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連載

たんぽぽ・川村エミコさんが
真鶴の魅力をとことん満喫!
ほっこり真鶴まちめぐり

真鶴半島イトナミ美術館
作品No.23

posted:2017.3.10  from:神奈川県足柄下郡真鶴町  genre:旅行 / アート・デザイン・建築

sponsored by 真鶴町

〈 この連載・企画は… 〉  神奈川県の西、相模湾に浮かぶ真鶴半島。
ここにあるのが〈真鶴半島イトナミ美術館〉。といっても、かたちある美術館ではありません。
真鶴の人たちが大切にしているものや、地元の人と移住者がともに紡いでいく「ストーリー」、
真鶴でこだわりのものづくりをする「町民アーティスト」、それらをすべて「作品」と捉え、
真鶴半島をまるごと美術館に見立て発信していきます。真鶴半島イトナミ美術館へ、ようこそ。

writer profile

Miki Hayashi

林みき

はやし・みき●フリーランスのライター/エディター。東京都生まれ、幼年期をアメリカで過ごす。女性向けファッション・カルチャー誌の編集を創刊から7年間手がけた後、フリーランスに。生粋の食いしん坊のせいか、飲料メーカーや食に関連した仕事を受けることが多い。『コロカル商店』では主に甘いものを担当。

photographer profile

Tada

ただ

写真家。池田晶紀が主宰する写真事務所〈ゆかい〉に所属。神奈川県横須賀市出身。典型的な郊外居住者として、基地のまちの潮風を浴びてすこやかに育つ。最近は自宅にサウナをつくるべく、DIYに奮闘中。いて座のA型。
http://yukaistudio.com/

真鶴半島の魅力あふれる場所や人を紹介する〈真鶴半島イトナミ美術館〉。
今回はコロカルおすすめのモデルコースをご紹介。

このモデルコースをめぐってくれたのが、お笑いコンビ〈たんぽぽ〉の川村エミコさん。
これまで旅行番組などで日本のさまざまな場所を訪れてきた川村さんですが、
真鶴を訪れるのは今回が初めて。そんな川村さんの1日真鶴散歩、スタートです!

真鶴といえばここ! 名店&名物めぐり

まずは真鶴の顔ともいえる「しげさん」こと
草柳重成さんが店主を務める〈草柳商店〉へ。
一見ふつうの酒屋さんですが、まちの人が自然と集まるにぎやかなお店。
川村さんに会うなり「テレビ、見てますよ!」と熱烈歓迎してくれる、しげさん。

熱烈歓迎してくれた、しげさん。後ろにいるのは娘の采音さん。

店内に入り、しげさんのお母さんと娘の采音(ことね)さんにもご挨拶。
采音さんが毎日、2時間半かけて都内の大学へと通学していると聞き、驚く川村さん。

采音: ローカルな場所と都会を行き来したほうが、心のバランスがとれるかなって。

川村: それだけ真鶴には、離れ難い魅力があるんですね。

すっかり仲良くなった采音さんと。采音さんは、真鶴のアートイベント〈真鶴まちなーれ〉の実行委員の一員でもあります。

「私ね、お笑いが好きなの」というお母さんとは、お笑い談義。「イヤなことやもしゃもしゃすることがあったら、お笑いを見て笑うの」と言われ「私も頑張ります!」と川村さん。

真鶴めぐりに外せないスポットはどこかと尋ねると
「お林には行ってほしいですね。今日は天気もいいし、気持ちいいんじゃないかな?」
と、しげさん。お林に向かう前にまちの雰囲気を楽しむことになり、
お店をあとにしました。

続いて向かったのが、草柳商店から歩いてすぐの〈魚伝〉。
昔ながらの手法で干物づくりをする老舗です。
こちらでも5代目の青木良磨さんとご家族が大歓迎。
はす向かいにある、昭和5年創業の〈青木理容店〉の親子もやって来て、
あっという間に店先はにぎやかな雰囲気に。

5代目の青木良磨さんと娘さん。このあと、息子さんもやって来て、にぎやかに。

ここで良磨さんが考案した真鶴の新名物〈イカ爆弾〉を川村さんに食べてもらうことに。
イカ爆弾をつくっている様子を見せてもらおうと厨房に入ると
「すごい真っ黒! イメージしていたのと違う!」
とイカ爆弾の姿にビックリする川村さん。

