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渡船を愛するアイドル!?
〈フェリーズ〉とスカイプ!
尾道の魅力を“ほどゆる〜く”紹介

渋谷直角の美女とスカイプ
vol.013

posted:2015.7.4   from:広島県尾道市  genre:エンタメ・お楽しみ

〈 この連載・企画は… 〉  全国の地元を愛する女の子にスカイプでオンラインインタビュー! 
その地域の魅力をいろいろ教えてもらいます。
ライター&漫画家の渋谷直角によるニッポンローカル美女探訪。

writer profile

Chokkaku Shibuya

渋谷直角

しぶや・ちょっかく●1975年、東京都生まれ。ライター、漫画家。雑誌「SPA!」や「ケトル」などで活躍中。著書『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』(ともに扶桑社)絶賛発売中。

初めてのアイドル登場でどうなる!?

今回は初めてのふたり組! 初めてのアイドルが登場!
広島県尾道市のご当地アイドル、フェリーズです!
ヒャダインもテレビで「ファンだ」と言っていたこのふたり組、
曲(YouTubeで聴けます)も本人たちもユル~い感じで最高。
こちらも負けずとユル~い人間なので、
もうひたすらユル~い会話になってしまいました!!
ユル~い時間帯に読むことをオススメします!!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回のスカイプ美女

フェリーズ(尾道市在住)

尾道で2013年春に誕生した、渡船を愛する女性ユニット。ヨーコ(左)とマチルダ(右)のふたり組。ファーストアルバム「Ferrys!」発売中!
フェリーズ facebook

※ページ最後にスカイプやりとりのまとめ動画あります!

Page 2

こんにちは~。

こんにちは……。 えと……、自己紹介から、してもらえますでしょうか。
↑のっけから元気ない。

私たちはふたりで、フェリーズ というユニットをやってるんですけど。

はい。

私はフェリーズの ヨーコ です。

フェリーズの マチルダ です。

あ、マチルダさんは、本名なんですか?

ふふふ。

なんか、ハーフ的な……。

よく言われるんですけど、ニックネームです(笑)。

なるほど。フェリーズは、活動的にはどんくらいやってるんですか?

2年くらいですね。

チラッとYouTubeとか見たんですけど、
なんか音とかメロディとか、けっこうおもしろいですね。

そうなんですよ。
サウンド・プロデューサー はほぼひとりで担当してくれてて、
その人も 尾道在住のミュージシャン なんです。
keikiさんという。

尾道の魅力をプレゼンするユニット、
という感じなんですかね、フェリーズは。

尾道の魅力、というよりは、フェリーです。
尾道って、島がたくさんあって、行き来する渡船があるんです。
その渡船の魅力を伝えたい。

だからフェリーズ。

そこから、尾道もついでに盛り上げる、みたいな(笑)。

尾道にいらっしゃったことありますか?

いや、ないです。

尾道っていったらだいたい、坂のまち とか、ネコがたくさんいる、とか……。

あと ラーメン?

ラーメンとか。そういうのは皆さんよくご存知なんですけど、尾道の風景の中に、
フェリーがたくさん行き来してる、
っていうのに、もっとこう、着目してほしかった。

ほしかった。結構 みんなスルーしてるんです。

ふう~ん。

意外とフェリーの魅力を知らないってことに気づいたというか。
私たちは、特にヨーコちゃんはそうなんですけど、
フェリーが生活の足 なんですよね。

そうそう。

橋ができて、尾道から四国の今治が
全部、島づたいに橋でつながってしまって。
フェリーを使う人が減ってきたんです。

なので、もっとこう、私たちが推していかなきゃ! って感じで。

いや、そこまでじゃ……(笑)。
↑えっ?

そこまでではないか。言い過ぎた(笑)。

ぜったい橋渡ったらいかん、ってことではないから。

うふふふ。

うふふふ。
↑なんか二人でキャッキャしてる。

じゃあモチベ的には、「フェリーを盛り上げよう」みたいな
使命から始まったものなのか、なんかしら活動がしたくて、
「あ、フェリーをテーマにしよう」みたいなことなのか。どっちなんですか?

