと農家や林業従事者を困らせてきた、鹿の害。
捕獲した鹿をおいしくいただこうというプロジェクトだ。
また、年間約300トンが駆除されるという、琵琶湖のブラックバスも、
大阪の料理研究家・堀田裕介さんによって、フリットなどの料理になった。
「きちんと料理すればおいしい食材なんです。せっかくの命なので、きちんと食べたい」
と感じた堀田さんは、ブラックバスをビワスズキと呼び、
「ビワスズキを食べる会」を立ち上げた。

みずからの“つくる”で 地元を盛り上げる若手クリエイター。 「淡路島の場づくり」

〈First class Backpackers Inn〉

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141021_38305.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141028_38554.html

淡路島に異世界のようなキャンプ場をつくりあげた
〈First class Backpackers Inn〉(以下F.B.I.)。
キャンプ場の営業はシーズンとなる4月から10月まで。
しかも建築を開始した当初、主なスタッフは大阪から出向いていた。
そんな状況であっても、淡路島という地に溶け込んでいる。
彼ら自身の努力はもちろん、淡路島在住の若いクリエイターとの交流も盛んだ。
樂久登窯(らくとがま)の西村昌晃さんと、建築士事務所ヒラマツグミの平松克啓さんも、
F.B.Iのキャンプ場づくりに協力した仲間。
淡路島のキーパーソンたちが揃ったインタビューとなった。

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廃校を使った地域の拠点づくり 株式会社ハレとケデザイン舎。「三好市の廃校活用事業」

株式会社ハレとケデザイン舎が手がけたカフェスペース

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141104_38800.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141111_39019.html

三好市は徳島県の最西部、四国のほぼ中央に位置する。
徳島県のなかでも最も山深い。高齢者の割合は40%。
東京でデザインの仕事をしていた植本修子さんは2014年の春、移住を決めた。
移住を決めた理由は9年前に廃校になった
旧出合小学校との出会いだったという。
植本さんは実際に2013年の秋に旧出合小学校を訪れて廃校の活用の企画を考え、
9年間眠り続けていた小学校にふたたび明かりを灯そうと決意した。

第一に“まちのため”を考える。 「ディスカバーリンクせとうち」

「ONOMICHI U2」外観

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141118_39209.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141125_39511.html

ONOMICHI U2は、海沿いにある倉庫をリノベーションした施設で、
ホテルやレストラン&バー、カフェ、ベーカリーなどがある。
手がけたのは、尾道で活動する「ディスカバリーンクせとうち」。
ウッドテラスは風が吹き抜けて、ただ散歩しているだけでも心地よい。
この場所は尾道駅の西側。尾道で栄えているのは飲食店などが並ぶ東側と、
古いまち並みやお寺巡りが楽しめる北側だ。
まだひとが少ない西側に流れを呼び込むことが、
「まちのためになる」という思いでつくられた。
「観光を手段にして、事業と雇用を生む」ことを目標にした
ディスカバーリンクせとうちの施策は、複合的でおもしろい。

森から木工製品まで、 すべてを循環し、つなげるプロジェクト。「YAMAMORI PROJECT」

「YAMAMORI PROJECT」

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141202_40073.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141209_40381.html

YAMAMORI PROJECTはその名の通り、
山形県内で山や森を舞台にしたツアーの企画やプロダクト製作などを行っている。
一級建築士の井上貴詞さんと、
家具製作に携わる須藤 修さんのふたりによって、立ち上げられた。
山とまちをつなげる動きを目指し、
一日で山からものづくりの現場までめぐるYAMAMORI TRAVELや、
YAMAMORI GOODSの製造販売などを手がける。
山形県内の隣り合う市町村といった、
自分たちの手の届く範囲の特徴を丁寧に掘り起こすような作業だ。須藤さんは言う。
「要素は全部そこにある。自分たちだけのものにせず、
ぼくたちの役割は、光の当て方を変えて、足もとの宝に気がつくことです」

information

KAI Touch Earth「Earth Radio」 
カイタッチ・アース「アースラジオ」

次回のオンエアは3月24日(火)21:00~22:00
インターFM76.1にて(関東近郊と名古屋市近郊のみの放送です)
オンタイムでWEBで聴く http://www.radiko.jp
過去の放送をPODCASTで聴く 
https://itunes.apple.com/jp/podcast/yi-shi-gu-you-jie-kai-presents/id720041363?mt=2

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