「真っ黒だ~!」と、予想外のイカ爆弾の姿に驚く川村さん。

「初めて見る人は衝撃を受けるみたいね」というお母さん。
実はイカ爆弾の正体は、イカの入ったコロッケ。
「中までじっくり火が通るように、二度揚げするんです。
中にはチーズも入ってるんですよ」

次々とイカ爆弾が揚げられていく様子に
「食べるのが楽しみ!」と待ちきれない川村さん。

揚げたてのイカ爆弾を手渡され
「『となりのトトロ』に出てくる、まっくろくろすけみたい」と、はしゃぐ川村さん。
ひと口かじると「チーズがトロッとしておいしい! イカもやわらかくて、
これは病みつきになっちゃいそう」と、さっそくおいしさの虜に。

青木理容店の娘さんと、仲良くパクり。

良磨: ブラックペッパーをきかせてあるんですよ。

川村: うん、このピリッと感がビールにも合いそう。
イカもすり身とかでなく、切り身で入ってるのがいいですね。
あとチーズがちょうどいいコクを出してる。
私、真鶴の学生だったら学校帰りとかに寄って食べてたと思います。

「イカ爆弾ってネーミングも、すごくいいですね!」と大絶賛する川村さん。

老舗でありながら「何か新しいものをつくりたかった」という良磨さん。
黒いのは焦げているのではなく、イカスミの色なのです。

川村: 通販したら、すごく売れそう。

良磨: 実はいま準備中なんですよ。川村さん、ぜひイメージキャラに!

魚伝の一番人気は秘伝のタレに漬け込んだサバのみりん干し。

この日、歩くたびに「テレビよりかわいい!」と声をかけられていた川村さん。「テレビって、ブスに映すんですよ~。みんなに伝えておいてくださいね」と、やりとりを楽しんでいた様子。

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真鶴の魚介たっぷりランチ!

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真鶴の素材たっぷりのランチをいただきます!

宿浜通りの坂道をくだり、真鶴港を眺めながら徒歩で向かったのは、
真鶴漁港の入江に昨夏オープンしたばかりのレストラン〈honohono〉。
お店に入り「すごいおしゃれ!」と声をあげる川村さん。

2016年夏にオープンしたばかりの〈honohono〉。

「『hono』とはハワイの言葉で『入江』という意味で、
『honohono』とふたつつなぐと『散歩』という意味になるんです」
と店名の由来を教えてくれたのは、真鶴在住9年目というオーナーの入江真太郎さん。

「真鶴をのんびりお散歩するついでに寄っていただけるお店になればな、と。
あと私の名前が入江なので、そこにもかけています」

オーナーの入江さん。海や釣りを通して真鶴が好きになり、ホテルをリノベーションしたレストランで働くことをきっかけに真鶴へと移住したのだそう。

入江: お店のすぐ向かいが漁港なので、新鮮な魚を歩いて仕入れに行けるんです。
野菜はキッチンスタッフの高橋さんの旦那さんが大きな畑を経営しているので、
出勤のときに採れたての野菜を持ってきてもらうんです。

川村: 本当に地産地消ですね、すばらしい。

真鶴産の野菜と魚をたっぷりと使った魚ランチと、
お店の名物というブイヤベースをいただくことに。

この日の前菜盛り合わせはリーフサラダ、たっぷりのツナとクルミをあわせたポテトサラダ、柚子胡椒で風味づけした真鶴サバのリエット、エスニック風味に味つけした2種類のニンジンのサラダ。

ソムリエでもある入江さんが料理に合わせて選んでくれた白ワインと一緒にいただきます。

「野菜の味がしっかりしていて、新鮮なのがわかります。
レタスも1枚1枚が厚くて、しっかりしてる! 
スーパーで買うものと、味が全然違います」と、野菜のおいしさに感激する川村さん。

