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〈星野リゾート トマム〉
雲海テラスに新デッキ誕生!
夏も冬も山の自然を満喫

おでかけコロカル|北海道・道北編

posted:2016.2.14   from:北海道勇払郡占冠村  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

photographer profile

YAYOI ARIMOTO

在本彌生

フォトグラファー。東京生まれ。知らない土地で、その土地特有の文化に触れるのがとても好きです。衣食住、工芸には特に興味津々で、撮影の度に刺激を受けています。近著は写真集『わたしの獣たち』(2015年、青幻舎)。
http://yayoiarimoto.jp

writer's profile

Akiko Yamamoto

山本曜子

ライター、北海道小樽生まれ、札幌在住。北海道発、日々を旅するように楽しむことをテーマにした小冊子『旅粒』発行人のひとり。旅先で見かける、その土地の何気ない暮らしの風景が好き。
旅粒
http://www.tabitsubu.com/

credit

取材協力:北海道観光振興機構

新千歳空港や帯広空港から高速道路で約1時間半。
占冠(しむかっぷ)ICにさしかかると、深い山あいの風景に、
空に向かってそびえ立つタワーホテルがこつぜんと姿を現します。

総面積1000haという広大な敷地に点在するゲレンデ、
ゴルフ場や常夏のプール、スパを展開。
標高約1200メートルの〈トマム山〉の裾野に広がる、
北海道随一の滞在型山岳リゾート施設〈星野リゾート トマム〉。
夏は山頂からドラマチックな雲海を眺めることができ、
冬はふたつの山にまたがるゲレンデでパウダースノーを楽しめるほか、
季節ごとの北海道の大自然をまるごと体験できる
多彩なアクティビティがもりだくさん。
忘れられない旅の思い出を、たっぷりとつくることができます。

星野リゾート トマム敷地内にあるゴルフ場からトマム山を望む。

なかでも一番人気は春から夏の期間のみオープンする早朝の〈雲海テラス〉。
標高1088メートルの山頂駅まで、ゴンドラを乗ること13分。
山の峰にかこまれたトマムの地へ、
白い波のように押し寄せる幻想的な雲海に、目も心も奪われてしまうはず。
ここトマム山の特殊な立地と気候が重なって生まれる雲海は3タイプあり、
いずれも早朝の時間帯だけに起こる、奇跡のような光景です。
5〜10月の雲海発生率は約4割。
運がよければ、日高山脈から大量の雲が流れ込む、
〈太平洋型雲海〉の絶景に出会えるかもしれません。

雲海テラスでは、清々しい空気を浴びながら参加できる
雲海ヨガや軽いトレッキングを楽しめるほか、
併設のカフェではふんわりホイップを雲に見立てた「雲海コーヒー」で
温まることもできます。

この雲海テラスの生まれたきっかけは、
ゴンドラ整備スタッフが早朝に見ていた雲海を
お客さまにもぜひ見ていただきたいという思いにありました。
今や年間11万人もの人が訪れる(2015年10月末現在)、
トマム最大のアクティビティへと進化を続けています。

2015年夏に新しくオープンしたCloud Walk。

雲海テラスは、冬の間は、標高1000メートル以上の高地に生まれる
霧氷に覆われた美しい樹々をのぞむ〈霧氷テラス〉へと姿を変えます。
最低-20℃にもなる白銀に包まれた世界を見下ろす体験は、
きっと忘れられないものになるはず。

また、2015年夏には、雲海テラスから200メートル先に
雲の上を歩くデッキ〈Cloud Walk〉が新たにお目見えしました。
日高方面の雲海や連なる山々をパノラマで眺めながら、
まるで空中散歩をしているような気分を味わってみましょう。

冬のCloud Walk。雪景色だけを楽しみにくるお客さまもいるそう。(写真提供:星野リゾート トマム)

