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連載

古民家宿 LOOF vol.2 
経験ゼロの古民家改修。
遊んで学べる、
宿づくりアカデミー始動

リノベのススメ
vol.134|Page 2

posted:2017.1.7  from:山梨県笛吹市芦川町  genre:活性化と創生 / アート・デザイン・建築

〈 この連載・企画は… 〉  地方都市には数多く、使われなくなった家や店があって、
そうした建物をカスタマイズして、なにかを始める人々がいます。
4つの都市から週替わりでお届けする、リノベーションの可能性。

writer profile

Yoshie Hoyo

保要佳江

古民家宿LOOF代表。山梨県笛吹市芦川町育ち。2013年、任意団体〈芦川ぷらす〉を立ち上げ、古民家でフレンチを食べる〈囲炉裏フレンチ〉を実施。2014年からは芦川町内に100棟以上ある古民家を生かし、同年10月に〈古民家宿LOOF澤之家〉、2016年6月に〈古民家宿LOOF坂之家〉をオープンさせ、都内の20代後半の女性や外国人の観光客をターゲットに一棟貸し宿を経営。

Page 2

「自分を知ろうチーム」は私としおりちゃん。
芦川町について書かれている分厚い本を読みながら歴史などを学んでいきます。
一方「外部を知ろうチーム」は、富士吉田・石和温泉エリアなどの周辺地域や、
都心から60〜90分で行ける範囲の古民家宿など、競合を調べます。
さらに、顧客ニーズの調査として、山梨県観光調査票を基に、
既存のお客さまの反応を統計的に調査していきます。
これらの情報を基に、それぞれが考えるコンセプトのアイデア出しを行い、
コンセプトを完成させていきます。
そして私たちが出したコンセプトは、「懐かしいは美しい イナカに暮らすように泊まる宿」。

イナカがない都会の方、すぐにイナカに帰れない方が、
週末ふらっと帰って来られる場所になるように。また、ただのイナカのお家ではなく、
イナカで暮らす最高に贅沢な暮らしを感じてもらいたいと、
古民家の良さは生かしつつ,快適さやおしゃれさを追求したつくりで、
贅沢な時間を過ごしてもらえるような宿にしようということになりました。

その後、2014年3月頃より、作業は設計・デザイン部に移行していきます。
こちらも単発参加ではなく、しっかりコミットする必要があるため、
建築士の斎藤さんを中心に、私と丸谷の3人で行うことに。
コンセプトに沿う私たちが考えるターゲットのお客さまに、
より楽しんでいただくための仕掛けを内装に落とし込んでいきます。
雑誌やPinterestを参考に、内装の夢は膨らむばかり……。斎藤さんを困らせます(笑)。

斎藤さんと打ち合わせの日々が続きます。

みんなで片付けと解体

ほぼ同時期の2014年3月に建築・ものづくり部も始動。
私の通っていた大学の教授の紹介で、後輩10人が手伝いにきてくれることになり、
その日を古民家の片付け日に設定し、スタートを切りました。

古民家の片付けを行ってくれたメンバー。

家の中の荷物をすべて外に出していきます。
立派なタンスがあったり、とても古い本があったり。
何が入っているかわからない怖い箱があったり……。それらを一度すべて家の中から出します。
昔の方は家で結婚式・お葬式をやっていたため、座布団やお盆や布団の数がとても多い。
一旦整理して、大家さんに必要なものを確認してもらうため、整理整頓をしていきます。

ひとりでは持ち上げられない箱や、大きな家具は協力して外に運びだします。

1泊2日の合宿で片付け作業を終わらせる予定が、次の日朝起きてみると、
3月にもかかわらず外は大雪。
芦川町は標高が600〜1000メートルの場所にあります。冬は雪が積もると、
まちから出られなくなることも。積雪がひどくならないうちに急いで芦川から脱出。

こんな雪道のなか、無事に市街地へと戻りました。

毎回知り合いにお願いして人を集めるのは難しいため、
その後のボランティアを集める方法はFacebookで募集することに。

「遊んで学ぶ宿づくりアカデミー」というイベントページを立ち上げ、
毎週末のイベントをメインに、作業ごとにボランティアを集めていきます。

作業期間は約半年間。延べ100名以上のボランティアの方が集まってくれる結果になりました。
知り合いもいたり、地元の方もいたり。
一番驚いたのが、ボランティアのほとんどが、知らない方。
古民家が好きな方、宿を立ち上げたい方、田舎での仕事をしたい方。

家の中の荷物をすべて外に出した後は、解体作業へ。
柱・屋根以外はほとんどすべての部分を解体することに。
今まで使ったことのないバールを持って、ボランティアと一緒にひたすら解体! 
家の中の壊れかけていた壁・床をどんどん壊していきます。

解体した家の中は空っぽで完成の絵はまったく見えず……、不安は募るばかり。

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