お店でも人気のブイヤベース。おいしそうな香りに、思わず川村さんも前のめりに。

その日仕入れた魚介によって、中身が変わるというブイヤベース(1680円)。この日はカニ、イカ、ムール貝、エビ、ホウボウなどが使われていました。

その日の朝に仕入れた魚介によって、中身が変わるという
ブイヤベースが運ばれてくると「ものすごくいい香り!」と、
思わず声をあげる川村さん。スープをひと口飲むと
「口の中に魚介の味わいがすごく広がります。
そして、どの料理も味わいがやさしいですね。
しっかりとコクがあって、すごく親しみやすいおいしさです」

数人前から出されることが多いブイヤベースも、honohonoでは1人前からオーダーできるのもうれしいポイント。

入江: スープを残していただければ、リゾットにしてお出しすることもできます。

川村: ブイヤベースのツーウェイ……!
でもご飯を入れてリゾットにしたらおいしいの、本当にわかる! 
女子にもうれしい最高のサービスですね。

この日の魚ランチのヒラスズキのロースト。ランチはこのほかに肉ランチ、パスタランチ、カレーランチの3種類あり、お値段はどれも前菜とコーヒーまたは紅茶がついて2000円以下。「東京だったら3倍くらいしますよ!」と川村さん。

リゾットを待つあいだにやってきたのが、この日の魚ランチのヒラスズキのロースト。
「下のソースは磯の香りがグッとする真鶴で採れたハバノリを、
バターとあわせたものです。
つけあわせの野菜は菜の花、ロマネスコ、カブ、安納芋。
どれも高橋さんの畑で採れたものです」と説明してくれる入江さん。

ヒラスズキを、ひと口パクリ。このあと、おいしさにもだえていました。

「このキツネ色、いいですね」とカリッと焼かれたヒラスズキをいただいた川村さん、
その味わいに「これ絶品です!」と感動。
「このハバノリ、あとからふわ~って香るので『もう一口食べたい』ってなります。
お芋もすごく甘くて、バターソースとあわせると、もうスイーツみたいですよ」

リゾットに仕立ててもらったブイヤベース。300円の別料金がかかりますが、迷わず注文すべきおいしさです。

そして最後にやってきたリゾットにも大満足。
「ブイヤベースとはまた違うおいしさ! サッパリしているのにコクがあります。
これは人工的な味じゃない、本当の魚介だからこそ出せる味なのでしょうね。
もう家の近くにあったら、通いたい!」

食後にコーヒーをいただきながら、真鶴港をながめる川村さん。なんとも幸せそうな笑顔。

「おいしい魚を上品に料理して出してくれるのが、うれしいですよね。
もちろん食材を生かした海鮮丼や刺身定食とかも真鶴はおいしいのでしょうけど、
ちゃんと演出して出してくれるお店もあるのっていいですね。
気持ちがすごく盛り上がります」と川村さん。
「お店の雰囲気がおしゃれなので、男性の方はちょっと入りづらいかもしれないけど、
お料理の量もひと皿ひと皿がたっぷりなので、ぜひ食べてほしいな」

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真鶴の絶景スポットへ!

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真鶴の名所めぐりへ!

穏やかな空気が流れる〈貴船神社〉。鳥居の奥に見えるのが本殿。

お腹も心もすっかり満たされたあとは、腹ごなしに真鶴を散策。
真鶴のまちを見守る〈貴船神社〉へ。

鳥居をくぐり、108段の大石段をのぼって本殿へ。
大石段をのぼりきると、そこには満開の河津桜が。春ならではの景色に、
「歩いているだけで季節を感じられて、心が安らぎますね」と、
川村さんの顔もほころびます。

海を眺めながら次の場所へ。

お参りをすませて向かったのが、しげさんもおすすめの、
お林」と呼ばれる〈県立真鶴半島自然公園〉の原生林。
「魚つき保安林」とも呼ばれ、この豊かな森があることで、
真鶴においしい魚が集まるのだそう。

真鶴町観光協会の柴山高幸さんの説明を聞き入りながら、樹齢200年というクスノキを見上げる川村さん。その大きさに圧倒されます。

歩きながら「いい香りがして、めちゃくちゃ癒されますね」と話す川村さん。
「山も海もある真鶴、本当にいい場所だな」

取材当日は晴天に恵まれていたこともあり、
真鶴の絶景も川村さんに楽しんでもらおうと、真鶴半島の先端にあるケープ真鶴へ。
「ここは、どこを向いていても後ろに海がくる絶好の撮影スポットですね」
と展望台からの眺めに喜ぶ川村さん。

思わず写真を撮りたくなる眺め。真鶴めぐりの際は、カメラもお忘れなく!

