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連載

入学予定の小学校は在校生8人!
少人数学級ならではの魅力とは?

うちへおいでよ!
みんなでつくるエコビレッジ
vol.037|Page 1

posted:2017.2.23  from:北海道岩見沢市  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  北海道にエコビレッジをつくりたい。そこにずっと住んでもいいし、ときどき遊びに来てもいい。
野菜を育ててみんなで食べ、あんまりお金を使わずに暮らす。そんな「新しい家族のカタチ」を探ります。

writer profile

Michiko Kurushima

來嶋路子

くるしま・みちこ●東京都出身。1994年に美術出版社で働き始め、2001年『みづゑ』の新装刊立ち上げに携わり、編集長となる。2008年『美術手帖』副編集長。2011年に暮らしの拠点を北海道に移す。以後、書籍の編集長として美術出版社に籍をおきつつ在宅勤務というかたちで仕事を続ける。2015年にフリーランスとなり、アートやデザインの本づくりを行う〈ミチクル編集工房〉をつくる。現在、東京と北海道を行き来しながら編集の仕事をしつつ、エコビレッジをつくるという目標に向かって奔走中。ときどき畑仕事も。
http://michikuru.com/

移住する一番の問題は、息子の小学校入学

岩見沢の中山間地、美流渡(みると)への移住計画については、
この連載で何度も触れてきているが、今回は、
息子がこの春から入学する小学校のことを書いてみたい。

そもそも、この時期の移住を決めたのは、
息子が新1年生になるタイミングというのが大きかったし、移住計画の当初、
親戚や知人が反対する一番の理由に、息子の小学校問題があったからだ。

現在の住まいは、岩見沢駅から車で5分ほどのところで、
この学区にある小学校の児童数は約300人。
1年生は2クラスあり、人数は岩見沢市街のほかの学校と同様の規模だ。
しかし同じ市内であるものの、ここから車で30分ほどの美流渡地区にある
美流渡小学校まで行くと、在校生はたったの8名(2016年度)。
昨年入学した1年生はおらず、2・3年生と5・6年生が同じ教室で学ぶ、
複式学級となっているのだ。

美流渡小学校は、現在の児童数は少ないが、ほかの市街地の小学校と校舎の規模は変わらない。一部の壁にレンガが使われていて味わい深い。

移住を懸念していた親戚や知人は、生徒数の多い学校のほうが、
学力の面や学校行事を行ううえでも安心感を持っているようだった。
自分自身を振り返れば、1学年5〜6クラスという
第2次ベビーブーム世代であったため、わずか10人に満たない学校が
どんなところか想像が及ばず、児童数が多い学校のほうがいいのではないか? 
という意見に、なんと返したらいいのか言葉につまってしまうことも多かった。

そんななか、美流渡小学校について知っていくにつれて、
少人数には少人数なりの良さもあるんじゃないかと思うようになった。

改装中の古家からの通学路。両脇の雪を崩し崩し息子は歩く。

異学年が一緒に教室で授業を行う複式学級とは?

昨年秋に、学校の様子を知りたいと、美流渡小学校に見学に行ったことがある。
複式学級の授業とは、ひとつの教室に異学年の生徒がいて、
授業時間をだいたい半分に分けながら、
先生が各学年の授業を進めていくというやり方だ。

例えば同じ学級となっていた2・3年生の教室を見ると、
前と後ろに黒板が設置されていて、先生が2年生の授業を前の黒板で行ったら、
次に後ろの黒板に移って3年生の授業を行っていた。
別の学年の授業が行われているあいだ、もう1学年の生徒は
自主的に学ぶ時間となり、生徒はプリントで問題を解いていた。

このように先生が語る時間は限られるが、このとき2・3年生はひとりずつのため、
ほぼマンツーマン。もし理解ができていない部分があったら、
個別に対応できる環境があることがわかってきた。

また、人数が少ない場合に工夫が必要な授業は体育。
全学年で行うほか、他学校との交流授業などをしながら
カリキュラムをつくっているという。

2月になってこの春新1年生となる子どもたちの体験入学が行われた。
この日、移住予定の美流渡の古家から、息子と通学路を歩いてみることにした。
今年、岩見沢は降雪量がとても少ないが、それでもこの地区には雪がたっぷり。
大人の足だと小学校までは15分ほどだが、息子は雪山で遊びながら歩くので、
倍くらいの時間がかかった。

美流渡の古家。屋根につもった雪が玄関先に落ちてきており、山になっている。除雪をしないとなかに入れない状態。

息子はたっぷりの雪に大喜び。「学校に行くよ〜」と声をかけても知らんふりで、ソリ遊びに夢中。

通学路の途中でばったり会ったのは、この地域で果樹園を営む東井さん母子と、
美流渡の駐在所に夫が勤務している曽我さん母子。
子どもたちは、わが家と同じ新1年生。
すでに息子と何度も遊んだことがある友だちで、
お互い笑い合いながら、並んで学校のほうへと駆け出した。

2017年度の1年生は、いまのところ息子を含めて4人(例年に比べると多い!)で、
そのうちの2人の両親とはすでによく知る間柄というのは、
実はわたしにとって、とても心強いことだった。

以前から、父母会などの集まりには、すぐに馴染むことができず、
初めてのママさんたちとの会話は結構苦手。
息子の幼稚園が新学期になって顔合わせの父母会があると、
ちょっと気が重いような、そんな気持ちになっていた。
ましてや小学校など新しいところに飛び込むとなると、
わたし自身も相当なプレッシャー。
だから、美流渡小学校に知り合いが多いというのは、本当にありがたいことなのだ。

通学路でばったり会った新1年生の友だち。学校の雪山に登ってさっそく遊びが始まる。

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