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連載

棚田の再生活動からツアーへ! 
岡山県美作市の〈上山集楽〉から
〈上山ツーリズム〉が始まる

Local Action
vol.104|Page 3

posted:2017.3.10  from:岡山県美作市  genre:活性化と創生 / 旅行

sponsored by 上山集落

〈 この連載・企画は… 〉  ひとつのまちの、ささやかな動きかもしれないけれど、創造性や楽しさに富んだ、
注目したい試みがあります。コロカルが見つけた、新しいローカルアクションのかたち。

writer profile

Shozo Nishioka

西岡正三

にしおか・しょうぞう●出版社勤務の後、フリーランスの編集者、ライターとして独立。2007年に行われたハワイの外洋航海カヌー〈ホクレア〉の日本航海をサポートするうちに日本列島の魅力に目覚め、今も貴重な自然や文化が失われ続けているようすに少し慌てている。フィットネス関係、自転車、音楽にも強いとの噂。

photographer profile

Shinichiro Uchida

内田伸一郎

うちだ・しんいちろう●岡山県在住。内田伸一郎写真事務所代表。広告、建築、webなどの各種メディアで撮影。家族の記念写真にも力を入れている。
http://www.supc.jp/

Page 3

晴れの国、夜は漆黒の闇、だから星空キャンプ

上山地区の最高峰は標高519メートルの妙見山。
その頂上から散歩コースを少し下りたところに、
この春、〈大芦高原キャンプ場〉がリニューアルオープンします。
テントサイトは87基、オートキャンプサイトは43基、
AC電源の引かれたサイトもあり、炊事棟は3棟。
標高500メートルの高原にあるので夏も涼しく、
アウトドア初心者でも安心な設備が整ったキャンプ場です。

ここを訪れる人が最初に驚くことは、
深い山と自然、日が落ちるとともにやって来る漆黒の闇。
そして空を見上げれば、圧倒されるほどの星空。
晴れの国、岡山県の上山は晴天率が高く、
天体写真や天体観測に適した地域でもあるのです。

鹿肉のブロック、ソーセージなど、地元産の食材は予約により販売の予定。

いつものキャンプ料理に加え、ジビエ料理に挑戦できることも上山ならでは。
地元でとれる鹿の肉には臭みがなく、塩で焼くだけで充分においしくいただけます。
同じく、地元産の野草と組み合わせ、山の恵みを堪能しながら
満天の星を見上げてください。

キャンプ場使用料、キャンプ用品のレンタル料など、詳細は『上山集楽』までお問い合わせください。

山野草を学び食す、摘み草ツアー

昨年の夏にテストツアーを実施したところ、東京や大阪からの参加者もいたという、
上山名物となりそうな摘み草ツアー。
今年の春より、月に1回のペースで開催される予定です。

普段は雑草として見落とされがちな山野草ではあるけれど、
実は食用になるものが多く、いずれもビタミンやミネラル分が豊富。
中には薬草として、古くから親しまれてきた草花もあります。

ツアーのランチは、もちろん上山の棚田米や山野草を中心としたメニュー。

山野草というと、苦そうなイメージがあるかもしれません。
しかし、甘いものや酸味のあるもの、などなど、
ひとつひとつの草花が持つ味わいに驚くはず。
雑草という言葉を忘れてしまうかもしれません。

講師は自らも上山に住む植物の研究者、松原徹郎さん。
彼は上山で薬草の販売も手がけています。
松原さんとともに千枚田の風景の中を散策しながら、
それらの山野草について解説を聞き、採集し、試食するツアー。
さらには薬草料理体験や、アロマウォーターづくりなど、
さまざまなコースが用意されています。

ツアーは月に1回を予定。メニューは薬草のスライド講義(おひとり2000円)、散策と薬草の解説、採集(おひとり2000円~3000円)を基本としており、さらに薬草料理体験(おひとり3000円~4000円)、アロマウォーターづくり(おひとり1000円~2000円)などのオプションも用意されています。催行時期、最小催行人数などは『上山集楽』のウェブサイトによって告知します。また、時期によっては料金が変わりますので、事前にお問い合わせください。

革製品づくりに、ジビエ料理も

耕作放棄された棚田の跡は笹や竹の藪となり、
もともとは深い山に住んでいた動物たちの隠れ家になります。
すると、せっかく再生された棚田にも彼らは現れ、時間をかけて育てた農作物を、
一夜にして台無しにしてしまうことが少なくありません。
こうした農林水産被害金額は、岡山県全体で年間に約4億円。
それが農業者の生産意欲を減退させ、耕作放棄地を生む、
という悪循環のもとになっています。

上山ジビエの定番は鹿肉のロースト。臭みがなく、塩だけで充分おいしくいただけます。フライにしてもさっぱりした味。

上山でも耕作放棄地の再生により、獣たちの住み処と耕作地を遠ざけ、
防護柵を張る、などの対策をしていますが、とても追いつきません。
そこで捕獲して、動物たちの命をいただきます。
シカ、イノシシなどの肉はジビエ料理として、
皮は皮革製品として加工され、販売されています。

鹿革はバッグや小物として、さらには肌の保湿を助ける美容用品としての研究が行われています。

今では都市部でも珍しくなくなったジビエ料理ですが、
すでにテストツアー参加者へ提供され、大好評でした。
また、〈大芦高原キャンプ場〉での予約販売も行われる予定。
さらに、東京でも開催されて好評だった、
革製品づくりのワークショップも、随時開催する予定です。

千年の歴史ある棚田を再生させたい、そんな活動から生まれたツアー。
ここにある暮らしを体験しに、上山を訪れてみてください。

information

上山ツーリズム

上山集楽Web:https://ueyama-shuraku.jp

お問い合わせ:https://ueyama-shuraku.jp/contact/

メール:info@ueyama-shuraku.jp

電話:080-2929-8285(9:00~17:00)

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