真鶴の景勝地三ツ石も見下ろせます。その先に広がるのは相模湾の大海原。

こちらでも河津桜が満開。ひと足早く、春を満喫できた1日。

普段は初島や大島、伊豆半島の眺めが楽しめる展望台ですが、
取材当日は特に空気が澄んでいて、房総半島や
横浜のランドマークタワーまで見えるほど。
「私もカメラを持ってくればよかった……」と嘆く川村さん。
そんな川村さんの心を、展望台付近に暮らす名物猫のチャコさんが癒してくれました。

名物猫のチャコさん。猫や動物の写真で知られる岩合光昭さんも、チャコさんを撮影したことがあるのだそう。

この日、最後の真鶴めぐりスポットとなったのが〈真鶴町立遠藤貝類博物館〉。
こちらには真鶴で貝類の収集・研究活動をしていた
遠藤晴雄さんが生前にコレクションしていた、
4500種5万点にもおよぶ貝類の一部が展示されています。

三ツ石海岸を模した磯のジオラマも!

まず展示されている貝の多さに
「こんなたくさんの貝を一度に見るの初めて!」と驚く川村さん。
ひとつひとつの貝の名前を眺めながら
「海辺で拾った貝殻の名前がわかったら、テンションがあがるでしょうね。
すごくおもしろいです」

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貝を磨いてアクセサリーに

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アクセサリーづくりに挑戦!

この博物館で年に2回ほど開催されているのが、
貝を使ったアクセサリーづくりのワークショップ。
このアクセサリーづくりに川村さんも挑戦することに。
まずは、あらかじめカットされたアワビの貝のパーツを選びます。

色や模様が、ひとつとして同じものがない貝のパーツ。「どれも本当にキレイ!」と川村さん。

悩みに悩んだ川村さん。「普段使いしやすそうな、これにします!」と大きめのパーツをセレクト。

続いて、選んだパーツを3種類の紙やすりを使って磨いていきます。
ハンドクラフト好きで、旅先でも陶芸をすると話していた川村さん、
なんとも楽しそうに貝を磨いていきます。

磨かれる前の貝と比べると、こんなピカピカに!

磨き続けること約30分。
「自分がちょうどいいと思ったのが、磨き終わりどきですよ」
と博物館サポーターズのスタッフに言われ、
「よし、じゃあこれで完成!」と貝磨き終了。
最後にパーツに金具と紐を通し、ネックレスの完成です。

「うれしい!」とさっそく、完成したネックレスをつける川村さん。この日、着ていたお洋服にもピッタリ。

「これまでいろいろな旅行番組のロケに行っていますが、
貝を磨くのは初めての体験でした! 簡単なので小さなお子さんでもできるし、
旅先の思い出になるし、すごくいいですね。
この海沿いっていうロケーションもすてきで、心が明るくなりましたよ」

真鶴をめぐった1日の感想を尋ねると
「今日は本当に心がほっこりしました」と笑顔を返してくれた川村さん。

「真鶴は漁港のイメージが強かったのですが、
おもしろい場所や洗練された場所もあってビックリしました。
海もあって山もある、さらに都内からの交通の便もいいから、
心を癒す場所として真鶴は最高ですね。あと、まちの方々が、
まるで実家に帰ってきたみたいにあたたかく迎えてくれたのもうれしかったです」

ひとりでぶらりと訪れても、みんなでワイワイめぐっても、
いろいろな楽しさがある真鶴。
〈真鶴半島イトナミ美術館〉では、ほかにもたくさんの
すてきなスポットや人を紹介しています。
あなたならではのスタイルで、真鶴の魅力と出会ってみて。

profile

EMIKO KAWAMURA 
川村エミコ

1979年神奈川県出身。お笑いコンビ「たんぽぽ」として活躍中。『めちゃ×2イケてるッ!』『世界の果てまでイッテQ!』『ヒルナンデス!』などに出演中。

Feature  注目情報&特集記事「日本のクリエイティブ」

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