……私はそれこそ、いつもフェリーを使ってて。
尾道からひとつ渡る橋が、2年前の5月から、無料化されたんですよ。
いつもフェリーに乗って通学とか通勤してたんですけど、
それがどんどんなくなってきて、
寂しいなっていう気持ちがずっとあったんですよ。
さらに橋が無料になる、ってなったとき、
「フェリー大丈夫かなあ?」って思ってたところに、
プロデューサーが「曲を作ったから歌ってみない?」って、
たまたま居合わせた私たちに言って……。

え、どこで居合わせたんですか、それは。

……。

飲み会とか?

カフェ……っていうのかな、カフェ?

なんかおもしろくて。カフェで、勝手にFMみたいな番組……(笑)。

あ、ふふふふ。

ね(笑)。

……??
↑ポカーン

ひとりで、カフェでYouTubeをやってて。

ああ、ポッドキャストみたいな。

そういうのになんか……(私たちが)出て。
っていうか、お店行ったらやってて。それで渡船の話にもなって。
そしたら(プロデューサーが)「一緒にやろうや」 って。

ああ、そんな感じの。

……だから、遊びの延長、みたいな。

きっかけはもうすごい、軽い(笑)。

あの、おふたりって、年齢は非公表なんですか?
↑いきなり訊く

はい。すみません……(小声で)。

あ、いやいや。その、フェリーズの前って何やってたのかな、と思って。
↑デリカシー!

その前……。

ふつうに働いてます。

あ、いまも?

平日は仕事してて、土日とか、夜に活動してます。

ああ、でも尾道ではめちゃめちゃ露出してるわけでしょ?

そうですねえ。

職場ではどういうポジションというか……、存在になってるんですか?

……私は、同僚の人にはバレてるけど、エライ人にはまだバレてないです。

あはははは。エライ人にバレると、ちょっとマズイかな、っていう?

わかんないんです。どうなるか。だからあんまり変なこと言えないというか……。
(マチルダに)オープン?

うん。職場の人たちも応援してくれてる。

CD買ってくれたりね。

そうそう。

ふーん。あの、アイドルとしてもっと活動を大きくしていこう! 
みたいなことはないんですか?

ないですねえ(即答)。

フェリーのように、ゆるくゆる~く。

うん。

いきたいっていう。
私たち、こういう格好しているから、「アイドルだ」っていう先入観が……。

そう。見られてるんですけど。まったくアイドルじゃ……。

えっ、アイドルじゃないの(笑)!?

いやっ、う~ん…………。

あはははは! どっちなんだ(笑)。

どうしたらいいのかな、っていう……(笑)。
そもそもアイドルをあまり知らなかったんです。

そうそう。京都にアイドルのイベントがあって、それに呼ばれたときに、
初めて(ほかのアイドルを)見て、アイドルを知りました。

アイドルってこうなんだあ! って。

でもプロデューサーさんはその方向を狙ったんじゃないですか?

うーん、でも プロデューサーも
アイドルをよく知らないでつくった
と思う。

わあ。「ま、ノリで」っていう?

うーん、どっちでもいいですね。アイドルと思っていただけても。

なんでもいいです(笑)。
↑そういう結論に。

次のページ
だんだん尾道に惹かれていくオレ

Page 3

だんだん尾道に惹かれていくオレ

ヨーコさんは島育ちなんですか?

島育ち です。

なんか、小さい島がいくつもあるんですよね?

そうです。でも私が住んでるのは、尾道の目の前にある島で 向島 っていう。
でもそこそこ大きいです。中学校 も、ふたつある……。

なんで小声(笑)!