リゾートの拠点となるのは、2タイプのツインタワーホテルです。
手前のカラフルな〈ザ・タワー〉は
全570室を有する大型リゾートホテル。
トマムの誇るさまざまなアクティビティも用意され、
ご家族や仲間同士でのステイにもおすすめです。

左手前が、ザ・タワー。右奥にあるのが、リゾナーレトマム。

ザ・タワー内にはさまざまなタイプの部屋があり、
なかでも2008年に生まれた〈ファミリーフォースルーム〉は
スタンダードなツインルームの約2倍ものスペースを誇る一室。
大きな窓から一望できるトマムの自然を堪能しながら、
滞在のひとときを贅沢に過ごすことができます。
小さなお子さんにも安心な低床ベッドが、
モダンな部屋に和なテイストのくつろぎを添えています。

シックな色調でまとめられた〈ファミリーフォースルーム〉。収納も充実しているので長期滞在にも対応。1泊11000円〜。

滞在型のリゾート施設である星野リゾート トマムでは、
各館ともに充実した設備が魅力のひとつ。
〈ザ・タワー〉1階にあるカフェ〈Cafe Lounge yukku yukku〉は、
心地よい木のぬくもりと開放感に溢れています。
中庭に面したガラス張りの窓からは、
昼は季節ごとの風景を、夜はライトアップされた庭を楽しむことができます。

白樺の森をイメージしてつくられた〈Cafe Lounge yukku yukku〉。

店内の本や雑誌を開きながら、コーヒーやワインでひと休みを。
気に入った本はお買い上げも可能。
北海道の風土や歴史、
自然についての本も独自の目線でセレクトされているので、
旅のおともになる一冊に出会えるかもしれません。

厚岸町〈ファームデザイン〉のチーズを使った「牧場のチーズケーキ」(400円)。こっくりとなめらかなチーズがコーヒー(450円)にぴったり。

カフェの横には、小さなお子さんが靴を脱いでめいっぱい遊べる
ファミリースペースが用意されています。
トマムでは、旅先でもっとも大変なママが自分らしく
楽しめる時間を過ごせるように、
〈ままらくだ委員会〉がママにうれしいきめ細かなサービスを提供しています。

Cafe Lounge yukku yukkuの入口そばには、地元占冠の〈しもかぷ工房〉特製ククサやお箸の販売コーナーも。

〈ザ・タワー〉からさらに山側へ入り、
深い森に囲まれたもうひとつのタワーホテル〈リゾナーレトマム〉は
大人の休息にふさわしい、
ラグジュアリーな宿泊を楽しめる期間限定オープンのホテルです。

リゾナーレの旭川家具とのコラボレーションルーム。1泊19500円〜。

こちらは3室限定、
北海道が誇る家具メーカー〈旭川家具〉とのコラボレーションルーム。
明るい色彩が映えるリビングルームには、
座り比べてみたい個性的な椅子やソファがたくさん。
リゾナーレトマムは1室が100平米以上。
ガラス窓に面したジェットバスからは、
トマムの大自然に抱かれた優雅なバスタイムを楽しめます。

最上階にあるカフェ&ラウンジバー〈椿サロン〉は、
ソファ席やボックス席など思い思いのスタイルでくつろげる洗練された空間。
カフェ、食事、バーとさまざまに利用できます。
牛乳ビンをあしらったライトや、
熊の木彫りが北海道らしさをユニークに演出。
窓の外の絶景を眺めながら、ゆったりとした雰囲気に浸ることができます。

リゾナーレの最上階にあるカフェ&ラウンジバー〈椿サロン〉。

広大な敷地に建つふたつのタワーホテルをつなぐのは、
エリアバスと、森を散歩するように移動できるガラス張りの通路。
その途中には、レストランやスープカレー店など
北海道の名店が集まった別棟〈フォーレスタモール〉も。
飲食店はトマム全体で最大20店舗!
長い滞在でも食事の楽しみは尽きることがありません。

