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連載

アートは島の素材を
ひきたてるスパイス!
瀬戸内国際芸術祭

小豆島日記
vol.157

posted:2016.8.22  from:香川県小豆郡土庄町  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/

見えていなかったものに気づかせてくれるアート

小豆島には6つの港があります。
そのなかのひとつが池田港。
島の南側の真ん中あたりにあります。
高松港とを結ぶフェリーが行き来し、そのフェリーのデッキには
キリンかパンダが乗っていて、見るたびに気持ちがほんわかします。
池田港には〈小豆ふれあい産直市場〉や小さな公園があり、
去年から〈小豆島日曜市〉というマルシェが不定期で開催されたりしていて、
島の人たちが普段の暮らしのなかでよく利用する場所です。

キリンのフェリーが停泊していました。こうやって遠くから見ると港のまわりは山だらけなんだなぁとあらためて。

その池田港のすぐ近くにも、今年は瀬戸内国際芸術祭の作品が
つくられてるよーと聞いて、先日立ち寄ってみました。
いったいどこにあるんだろうと思い、案内板をたよりに進んでいきました。

オリーブの木、凪いだ海、その奥にある島々、そんな風景の中にある青い案内板。

オリーブの木は緑の実をつけています。この夏は雨が少なくてしわしわ。

こんなところに何かあったっけ? という場所。
そもそも池田港のすぐ横に浜があったなんて全然知りませんでした。
この砂浜、満潮の時間になると、水位が上がってきて歩けなくなってしまうそう。
たまたま私が行った時間は潮が引いていたので通れましたが、
満潮のときは作品までたどり着けない!
なので確実に行きたい方は、事前に潮の時間を調べておいたほうがいいです(笑)。

池田港すぐ横にある浜。

浜の上まで海水が上がってくるため、満潮前後1時間は通行できないそう。

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倉庫の中でうごめくものとは…?

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砂浜を通り抜けた先にあったのはふたつの小屋。
10数年前までここで真珠の養殖をしていたそう。
小豆島で真珠の養殖をしてたなんて知らなかった!

池田港の作品の会場は、この真珠の養殖で使う道具を保管してた倉庫。
〈Umaki camp〉などを手がけた建築家集団の〈ドットアーキテクツ〉が
倉庫をリノベーションしたそう。
作品は、Pors & Raoによる『Someone’s Coming!』。

ぽつんとあった小屋。真珠の養殖に使われていたそう。いまは休憩所に。

こっちの倉庫の中に作品があります。

Pors & Raoはインド出身のアパルナ・ラオさんと、デンマーク出身のソレン・ポーズさんのデュオ。人の動作と関わる物についての作品を制作されています。

倉庫の扉を開けると、真っ白な空間の中に白い壁。
そこに古びた白いキャンバスが何枚も飾られていました。
おや? いま動いた?
そうなんです。このキャンバスたちがまさに
作品タイトル「誰か来た!」とつぶやいている主。
普段誰も訪れない倉庫にひっそりといるキャンバスたち。
時々、人がやってくると、ごそごそごそっと動き出す。
まさにこの場所にぴったりの作品。とても愛らしく、笑ってしまいました。

倉庫の中は真っ白。

ひょっこり! と姿をあらわすキャンバス。

島の中にはそんな風に長いあいだ眠っている場所、放置されてる場所、
すぐそばにあるのに見ていない場所がたくさんありそうです。
瀬戸芸はそれに気づかせてくれます。
実は私たちも第1回目の瀬戸芸で島の魅力を知り、
その2年後に移住しました(それだけがきっかけじゃないですが)。
瀬戸芸のアートは島の素材をひきたててくれるスパイスみたいなもの。
このあと夏から秋へと続いていきますよ〜。
お待ちしてます!

information


map

HOMEMAKERS 

住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1

営業時間:金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)

http://homemakers.jp/

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