ふつう「島から来てる」っていうと、船に乗る人全員知り合いでしょ? 
みたいに言われるんだけど、そこまでじゃない。
でも、そういう島もたくさんあって。橋もつながってない、
船もおじいちゃんががんばって運転してる、みたいな島が。
島によって風土が全然違うんです。

空気も違うよね。すごいおもしろい。

人が、さらにあたたかい。

「どっからきたん~。何しにきたん~」って。

みかんくれます。会う人会う人。

え、全員(笑)?

もらったね。百島 っていって、向島の横の島なんですけど、
船でしか行けない島で。

みかんもらったり、あとおでんとビール……(笑)。

そうそう! 初めて会ったのに、「(家)入ってき! 」って言われて。

おお。

入ったら、庭にすごい 大量のニワトリ を飼ってて。

ふふふふ。

真横で卵生んでる んですよ。それ見ながらビール を飲み。

ええ!?

その 産みたての卵が、
すぐおでんになって出てくる
んですよ。
すごいおいしかったですよ。

へえええ! そんな ホームパーティ感覚 なの?

そうです(笑)。たまたまですけど。

別にフェリーズだから、とかそういうんじゃなく。フラッと遊びにいっただけで。

あ、そうなんだ。近すぎるなあ(笑)。たとえば僕が行っても、
「寄ってけや」的なこと になるんですかね?

なると思いますよ。ぜひ行ってみてください。

百島。向島。あと何島があるんですか?

そ・れ・が!  

私たちの『アイランドロック』って曲で
島の名前を歌ってます。

↑お知らせブッコミ

ひたすら島の名前が出てくる歌があって。

『ポケモン言えるかな?』 的な?

そんな感じで。

でも島、ほんとにたくさんあって。四国まで橋つながってる んですけど、
そのつながってるところにも島がたくさんあって。
向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島……。
その近くにも小さな島たくさんあります。

そこにもみんな人住んでるの?

はい。

はー、すごいなあ。島ごとに特色も違うんですか?

全然違います。

因島は、はっさくの発祥の地 で。

へー。

はっさくを使ったスイーツとか人気です。

生口島だったら……?

シブイっすね(笑)。

百島はアート。春か秋に、アートのイベントを開催している。

あの島は超コワイ、 みたいなのもあったりするんですか?
『実話ナックルズ』とかに出てきそうな。

えっ、危ない島?

でもさあ、昔でいったら、因島とか、海賊の島 だったし。

海賊の島?

村上水軍 っていう海賊がそこに城を建てて。
瀬戸内海を好き放題にしてたっていう。

瀬戸内海版パイレーツ・オブ・カリビアン。

パイレーツ・オブ……。

パイレーツ・オブ・瀬戸内海(笑)。

へえー! いつくらいの話なんですか? 海賊が跋扈してたのは。

平家、源氏とかのころから?

大三島 って、因島、生口島があって、その次の島なんですけど、
国宝とか、海賊が持ってた鎧や刀 とかも飾られてる宝物館があるんですよ。
それ、めちゃめちゃかっこよかった!

へえー。

大山祇(おおやまづみ)神社 っていう、海の神様のところにあって。

うーん、こう、話してて、尾道に惹かれている自分 がいます(笑)。

うおーーー!!(拍手)
↑CMの「WOW WAR TONIGHT」がBGMの伊勢谷友介みたいな感じで。

珍スポットみたいな、これはさすがに地元民も意味わかんない、
みたいな場所もあるんですか?

うーん……。

それいったら、尾道自体、風水でまちがつくられてる って話もあるし……。

そうなんだ。それは都市伝説的な?

うーん、そういう説があるらしいです。

オカルト的な場所もあるんですか?

オカルト……。コワいとこ、ある?

そんな先入観で見んからなあ……。

なんか、ヤンキーが夜中に、クルマで行くような。肝だめし的な。

どこ行くんやろ…?

おふたりは元ヤンですか?

違います(笑)。

ヤンキー、どこ行くんやろね。

ヤンキー、そんないないかも。

え、尾道ってオシャレなまち なんですか?

