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淡路島〈あわじ花の歳時記園〉へ。
移住先探しの旅は続く!|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.003

Page 2

私たちが考える移住先の条件

回の旅に入る前に、
もう少し具体的に移住先について自分たちが望む条件をまとめておかないといけないように感じてきました。
というのも、こんな生活をしたいというイメージはできてきたのですが、
具体的にどんなところに? というのがかなり漠然としているのです。

このままでは、衝動的に「うお!この物件いい! 決めちゃえ!」
みたいなことになってしまう気がしてきました。
現に、岡山は候補地ではないと思っていたのに、
出会う人々や食材があまりも魅力的なので惹かれまくってしまったのです。

ということで、自分たちの頭の中を整理する意味もあり、
移住先に望む条件を考えてみました。あくまでも理想ですが。

1 自給的生活のベースとして

食卓に並ぶもののなるべく多くを
自分たちでつくったものにしていきたいのです。
また、食だけでなくエネルギーの自給も目指したいと考えています。
そんな自給的生活のベースとなりえる土地をと考えています。

一家が自給するにはどれほどの面積が必要なのか? 自然農法の第一人者、故・福岡正信さんが著書『緑の哲学』で、「一家数人の者が完全な自然農法で自給態勢をとるために必要とする面積はわずかに10アール(300坪=1反)でよい。その面積の中に小さな家を建て穀物と野菜を作り、一頭の山羊、数羽の地鶏、養蜂を飼うこともできる」と述べています。この生活を目指したい!

2 井戸水・沢の水が飲める、
または日常的に汲みに行ける距離に湧き水がある

東京では安全性や味の面からミネラルウォーターを買って飲んでいますが、
水を買うという行為に違和感を感じています。
飲む水は井戸水や沢の水という、ある意味、原始的な生活。
そんな生活をしてみたいのです。

3 東京へのアクセスのよさ

前回、妻が書いていましたが、
妻は仕事で東京と行き来することになりそうです。
また、妻の仕事がなくても、東京には僕の高齢の親もいるので、
ちょくちょく戻る必要があります。
また、兄弟のいない娘のことを考えても、
これまで同居して兄弟のように育った
従兄妹たちになるべく頻繁に会わせたいという思いもあります。
例えば車であれば、朝出発したら
昼過ぎまでには着くくらいのところが理想です。

4 小学校・中学校が近くにあり、徒歩圏内に駅やバス停がある

通学に1時間以上もかかるような地域もあると聞きます。
地方であれば多少はしょうがないとは思いますが、
子どもに異常に負担がかかるというのは避けたいと考えています。
また、高校に入学したときのことを考えると、自力で通学するためには
徒歩圏内に駅かバス停がある立地が望ましいとも考えています。

5 温暖な気候

妻も自分もかなりの寒がりなのです。冬に雪が降り積もるような
四季がはっきりと分かれている地域に憧れもあるのですが、
東京の寒さでも真冬は出不精になってしまう私たちなので、
1年を有効に使えるのは温暖な地域かなと思っております。

以前、知人の所有する山梨県甲州市の古民家によくお邪魔していました。アルプスに八ヶ岳。山梨や長野はとっても魅力的で、しかも東京から近いというメリットもあるのですが、冬の寒さに耐えられる自信がありません……。

6 なるべくお金をかけずに生活を始められる物件価格・賃料

1から6までの条件を考えると
「房総半島」や「伊豆半島」がまず頭に浮かびました。
しかし、上の条件に合うような物件を探すと、
自分たちの予算とはかけ離れてしまいます。

フトコロ事情を具体的に話すのも恥ずかしい話ですが、
その後の生活を考えると、
物件を買うとしたら400万円、賃貸なら月3万円以内を目安としたいです。
といっても、改修がどの程度必要かということによっても、
その後の出費も変わってきますので、一概には言えませんが。

また、希望としては物件は購入でなく賃貸がよいのですが、
物件自体、賃貸より売買が多いという現状もあります。
地元の人と直接やり取りするような場合ですと
賃貸も多くあるという話も聞きます。
最終的には実際に物件を見ての判断になるのかと思います。

以上が、いまの段階で考える移住先に望む条件です。
今後、実際にその土地や物件を見て、変わっていくかもしれません。
ガチガチに決めてしまうのではなく柔軟に考えていきたいです。