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〈cokeconami_market〉は
食、アート、体験の
クロスカルチャーイベント!

コロカルニュース

posted:2016.11.25   from:福岡県福津市  genre:活性化と創生

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

text & photograph

Yuichiro Yamada

山田祐一郎

やまだ・ゆういちろう●福岡県出身、現在、福津(ふくつ)市在住。日本で唯一(※本人調べ)のヌードル(麺)ライターとして活動中。麺の専門書、全国紙、地元の情報誌などで麺に関する記事を執筆する。著書に「うどんのはなし 福岡」。 http://ii-kiji.com/ を連載中。

食欲の秋、芸術の秋、運動の秋、この季節にはいろんな秋があり、とにかく忙しい。

そんなもろもろを総ざらいし、満喫できるイベント〈cokeconami_market〉が、
秋と冬の間に滑り込みました。11月の最終日曜日となる27日(日)、
福岡市と北九州市の中間あたりにある津屋崎で開催されます。

会場の全体マップ。公式webサイトでもチェックできます

この津屋崎は夏には「津屋崎祇園山笠」が行われるほか、
「モマ笛」をはじめとする伝統工芸「津屋崎人形」が
今も受け継がれている文化色豊かな街。

古い酒蔵が残るその町並みは 「津屋崎千軒」と呼ばれ、
ドラマのロケ地にもなりました。海がすぐそばに広がり、
漁港が近いので、のどかな漁師町というイメージもぴったり。

津屋崎、そしてその周辺には近年、移住者が増えています。
例えば彼らはwebデザイナーであったり、
CGアーティストであったり、器の作家であったり、
革職人であったり、その面々はとても個性豊か。

この〈cokeconami_market〉の発起人もそんな移住組です。
レザーショップ「cokeco」を営む田中立樹さん、
そしてうどん店「こなみ」を営む山田さん夫婦による
「何か面白いことをやりたいね」という他愛のない会話が
きっかけとなり、そのイメージが形になりました。

会場となる津屋崎千軒のすぐ近くには海が広がります

田中さんは「自分たちが良いな、好きだなと思っている人たちに
声を掛けました。彼らの多くは同世代です。
そんな空気感を楽しんでもらえればと思います」と言い、
山田さんは「初開催とはいえ、企画は色々と詰め込みました。
第2回、3回と継続していき、今回、お声掛けできなかった方々を
お招きしていきたいですね」と意気込み十分です。

以前コロカルの記事でも紹介された〈旅するクーネル〉もイベントに参加

〈cokeconami_market〉は
「食べる」「見る&観る」「聞く&聴く」「買う」「体験」という
5つのコンテンツから成ります。

まずは「食べる」。当日、飲食ブースには福岡、そして県外から、
多国籍料理、イタリアン、スパイス料理といったように、
バラエティ豊かな飲食店が出店。当日限定のフード&ドリンクを提供いたします。

テラス&ミコーの名物・パクチーラーメン。こちらはあくまでイメージで当日の提供はありませんが、センス抜群のシェフによる料理に期待大です

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“ダンスうどん”とは?!

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ユニークなのが“テクノうどん”
影響を受けた“ダンスうどん”という試み。
DJが紡ぐグッドミュージックに合わせてうどんの生地を踏み、
できたての麺を各飲食ブースが用意した特製ソースやスープ、
トッピングと組み合わせ、自分だけのオリジナルうどんとして味わいます。

ちなみに、うどんを踏まずにすぐに食べたいという人には麺だけの販売もありますよ。

〈こなみ〉によるうどん踏み体験のイメージ。果たして茹でたての麺がどんなMyうどんになるのでしょうか

メイン会場となる旧河野邸。味わいのある古民家です

モマ笛

右が通常のモマ笛。左の素モマに作家たちが絵付けをします。
イフクカズヒコさん、黒木 仁史さん、マルミヤンさん、
ムツロマサコさん、kyneさん、leeさん、​森田MiWさん、YOSHiNOBUさん、
山響屋さん、江戸コミックさんに加え、スペシャルゲストによる
作品の登場もあるかも。

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県内外から多種多様な作家が参加する「買う」

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〈アプテカ〉によるイタリア野菜

「買う」も飲食ブース同様、県内外から多種多様な
アーティスト&作家が参加。リネンの洋服、ガラスアクセサリー、
磁器、ガラス食器&作品、ブラシ、レザーアイテムに
地元・津屋崎生まれのイタリア野菜も出品されます。

また、〈cokeconami_market〉開催を記念し、
イラストレーター・NONCHELEEEさんによるファンキーかつ
キャッチーかつハッピーなオリジナルTシャツも販売。

Pebble Ceramic Design Studioによる作品例

〈aurora glass〉によるガラスアクセサリーの一例

福津市のお隣、宗像市で活動するガラス工房〈TOUMEI〉の作品たち

レザー工房〈cokeco〉のレザーアイテムもずらりと並びます

さまざまな体験企画も実施されます。

その一つが、本場・奄美大島紬の泥染めを担う〈金井工芸〉の
金井さんを講師に迎えたワークショップです。
泥染めをはじめとする天然染色について学びながら染色が体験できます。
〈KifuL〉によるペイントワークショップ、
〈筑前津屋崎人形巧房〉が手掛ける絵付けワークショップもあり、
いずれも大人から子供まで楽しくアート体験に参加できます。

2016年8月に開催された〈good neighbors jamboree〉での泥染ワークショップの様子

〈KifuL〉によるペイントワークショップの様子

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さらに音楽ライブも!

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齊藤キャメルさん

うどん踏み会場となる〈ゲストハウス 旧河野邸〉の2Fでは、
音楽家の齊藤キャメルさんによるライブも目玉の一つです。
その歌声に浸っていると、ふうっと肩の力が抜け、
ほんわりと気持ちがやさしくなるような、そんな極上のひとときに。
齊藤キャメルさんは今年から活動拠点を福岡に移したばかり。
そんな転機の年にライブの実現となりました。

同じく2Fではミシュラン掲載店「麺道はなもこし」店主、
福岡のカリスママニアックブロガーY氏、日本で唯一(※本人調べ)のヌードルライター山田さんに
よるインスタント麺を徹底的に検証する
ディープなトークライブも開催されます。

ライブ、トークライブ、ワークショップのみそれぞれ有料。
公式webサイトでは現在、予約を絶賛、受付中です。

イベント会場のすぐそばには海が広がるロケーション。
昼間はふらりと海を見に行って、ぼーっとするのも、
きっと楽しい過ごし方です。夜の部では酒場メニューも登場。
最後までゆるやかに過ごせる1日となりそうです。

information

cokeconami market

会場:津屋崎千軒(ゲストハウス 旧河野邸、みんなの縁側 王丸屋、藍の家、こなみ)

開催日:2016年11月27日(日)

開催時間:昼の部 11:00〜18:00 、夜の部 18:00〜21:00(予定)

Web:公式サイト

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