うーん、オシャレ……(笑)。

ゆるいまちです(笑)。

ゆったりしてます。
観光地なんですけど、もともと港町で、
潮の流れがいったりきたりする場所だから、
潮がいいときに、船員の人が休憩したりとか、
そういうまちなんですよ。

そう。ゆったり。

なんか、堤防があるんですよ。そこに何人かで一緒にボーッとしてたら、
ワタリガニが泳いでて。

へえー。それはよく見られる光景なんですか?

いや、初めて見た(笑)。なんか、プロデューサーさんとかも一緒に、
いつも堤防のとこで地べたに座って、
ボーッとお酒飲んだりしてる
んですけど(笑)。

いつも地べたに?

ヤンキー? これが (笑)。

はははは。

いつもそんな感じで。

次のページ
尾道でみんな必ず1本はもっているアレ

Page 4

いったいどういうまちなのか……

まだなんか、尾道のまちの感じ、イメージしにくいなあ……。

新しいものと古いものがミックスされてるまちっていうか。
古い建物がけっこう残ってたり、
空き家再生プロジェクト っていうNPOの団体があって。
空き家を修繕して、また誰かが住むようにしていくっていう。

それで常にいろいろな人が入ってきて、
私たちも友だちになって。古い家に新しい人が住む。
友だちの輪が常に広がっていく 感じで。

家賃とか安いんですか?

タダで住んでる人もいますよ。

え、なんで?

たぶんですけど、メンテナンスができないし、
でも壊せない家みたいな? それでかなあ。

つるけんたろうさん っていって。

尾道に移住した漫画家の方がいらっしゃって。

自分のエピソードをマンガにして、本が出てます。

その人は尾道で漫画家をやってるんですか?

そうです。友だちです。

みんな友だちなんですね。

気づいたら友だち(笑)。輪に入ってしまったら早いです。

で、みんなで地べたに座ってんの?

夏はね(笑)。

そうね。

こう、クラブ行って踊ったりとか、そういう感じじゃないんですか。

クラブは……ないです。

尾道にはクラブはない。

クラブじゃないけど、イベントスペースみたいなところで
クラブっぽいことをしたりはあります。

ライブハウスは?

ライブハウスはあります。

じゃあ、スピッツが来たら、そこでやるんですか?

スピッツは……、なんでスピッツなんですか(笑)。

いやわかんないすけど。

スピッツは来ないよね(笑)。

来てないと思う。

でも、小沢健二さんが来ました。

えっ、最近?

いや、絶頂期の頃に。

20年近く前じゃないですか(笑)。

そうなんだ、知らんかった。

尾道公会堂っていう、市の施設で。
あ、そうだ! 最近はお寺でライブ することが多いです。

そうだそうだ!

浄泉寺 ってお寺があって、そこの広間でライブするんです。

どんな人が来るんですか。

けっこういろんな人来たよね。

ハナレグミ とか……。

ああ。クラムボンとか。

クラムボンは来てないかも。

SHING02 とか。

SHING02来たんだ。

ボノボ とか。

フェリーズはライブやってないんですか?

やりました。

フェリーズのFacebookのページ見たら、
お客さんをバックに記念写真撮ってるやつがあって。
あ、すごいファンいっぱいいるんだな、って思ったんですけど。

あ、それは東京のかな。

西荻窪 に行ったんです。西荻窪って……、知ってますか?

知ってますよ(笑)。ライブで?

西荻窪の「こけしや」っていう店で尾道のイベントがあって。知ってます?

うーん、その店は知らないです。
でも東京来ると、やっぱ東京のほうがいいなあ、とか思ったりしませんか?

思わないですねえ~。

吐き捨てるように言いましたね、いま。

(笑)

(東京なんて)ナンボのもんじゃい感 がスゴかったですね。

でも、私だけかな、1日1回は海を見ないと、嫌な気分ならん?

