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移住して約8か月。
新しい土地でどうやって地域に
なじんでいくのか?|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.026

Page 2

お祭りは地域のおつき合いの基本

国的に寒い日の多かったこの秋。
寒さに弱い僕は「あれ? 暖かいはずの下田、結構寒いな……」
と不安になってしまいました。

そこで、東京との気温差を調べてみたら最低気温で6度も東京より暖かい。
寒い秋に不安になりながらも、その東京との気温差に
少しほっとしていました(ちなみに夏の最高気温は
意外なことに東京よりも3度ほど低いのです。
夏は少し涼しく冬は暖かい、過ごしやすい気候です)。

そんな秋には多くの地域のイベントに関わりました。
そして、関わるごとに少しずつ地域になじんでいったように思います。

いままで暮らしていた東京を筆頭に
都会ではどんどん希薄になっている「地域との関わり」。
ネットや物流が発達して、情報やモノはどこにいても
同じく手に入りやすくなってきた現代において、
そんな「地域との関わり」は都会と地方との暮らしの
大きな違いのひとつともいえます。

今回は4月に下田に移住してきた僕らが、
この秋にどのように地域と関わり、地域になじんでいったのか? 
について書いてみようかと。

初めての下田での秋。月がきれいなのでよく夜の散歩に行きました。歩いてこの景色に出会える、何よりも贅沢なことかもしれません。

まず、秋のはじめには家のある地区の神社の秋祭りがあり、
そこで屋台や山車(だし)を引く際の交通整理の手伝いをしました。
移住前から「祭り」は地域のおつき合いの基本とも聞いていたので、
お声がかかったときには、いよいよ始まった~と少しドキドキ。
おつき合いのある近所の方々が祭りを運営する役だったということもあり、
お誘いいただいたのです。

最初なので地区の人との顔合わせだと思って
参加してみてくださいとのことで、
移住して間もない僕らをそのように受け入れてくれる姿勢は、
観光客や移住者の多い下田の風土とも感じられ、とてもありがたかったです。

僕の暮らす地域は、下田の中心からは少し外れたエリアなので、
お祭りも地元の人による地元の人のためのもの。
観光客であふれるような盛大なお祭りではありませんが、
これぞ地域に根づいてきた本来のお祭りの姿という感じでした。

山車が海を臨む道を行く。なんとものどかな風景です。

屋台もすべて地区の人たちによって運営されていて、射的やかき氷で子どもたちを楽しませようとしている姿勢が印象的でした。