なかでも〈ビュッフェダイニング hal(ハル)〉は、
常時60種類を超えるメニューが並ぶ豪華なバイキングスタイルで、
季節をめぐり、北海道の味を心ゆくまで楽しめる人気のレストランです。
2015年4月29日〜5月31日までは、春ならではの海鮮メニューが楽しめます。

ハルでいただく、焼きたての北海道ピザ。取材に訪れたのは2015年10月末。この日は秋メニューがラインナップ。

ディナータイムは、
15分ごとに焼き上がる〈北海道ピザ〉がお楽しみのひとつ。
隣町の新得町〈共働学舎〉特製チーズの風味が香りたち、口の中でとろけます。ぜひ、アツアツをいただきましょう。
このほかにも、その場でカットしてくれるローストビーフ、
揚げたてをいただける天ぷらなどのライブコーナーや、
旬の新鮮魚介コーナーなどバラエティも豊富。
もちろん〆のデザートも10種類以上!
北海道産の地酒やワイン、ビールを選べるお酒コーナーも充実の内容です。

〈まるごとかぼちゃのチーズグラタン〉。この日は秋の味覚、ホクホクの北海道産かぼちゃにチーズがたっぷり。幅広い季節のメニューが並びます。

ほかにも、別棟〈森のレストラン ニニヌプリ〉や
〈フォーレスタモール〉の各店舗でも夕食を楽しむことができます。
朝食の会場は4か所に分かれていて、
その日の気分で選ぶことができるのが嬉しい。
おすすめは〈フォーレスタモール〉内の〈グリルハウス ベジタブルバンデット〉。
北海道産野菜や厚切りベーコン、
こだわりの乳製品でモーニングを楽しむことができます。
食事の際は、部屋にあるテレビの専用チャンネルやスマートフォンサイトから、
各レストランの混雑状況をチェックしてから出かけましょう。

また、建築ファンにとっても見どころなのが、
トマムの敷地内にそっとたたずむ、
世界的な建築家 安藤忠雄さんの手がけた教会三部作のひとつ〈水の教会〉。
リゾートホテルの中にありながら、
完全にほかと隔てられた静謐な空間へと進んで行くと、
夜間は凪いだ水面に浮かび上がるキャンドルと
あたたかい光をはなつ教会が迎えてくれます。
螺旋を描きながらホールへと降りた先にあるのは、荘厳な空気の挙式場。
大きなガラス窓が開かれると、
水辺と同じ高さでつくられたフロアそのものが、まるで水に浮かんでいるよう。
天候や時間で刻々と表情を変える風景のなか、
自然と一体となって清らかな門出を迎えることができます。

水の教会の周囲を取り囲む四季ごとに表情を変えて水辺に映り込む白樺林の姿が美しい。基本的には挙式メイン。一般開放は夏期間の早朝と、冬期間の21:00〜21:30の時間帯のみ。

トマムがパウダースノーにつつまれる冬期間は、
夕方から夜にかけて〈アイスビレッジ〉がオープン。
いくつものスノードームが立ち並び、スケートリンクも登場します。
氷のレストラン、氷のシアター、スイーツビュッフェのほか、
なんと氷のホテルまで! 期間限定の〈氷の教会〉も人気。
ライトアップされたアイスビレッジの世界は、
ぜひ体験してみたいトマム冬の風物詩です。

道内の各空港や、人気の観光地とのアクセスも良いトマム。
夏はトマムを起点に富良野や帯広へ足を伸ばしてみたり、
冬は連泊してゲレンデやアイスビレッジを堪能したりと、
訪れる人の数だけ楽しみ方が生まれる非日常空間。
北海道の大自然から無限のエネルギーをチャージできるリゾート体験を、
満喫しにいってみませんか?

information

map

星野リゾート トマム

住所:勇払郡占冠村中トマム

TEL:ホテル全般・アクティビティ0167-58-1111、宿泊予約0167-58-1122、ブライダル0167-57-2520

http://www.snowtomamu.jp/

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