ああ、うーん。

落ち着かない気分になる。

たしかに海なかったら、寂しい気がする。
1か月くらい東京いたら、禁断症状でるかも。

観光地だから、旅行客には、見応えあるまちではあるんですよね。

うーん、なんか、こう、強いウリみたいなのはない んですけど。地味に……。

お寺はめちゃめちゃありますよ。お寺の密集度は京都以上 だと思います。

へえー。寺好きにはたまらん、という。

いろんな宗派が寄り添ってて。

新興宗教のデッカい建物 とかもあるんですか? なんじゃこれは、みたいな。
↑何を訊いてるんだ…?

(笑)ないですねえ。チェーン店も少ないもんね。

少ない。入り込めないんでしょうね。

スタバは?

スターバックスはもちろんないし、マクドナルドもない です。

マクドナルドもないんだ!? 

ミスドはある!

(ゲラゲラ笑う)

恥ずかしいな~、なんか(笑)。

TSUTAYAは?

TSUTAYAはあります~(笑)!

ブックオフは?

ブックオフはない(笑)!

ブックオフないのかあ……。でも、ブックオフっぽい古本屋はある、みたいな?
↑ブックオフがある街が好き

(なぜかゲラゲラ笑っている)ああ、古本屋はあります。

でもブックオフっぽいかは……。

神保町にあるような。

いわゆるまちの古本屋か。若い人って多いんですかね?

どうなんだろう……。でも、減ってはいるよね。

じゃあ、お寺でライブやると、
もう 来る人は知ってる仲間ばかり 、みたいな?

ああ、そうかも……。

でもさあ、みんな趣味は違うというか、ヒップホップが好きな人もいれば、
ハナレグミが好きな人もいるわけでしょ?

はい。でも、みんな来る。

ははははは! 「とりあえず見よう」みたいな。

尾道は日本のブロンクス!?

じゃあ、おふたりの好きな店 、教えてもらっていいですか。

ありすぎてどうしよ!

食べ物屋さんに限らずでいいすよ。

「YES。」かなあ。

あ、言われた~!

「ハンドクラフト&ボトルカフェ YES。」っていう、
1階から階段上がって、珈琲屋さんがあって、その店内を通って、
さらに上にあがったところにあるカフェ、
みたいな。

あ、屋上にある、みたいな?

3階と屋上 なんですけど。ボトルカフェなんで、ボトリングした飲み物と、
店主が制作もするんで、木でつくったいろんなものが置いてあって。

真木よう子がやってるレストラン みたいな感じですか。

なんですか? 真木よう子の店って。

なんかドラマの……。
何でもないです。
↑『問題のあるレストラン』のこと

たぶん、そんな感じです。
↑お互いテキトーに喋っている

おしゃれな感じの?

おしゃれだし、けっこうおもしろい、こだわりのある店で。

なんか 旅人 もよく遊びに来てるんで。出会いがあります。

尾道って、たとえばゲストハウスに泊まったら、
ゲストハウスの人が「あそこに行ったらいいよ」 とか
いろいろ教えてくれるんですけど、尾道はふつうにカフェの人とかも
「次はあそこに行ったらいい」とかいろいろ教えてくれるんですよ。だから
旅人の人が、そうやってオススメされて「YES。」にたどり着いてて(笑)。

そんな、オリエンテーリング的なノリ のまちなんすか。

はい(笑)。

「YES。」に行けば、フェリーズに会えるんですか?

ふつうによく行きます(笑)。CDも置いてもらってて。

Page 5

なるほど。じゃあ、マチルダさんのお気に入りの店を。

どうしよ! ちょっと待ってくださいね(けん玉を持ってくる)

おお? 

「KENDAMA ROCK CAFE」 っていうお店があって。
カフェで、けん玉売ってて。

けん玉を売ってるカフェなんすか。

やったことあります?

あんまりできないですけど。けん玉好きが集まる店なんですか。

そうですね、でもカフェとしてもやってるんで、
コーヒーだけ飲みに来る人もいるんですけど。
みんな、マイけん玉持ってて。 これ、私のなんですけど。

へえー。

尾道では、マイけん玉をみんな、1本は必ず……。

持ってんの!?

持ち歩いてます。

そんな『コロコロコミック』みたいな世界観 なの?

(笑)すごいアツくて。ヨーコちゃんも私より前から持ってて。

はい。私はヘタなんですけど。

じゃあ、歩いてて、向こうから人がきたら、
お互いけん玉バーッて出して、やり合う、
みたいな?

あー、そんな時代もあったね。

あったんだ。

夏は、尾道駅の目の前が、芝生の広場 になってるんですよ。
夜はそこにみんなで集まって、けん玉の練習をする。

『ウエスト・サイド物語』 みたいな。
↑この例え、合ってるのか…?

そんな日常(笑)。

あと、マイクの代わりに持つとちょうどいい から、
練習のときはけん玉持って。

だから 駅前で、ガラスばりのところで練習する じゃないですか。
そうすると、横切る人がだいたい、「ちょっとやらして」って
けん玉やろうとするから、練習にならなくて(笑)。

えええええ???
ブロンクスじゃん!
↑なんかみんなラップし出す、的なイメージです

だいたい、やりだしますね。

「KENDAMA ROCK CAFE」は、
そういう人たちのニーズ によって生まれた場所なんですか?

店主の方は、そういうけん玉のパフォーマンスを
いろいろやってた人で、そこからカフェを始めて。

外国でも人気で。けん玉が逆輸入的な感じで流行ってますけど。
超有名なけん玉プレイヤーの人がカフェに来たりとか。

ふうーん。じゃあ、ちょっとやってもらっていいですか?

がんばって~。

(始める)

ああ……、うまい。
↑やらせといて、うっすいリアクション……

こんな感じですっ(笑)。

じゃあ、そのカフェでは、みんなiPhoneいじってるんじゃなくて、
けん玉カタカタ言わせてるんですか。

ドア開けたら、すごい混んでてみんなけん玉やってて。

ははははは。すごいなあ。

(またけん玉やろうとする)

あ、もういいです。
↑冷たい

けん玉は、リップクリーム感覚 でカバンの中に入ってる。

はははは。女の人もふつうに持ってるんですね。

男女問わず。

尾道市民全員じゃないですよ? なんか誤解生みそう(笑)。

はー。
そこでおふたりは、
ずっとフェリーズとしてやっていくんですね。

↑なんてまとめ方だ!?

(笑)

その、アルバムとか出してるわけじゃないですか。
ゆくゆくはこうしたい、みたいな目標とかあるんですか?

そうですね……、CDをぜんぶ売り切る。

まず、在庫をなくそうと(笑)。けっこう枚数刷ったんですか?

ぜんぶで1000枚。

おお。え、Amazonで買えないんですか?

買えないんです~! 尾道に来ていただいて、買ってもらうという。

ああ、なるほど。尾道に行かないと手に入らないんですね。
じゃあ、最後に宣伝しときましょう。

ファーストアルバム「Ferrys!」発売中です!

厳密に言うと、ネット通販はしてます。

あ、買えるんだ!?

ferrysonomichi@gmail.com までメールいただくと、
そこから、手作業で発送してます。

おふたりが?

や、お願いしてるんですけど(笑)。よかったらぜひ聴いてみてください~!

~~~~~~~~~~~~~~~~~ タイムアップ!!!!! ~~~~~~~~~~~~~~~~~

[ 直角の感想 ]

この日、たぶん僕すごい疲れていて、
最初失礼なぐらい元気なかったんですけど(テープ起こししてみて気づいた)、
フェリーズのふたりと話しているうちに なんか元気出ていました。
本人たちが「アイドルじゃないかも…?」的なことを言ってましたが、
本当にアイドルらしくない…というとアレですけど、
フラットにしゃべってる、正直な人たちだな、と思いました。
……っていうとほかのアイドルが嘘ついてる、みたいになるか? 
え、えーと……、とにかくフェリーズ応援します!!

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